9月8日(水)晴れ
〈 夫 〉
昨夜は町営ラベンダー園の駐車場にて車中泊をしました。明け方人の声がします。車の窓からラベンダー畑の広い斜面がみえます。ラベンダーは花はもう終わっていました。斜面に作業をしている人たちの姿が見えます。地域の高齢の人らしいです。ざっと30人ばかりいました。朝早くから草取りをしているようでした。斜面なので結構大変ですが、皆さん張り切って作業をしています。以前ここに来た時、山の斜面一杯にラベンダーの花がさいている見事な景色を見たことがありますが、このような地道な作業のお陰なんだなと改めて感じました。
朝食は昨夜行って閉鎖していることを知った中富良野キャンプ場跡へ行きました。キャンプはできませんが、山の上にある東屋でパンを焼いて食べました。15年前に初めてここでキャンプをした時は、テントが沢山張ってありとても賑わっていました。若いチャリダーの人やライダーの人も多かったです。今は自転車旅行の人も少なくなってきました。そういえば先日知床に行った時、知床自然の村キャンプ場が閉鎖していました。北海道のキャンプ場も変化が出てきました。時の流れを感じます。
朝食後、富良野駅に行ってみました。素敵な駅舎でした。観光案内所では観光客が情報を収集していました。私もそこでフラノマルシェの場所を聞きました。最近売り出している場所です。行ってみると、駅からあまり離れていない所にありました。お土産や野菜などを売っているお洒落なお店が集まっていました。なまら棒という大きな乾いたギョウザを買って、オープンテラスで食べました。
それから富田ファームへ寄りました。ここは何度も来たことがあります。テレビドラマ「北の国から」ですっかり有名になりました。観光バスが何台も停まっています。ラベンダーはもう終わりですが、秋の花々が咲いていました。中国人の観光客がとても多く、びっくりしました。団体で来ているのです。ラベンダーのアイスクリームや香水、オイルなどが売れています。私たちは富良野メロンを食べました。
そこから美瑛に向かうR237沿いにカンノファームがあります。富田ファームほど混んでいませんが真っ赤なサルビアや鶏頭がとても綺麗で感動的です。思わず車を停めてしまいました。そして花畑の中の散策路を歩いてみました。広大な丘の斜面をゆっくりと登って行きました。すると遙かに続く丘の向こうに、青い空をバックに十勝岳連峰がくっきりと見えました。北海道の雄大な景色です。
そして丘の上の花畑の中に黙々と作業をしている男の人がいました。汗をびっしょりかいて鎌で雑草を刈っています。朝見た町営ラベンダー園の人々と同じです。いくら初秋とはいえまだまだ日差しは厳しく、作業の苦労は並大抵ではありません。人を感動させる綺麗な花を咲かすには、このように人の見ていない所で地道に仕事をしているのです。私は頭の下がる思いでした。
夕方、上富良野町の日の出公園に行きました。ここは初めて訪れました。車で山を登ることができます。山全体に花の終わったラベンダーが植わっています。頂上の展望台から町が一望できました。遠くに十勝連山、そして大雪山まで見えました。真下にはキャンプ場がありました。数人がキャンプをしていました。私たちもそこへ行ってキャンプをすることにしました。
〈 妻 〉
北海道のメロンは何と言っても夕張メロンが有名ですが、富良野メロンも美味しかったです。贅沢に一人で半分食べてしまいました。留守番している長男に申し訳ないような気がして、自宅にも宅急便で送りました。
ー つづく ー