佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

人の不幸の上で経済成長やまちづくり、カジノはやめるべき―かばさわ議員の代表質疑


 カジノ問題でのかばさわ洋平議員の代表質疑の報告です。美浜区に関連する質疑の報告の最後です。市長は、「市および市民にとってのメリットや懸念事項など様々な評価を行ったうえで判断」としています。まちづくりにも大きな影響を与えるものであり、断念すべきです。

【かばさわ洋平議員】
 カジノ誘致をめぐる動きはこれまで、2012年の議員IR連盟発足や2013年市議会で日本共産党市議団などが反対するなかで「統合型リゾートの整備を推進する決議」が上げられるなか、熊谷市長はカジノ誘致については「中立」と市長選でも発言されてきました。ところが、6月に入り、市長は「検討レベルを1段階上げる」として、7月に入り、市がカジノ事業者からIRに関する情報提供依頼を発表しました。
 1つに、7月に入り突如として、IRにおける民間事業者への情報提供依頼を行なう理由と狙いは何か、伺います。
 2つに、IRにおける民間事業者からの情報提供を受けた後、どのような方法でいつまでにカジノ誘致の判断をする考えなのか。市民意見をどのように反映させるのか伺います。
 3つに、2017年の千葉市長選でカジノ誘致について市長は「中立」と発言しており、ここにきて検討段階を上げ誘致に向けて動く姿勢は、市民を欺くものではないのか。

【市長】
 IRカジノ誘致についてのお尋ねのうち、民間事業者への情報提供依頼を行う理由と狙いについてですが、5月に市内の企業グループから、幕張新都心におけるIRの事業提案があったことを踏まえ、本市がIRを導入するか否かを判断するにあたって必要な情報の収集を行うため、本市のMICE誘致力に対する評価や、本市において実施した場合におけるIRのイメージや事業性、経済的効果、そしてIR整備に伴う懸念事項とその最小化に向けた取組みなどについて、民間事業者に対し、情報提供を依頼したものです。
 次に、どのような方法でいつまでに誘致の判断をするのか、市民意見をどのように反映させるのか、とのことですが、今回の情報提供依頼の手続きを進める中で、10月に寄せられる民間事業者からの情報提供をもとにして、個別ヒアリングを行うなど、しっかりと分析を行うこととしています。また、さらなる情報収集の必要性や、市民に対する情報提供、ご意見を伺うための方法なども併せて検討し、国の動き等も見ながら、判断につなげていきます。
 次に、ここにきて検討段階を上げ誘致に向けて動く姿勢は、市民を欺くものではないのか についてですが、本市は、MICE都市である幕張新都心の活性化、強化に向けた選択肢の一つとして日本型IRを認識しており、平成26年度には、「幕張新都心におけるIR導入可能性調査」を実施するなど、これまで慎重に検討を進めてきました。
 5月に、市内の企業グループによる具体の提案があったことから、IRを誘致するか否かを判断するためにさらなる情報収集が必要と考え、今回の情報提供依頼を実施したものであり、引き続きしっかりと検討していきます。

(2回目)
【かばさわ洋平議員】

 ちばぎん総研によるIRに関するアンケート調査では、美浜区民は幕張へのIR導入については「どちらかと言えば反対」と「反対」合わせると56%と反対世論が多数であります。答弁は「誘致判断のために情報収集が必要であり引き続き検討する」とのことです。民間からいい提案があれば、横浜市のように突如としてカジノ誘致を表明しかねない事態です
 本市が昨年度実施した、ギャンブル等依存症問題に関する調査において、問題ギャンブラーの一般人口に対する比率は、国は男性1.5%に対し、男性は7.2%と高い割合を示しています。国調査と方法が違うため、単純な比較はできませんが、現状ある遊技や競輪、競馬の公営ギャンブル等で多数の依存者がいるなかで、新たにカジノ誘致でギャンブル依存者を増やすことは問題です。人の不幸の上で経済成長やまちづくりを進めるべきではありません。カジノ誘致中止の決断を強く求めます。お答え願います。

【市長】
 カジノ誘致中止の決断を強く求めるとのことですが、IR誘致については、市及び市民にとってのメリットや懸念事項など様々な評価を行ったうえで判断することが必要です。現在行っている民間事業者からの情報収集等を踏まえ、国の動向なども見ながら検討を進めていきます。

(3回目)
【かばさわ洋平議員】

 カジノ誘致についてです。2000年から自国民向けカジノを解禁した韓国の江原(カンウォン)では、治安や風紀がとても悪くなった事案などが報告されており、犯罪率が急増し、自殺率も全国平均の1.8倍になったとの報告があります。あまりの風紀や治安の乱れに、小学校が隣のまちに移転するほどのまちになりはててしまうという大変残念な状況ということであります。千葉市へのカジノ誘致が犯罪率の増加や治安の悪化、青少年の悪影響、ギャンブル依存症を増加させることは間違いがありません。唯一の対策はカジノをつくらないことであります。カジノ誘致は断念することを重ねて強く申し上げておきます。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「千葉市政・議会」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事