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本紹介15「ラットマン」

2020-11-10 13:23:00 | 日記
ラットマンとはとある有名な絵のことで、全く同じ絵が片方は人の顔の横に、もう片方は動物の絵の横に書かれています。
すると、人の顔の横だと人の顔に見えて、動物の横だとネズミに見えます。
これは『見る』、『聞く』などの行動は前後の刺激によって知覚の結果が変わってしまうことに起因していて、本書で重要な意味を持ちます。ラットマンとはとある有名な絵のことで、全く同じ絵が片方は人の顔の横に、もう片方は動物の絵の横に書かれています。
すると、人の顔の横だと人の顔に見えて、動物の横だとネズミに見えます。
これは『見る』、『聞く』などの行動は前後の刺激によって知覚の結果が変わってしまうことに起因していて、本書で重要な意味を持ちます。

人間の脳の盲点を追求したヒューマンサスペンス。2つの事件を同時に追憶するスリリングな手法は刺激として一級品である。
ちょっとした勘違いや誤解というのは、後に運命を左右する大いなる要素であることを考えさせられる話。

『ラットマン (光文社文庫)』の感想

最後まで核心に辿り着けなかった。人間は少しのことで誤解したり勘違いをして人間関係がガラリと変わってしまうことがある。その認識の差異を「ラットマン」に例えた作者は人生経験が豊富なのだと思う。最大の伏線はあのイラストに集約されていたことに最後まで気づかなかつたのは、十年来の親友のさりげなさが投影されていたからだろう。

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