
今日夕方、安倍首相は安保法制懇の報告書を受けて、憲法解釈で集団的自衛権の行使容認を可能とする方向性の検討に入るとしました。立憲主義を否定し、国民多数の声を踏みにじるものです。今週の「しんぶん赤旗」日曜版に自民党の元幹事長の加藤紘一さん登場して、集団的自衛権の行使容認を批判しています。「行使を容認すれば米国の要請で自衛隊が地球の裏側までいくことが十分に想定されます…、戦闘すると承知して自衛隊に入っている人ばかりでない」「砂川事件判決は米軍の存在を容認しただけで、集団的自衛権を容認したものではない」などと批判しています。「集団的自衛権の行使を容認したいのなら憲法解釈などという手法ではなく正々堂々と改憲を国民に提起すべきで、立憲主義は守るべき」と述べています。
また大橋巨泉さんが「憲法は権力を縛るもの 安倍改憲は根本が間違い」と安倍政権の姿勢に厳しく批判しています。保守と言われる方々が、歴代の自民党政権でさえ「憲法違反」としてきたことを、安倍政権が解釈改憲で「戦争できる国づくり」を強行しようとする動きに対して批判の声を上げています。
私の息子が大人になったときに、際限のない集団的自衛権の行使で、海外に行って殺し殺される日本ではあってはならないと考えます。北東アジアでの平和の共同体をつくる上でも、安倍政権の暴走にストップをかけなくてはなりません。
しんぶん赤旗・日刊紙 3,497円、しんぶん赤旗・日曜版 823円