佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

子ども医療費の薬局窓口負担無料化を求める2つの請願審査結果


 今日、千葉市議会は各常任委員会が開催されました。私は、子どもの医療費薬局窓口負担の無料化を求める内容の請願が教育未来委員会で審査されるというので、同委員会を傍聴しました。
 請願第1号は、社会保障推進千葉市協議会から1,242筆の署名が添えられ提出された「子ども医療費院外処方の窓口負担無料を求める請願」で日本共産党千葉市議団の議員が紹介議員となっています。
 請願第2号は、中央区在住の市民の方が提出された「子ども医療費助成制度の院外処方保険調剤の無料化を求める請願」で、自由民主党・無所属の会の議員が紹介議員となっています。

 社会保障推進千葉市協議会に加盟している新日本婦人の会の藤川さんが意見陳述を行い、昨年8月から保護者負担が2倍(病院窓口に加え院外薬局窓口でも負担となった)になったことや、1歳のお子さんがいる世帯で、お子さんが白血球の一種である好中球が減少する病気にかかり週1回の採血や薬の処方となり、お金の面だけでなく、生活面、精神面での負担が増えた実態を示めされました。
 また、「他の子育て施策の充実に充てるための財源を病気などで苦しむ家庭からの負担分で賄おうとするのか、好きで病院に行っているのではなく、生きるために通う必要があり、行政の役割はそのような家庭を支えることではないか」「議員は当事者の声を聞いて制度づくりに活かすべき」「子どもの命や健康よりも優先することなどないはず」と切実な訴えがありました。

 請願第1号に賛成しなかった議員からは、
●「困っているという声が市に寄せられている。コロナ禍で収入減となっている世帯もあり、請願の趣旨は真摯に受け止めなければならない。病気で困っている世帯にさらなる補助を創設してもらいたい」としつつも、「すぐに制度を戻していくのは難しい、残念ですが賛意を表せない」(未来立憲民主)。
●「子ども医療費は全国統一の取り組みが必要で、現状は単独事業として経費が必要。安定的な財源の確保が必要なことから請願は賛同できない」(公明党)。
●「財源を確保しないと始まらない」(自由民主党)。
●「困窮している世帯がいるのは事実。子ども医療費だけでなく、将来すべての世帯の負担を考えなければならない(すべての世代が公平に負担し支え合うこと?)。『直ちに中止』には賛同できない」(市民ネット)。
●「学校給食費第3子無償化には5.1億円、子ども医療費は2.2億円、給食無償化は市長の判断でできた。私たちが紹介議員になった請願と同じ趣旨だが『直ちに』は厳しい。賛同できない」(自民党・無所属の会)。

 この他にも「多子世帯への支援」や「回数制限(上限金額を超えた場合は負担なし)」の検討を求める意見はありましたが、以上の理由から、請願第1号は、日本共産党のみの賛成で不採択となりました。請願第2号については、日本共産党と自民党・無所属の会の賛成のみで不採択となりました。

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