佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

市立海浜病院の存続と診療科目の充実を!一般質問を行ないました


市長は市立海浜病院を残す、建て直すと明確に答えよ!
 昨日、病院行政について一般質問を行ないました。懸案になっている病院事業のあり方について、市立海浜病院を公立病院として存続し、診療科目の充実を求めて、再度質問を行ないました。市長は答弁を避け、明確に答えませんでした。もっと市民の声と署名が必要です。以下が質問と市側の答弁です。長文ですので続きは下の「続きを読む」をクリックして下さい。

【佐々木ゆうき】
 昨年12月27日に、第1回千葉市病院事業のあり方検討委員会が設置されました。
 自治体病院は、地域医療構想による病院再編成からの急性期病院の削減、「新公立病院改革ガイドライン」などの国による締め付けなど、国による自治体病院の統合、削減、再編成など自治体病院を取り巻く環境は厳しくなっています。
 国のこうした流れもある中で、千葉市における病院事業の「検討すべき課題」では、市立病院の診療機能・規模、2病院体制または統合等、立地の医療提供体制、公営企業法全部適用の継続または経営形態への移行となっています。
 第1回目のあり方検討委員会に私や中村きみえ議員が傍聴しましたが、出席委員から出された意見について概要をお示し下さい。

【病院局次長】
 第1回目の委員会では、千葉保健医療圏及び両市立病院の現状と課題として、市内医療機関の医療の提供状況や、患者数の将来推計、患者の受療動向、救急医療などの政策的医療の現状を報告するなど、今後の審議に当たって必要な情報について、委員との共有を図りました。これに対して、委員からは、海浜病院の老朽化への対応、両市立病院が担っている現在の機能を活かすこと、各病院の役割分担や機能分化も含め、経営的な観点も考慮しながら検討すべき、などの意見がありました。

【佐々木ゆうき】
 両市立病院の「統合」に関係する発言では、「遠い話だが、先を見据えて考えると統合型の病院になっていかないとなかなか赤字は消えない、長い将来を見据えてある程度統合も考えて」という委員や、「海浜病院を中心として丸を描けば、半分は海という患者さんが来ない場所に位置している立地条件の問題もある。最終的には機能分化を進めていただいて、統合が正しいのかどうかも含めてまずは機能分化を進める、そして立地条件を検証する」という委員もいました。
 市長はツイッター上で、「医療体制について(2病院体制又は統合等、立地)を検討するだけで」とのツイートの最後に「繰り返しますが閉鎖は検討していません」と発信されています。
 伺いますが、市長として千葉市の西部地域における医療体制の必要性について、あらためて見解を求めます。

【病院局次長】
 病院事業のあり方検討では、千葉保健医療圏の現状分析などをもとに市が確保すべき必要な診療機能やその提供体制などについて、検討することとしています。
 現在の海浜病院は、周産期医療や小児医療などの政策的医療に対応しているほか、美浜区を中心とした市西部地域の医療ニーズに対応していることは、十分認識しております。これらのニーズに応えられるよう、他の医療機関との役割分担などを踏まえながら、様々な視点で検討を進めていきたいと考えています。

【佐々木ゆうき】
「市西部地域の医療ニーズに対応していることは十分認識している」としながら、「海浜病院を今後も残す」「建て直す」と明確にお答えいただけないからこそ、市民が不安になるわけです。そこは明確に答弁すべきではありませんか。

【病院局次長】
 病院事業のあり方検討に当たっては、市が確保すべき必要な診療機能などについて、有識者のご意見を伺う必要があることから、昨年の12月に、病院事業のあり方検討委員会を設置し、諮問したところであります。委員会の答申は、本年の8月を目指しており、その答申を踏まえて、方向性の検討を行っていきます。
【佐々木ゆうき】
 以前も申し上げましたが、市長が公立病院における医療に対する理解がなければ持続・発展していきません。存続と診療科目の充実を求める署名、短期間で市民のみなさんから2,200筆が寄せられ、昨日提出しました。重く受け止めていただきたい。
 近隣自治体で、小児医療など医療体制が薄い状況から、海浜病院が受け入れを行なっている状況もあり、広域で必要とされている病院であることを、数値や受け入れ状況などからお示し下さい。

【病院局次長】
 海浜病院の小児・周産期関連の診療科における、市外からの入院患者の受入状況は、昨年度の実績で、小児科では、 326人で、全体の14.1%、産科では、164人で、全体の21.2%、新生児科では、87人で、全体の33.5%となっており、全体的に高い割合を占めています。

