人は、生きている間は、完璧に幸福になることはないと思います。
完璧に見えても、心の中では不足感を感じているものです。
何かが足りないと思うものです。
しかし、この何かが足りないということがすでに満ち足りているではと思います。
以外と、完成してしまうより、完成に近づいている時の方が楽しいものです。
そして、完成してみましても、後々で、あれが足りない、これが足りないと思うのです。
つまり、心とは、完璧に幸福でも不足を感じるようにできているのではないでしょうか。
ですから、この足りない感じが幸福なのでしょう。
仮に、足りないものが補充されたら、本当に、さらに幸福になるでしょうか。
満たされて、満たされたことに満足して、さらに強い刺激を求めて、さらにあれが足りない、これが足りないとならないでしょうか。
もちろん、日常生活を快適にする努力も必要です。
しかし、満足した後も不足とは続くのです。
生活努力をしつつ、感謝をしつつ、何かしらの不足を感じながらが幸福なのかもしれません。
常に不足だと思えば些細な不足は大したことないと思います。
ですから、いつも不足しているのですからあわてないでいましょう。