佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

千葉市農政審議会

 昨日おこなわれた千葉市農政審議会に出席しました。審議会の委員には美浜区の議員が3名委嘱されています。美浜区には農家がありませんので、近くで水田や畑に触れることがありません。今回は、千葉市の農業基本計画が2001年度に策定され、2010年度で計画期間が終了し、2011年度に新たな基本計画を策定するため、審議会の中でこれまでの計画と新たな計画に向けて議論をするという中身でした。
 千葉市農業はその7割が畑(全国では6割から7割が水田)で、兼業農家は9割となっています。

 協議事項としては、営農指導の充実・耕作放棄地対策・企業参入の支援・市民農園等の充実・森林ボランティア活動の支援が当局から示されました。
 営農指導では、「充実した農政センターがあるが、末端の農家まで指導がされない」「月に1回まわる程度では変化に追いつかない」「計画の10年間で何をやってきたか。課題は」などの質問が。また、耕作放棄地対策では、300haある耕作放棄地については、利用しづらい農地のため手放してしまう事例も紹介され、実際に利用できる農地の把握を検討するとのことでした。10aあたり100万円かけないと農地に戻らないそうです。
 企業参入については、現在企業法人1社と社会福祉法人が1団体が農業にあたっています。改正農地法でも、改正前の農地法でも法人の参入ができたわけですが、私からは、全国では法人の倒産で農地が放置された実例もあげながら、もうけにならない場合は手放すこともあるのではと指摘しました。他の委員からも、「農業(基盤)をちゃんと確立してからでよいのでは」「他自治体ではそこで作られた農作物が東京に出荷されている。市民への効果をどうするのか」など、企業参入に慎重な意見が出されました。
 農業への公的支援がなければ設備投資もできない。市も予算をつけてほしいと関係者からの意見が出されました。千葉市の農業は「これだ」というものを基本計画の中にも位置づけてほしいという意見もありました。予算措置もそうですが農業に対する理解を広げたり、情報発信などを積極的におこなってほしいものです。農業は深いです。


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