【佐々木ゆうき】
 現場の海浜病院長がその点をしっかりと答えています。「なぜNICUを増やしていったのかと言うと、受けられないと赤ちゃんが遠くの施設に行かざるを得ない。あまり低出生体重児が得意でないところに行ってしまうと非常に申し訳ない。そういった意味で最後の砦としてやっている」「現場として一番考えていかないといけないことは、特に海浜病院の場合は高齢者をどうやってケアしていくか。地元の美浜区・花見川区の高齢者の方々をしっかりケアできるまで診療科は整備されていない。高齢者の方は整形外科的な課題が非常に多くある。近くの病院でないと行きにくい、75歳以上では特に交通弱者になってしまう、そういった方々を市民目線で見ていくことが、自治体病院としてやっていかなければいけないこと」と発言されています。通院にもバス路線が少なく、タクシーを利用せざるを得ない状況は今後も増えていきます。
 海浜病院は市内だけではなく、市外からも緊急に患者を受け入れる広域的な病院としての役割を果たしています。高齢者医療に必要な整形外科、泌尿器科など、その機能と診療科目の充実をさせて公立病院として維持、発展させ、海浜病院に通院するための公共交通へのニーズにも対応を図ることが必要ではないですか。

【病院局次長】
 海浜病院では、第4期市立病院改革プランに基づき、高齢者医療の充実に取り組んでいるところであり、昨年度から高齢者に必要とされる領域の形成外科・泌尿器科の手術を開始しております。今後も、高齢者医療に多く求められる整形外科の充実などについても検討を進めていくこととしております。また、海浜病院へ通院しやすくするため、交通アクセスの向上を図ることは重要であると認識しており、関係する公共交通機関への働きかけを行うなど、改善に努めていきます。

【佐々木ゆうき】
 前回の質問で、市民とともに病院事業に関する「シンポジウム」等の開催を提案しましたが、病院運営委員会やあり方検討委員会の公開などの答弁にとどまりました。日本共産党市議団は、「市立海浜病院の存続を求める集い」を開催し、参加者との意見交換などを行ないました。参加された市民からは「病院、医療機関の現状と課題がわかった。国・自治体が補てんして当然の事業。拠点病院として充実を」求める意見。医療関係者からは「海浜病院の紹介するケースは一番多く、病院がなくなったら患者さんをどこに紹介すればよいのか。民間委託されたら不採算部門は切り捨てされかねない」と指摘がありました。市民などが意見を述べる場所が求められています。
 あり方検討委員会設置条例には、「委員会に、特別の事項を調査審議させるため必要があるときは、臨時委員を置くことができる。」とされています。他の条例にも臨時委員の記載があるわけですが、医療ニーズを把握するというあり方検討委員会の趣旨からすれば、地域をよく知る自治会関係者、病院を利用されている方も委員として加えるなど、地域医療構想の中で両市立病院がそれぞれ何を担うべきなのか、市民を含めた議論が必要と考えます。お答え下さい。

【病院局次長】
 委員会では、千葉保健医療圏の現状分析などをもとに本市が確保すべき必要な診療機能、あるいは、医療の質や経営の効率性を踏まえた病床規模や経営形態など専門性の高い内容について審議をいただくこととしております。このため、新たに委員を加えることは考えておりませんが、委員会の答申を踏まえて、基本構想等を検討するに当たっては、市民の意見を伺う必要性は認識しており、その方法や時期については、今後検討していきます。

【佐々木ゆうき】
 市民への情報公開と説明責任が問われます。「1 市民が必要とする安全・安心な医療を一人でも多くの市民に提供する。2 健全な病院経営を確立し、市立病院を持続発展させる。」としていながら、あり方検討委員会で議論されていることが、しられていないのが現状です。あり方検討委員会での議論、検討課題について、様々な広報媒体を活用して、あり方検討委員会への傍聴を市民に広く知らせることを求めます。あわせて、病院事業のあり方検討委員会の第2回の開催日時を示して下さい。

【病院局次長】
1 第1回の委員会の開催に当たっては、事前に報道機関に情報提供を行い、比較的多くの報道関係者や市民が傍聴に参加されました。第2回の委員会は、3月25日の午後7時からを予定しており、引き続き、開催のつど、報道機関に情報提供を行うほか、会議後においては、会議資料や議事録等を公開することなどにより、会議内容について情報提供を図っていきます。

【佐々木ゆうき】
 経営の問題について、公立病院は民間には困難な政策的医療を担っているわけです。自治体病院にはそもそもそうした任務が課せられている状況の中で、経営改善は必要なことではありますが、黒字にすることを目標にしてしまったら、市民に必要な政策的医療を切り捨てが懸念されます。政策的医療に必要な一般会計からの繰り入れを、また赤字であっても市民が納得できる赤字かどうかにあると考えますが、見解を伺います。

【病院局次長】
 病院経営の健全化を図りつつ、一般会計からの繰入を行いながら政策的医療を提供し、市民が必要とする安全・安心な医療を一人でも多くの市民に提供することは、市立病院の重要な使命であると考えています。

(中略)

【佐々木ゆうき】
 海浜病院のことについて地域のみなさんにお話を聞くと、そのほとんどの方が必要としている病院です。公立病院として存続して、市民の医療ニーズに応えた病院へと発展させることを強く求めておきたい。

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