歯磨きしてる絵なんだけど・・分からない(--。。)
SS、止まってて済みません~、何だかスランプ。
まだもう一人男の子と女の子のキャラを作っているので
折角だからそこまで話進めたいのだけどな~。
二次創作にオリキャラ混ぜてそっちの方が人数多いというのもどうかと
(^^。。。。。。)
晴明達が都を離れてからいっそ家鳴りは強くなり家人、女房たちも怯え、さすがの幼いながら気の張った美咲も憔悴を隠せなかった。
夜が深くなり次第に不安も増した頃、馬のひずめの音と共に美咲の元に彼女の夫の浩二が顔を見せる、旅支度の彼に美咲は怪訝な顔をしてみせた。
人払いを行なった母屋で浩二は美咲の手を取り静かに告げた、いつも頼りない、何を考えてるか少しも手ごたえの無い夫からは想像の出来ない立ち振る舞いであった。
「美咲どの。
これより兄上の後を追って里の方に降ります、晴明殿と兄上殿に私の昔の
知り合いが困った事になっていると聞き及んだからです」
「・・・・・、困った事になっているのは私の方だわ!!
この奇怪な揺れと音が貴方にも聞こえるでしょう!?」
美咲はそれまでの鬱憤を晴らすかのように浩二に当り散らした、自分の瞳を見ない、話しかけても虚ろな返事、気の無い素振り、それら総てがいかに自分を傷つけたかを告げた、浩二はそれを冷静に聞いた、妻の心を始めて彼は知った。
「・・・、貴方の身分が高過ぎて・・・、正直どう接すれば良いか分からなかった
里の幼馴染に未練もあって、ただ虚ろに日々を過ごしておりました」
「・・・不甲斐無い!」
「・・・・・・全く、その通りだね、・・・申し訳ない」
浩二は自分を卑下するように俯き微笑むと瞳を伏せた、その姿に少しは痛々しさを感じた美咲はそっぽを向くと小さく言い放った。
「何だったら離婚してもいいのよ、子も居ないのだし・・・」
「!?」
瞬間、驚きの表情を見せた夫に提案した当の本人も息をのむ。
「美咲どの、私が嫌いか?」
詰め寄る夫に美咲も焦ってうろたえた、嫌いも好きも無い、何も知らないのだから。
「・・・、だって幼馴染が好きだと聞いたわ、それ以外・・・」
「でも私たちは結婚した、君は私の妻だ」
「・・・・・・」
確かな声で夫が告げる、それを美咲は頭の奥底で聞いた。
声が響いている。
とにもかくも、元よりは自分の起こした、心の弱さより起きてしまった罪だと
浩二は章吾たちの後を追って行く事を彼女に告げた、美咲はぼんやりとその背を目で追う、怪異への恐怖はもう何処かへ消えていた。
「晴明」
「将之」
章吾の館を訪問した将之と幸久は泥だらけであった、経緯を問うと泉に立ち寄った際、怪異が起きたとあってそれを聞くやいなや、晴明と章吾は驚き顔を見合わせた。
将之は不思議そうに彼らを見やった。
続く
夜が深くなり次第に不安も増した頃、馬のひずめの音と共に美咲の元に彼女の夫の浩二が顔を見せる、旅支度の彼に美咲は怪訝な顔をしてみせた。
人払いを行なった母屋で浩二は美咲の手を取り静かに告げた、いつも頼りない、何を考えてるか少しも手ごたえの無い夫からは想像の出来ない立ち振る舞いであった。
「美咲どの。
これより兄上の後を追って里の方に降ります、晴明殿と兄上殿に私の昔の
知り合いが困った事になっていると聞き及んだからです」
「・・・・・、困った事になっているのは私の方だわ!!
この奇怪な揺れと音が貴方にも聞こえるでしょう!?」
美咲はそれまでの鬱憤を晴らすかのように浩二に当り散らした、自分の瞳を見ない、話しかけても虚ろな返事、気の無い素振り、それら総てがいかに自分を傷つけたかを告げた、浩二はそれを冷静に聞いた、妻の心を始めて彼は知った。
「・・・、貴方の身分が高過ぎて・・・、正直どう接すれば良いか分からなかった
里の幼馴染に未練もあって、ただ虚ろに日々を過ごしておりました」
「・・・不甲斐無い!」
「・・・・・・全く、その通りだね、・・・申し訳ない」
浩二は自分を卑下するように俯き微笑むと瞳を伏せた、その姿に少しは痛々しさを感じた美咲はそっぽを向くと小さく言い放った。
「何だったら離婚してもいいのよ、子も居ないのだし・・・」
「!?」
瞬間、驚きの表情を見せた夫に提案した当の本人も息をのむ。
「美咲どの、私が嫌いか?」
詰め寄る夫に美咲も焦ってうろたえた、嫌いも好きも無い、何も知らないのだから。
「・・・、だって幼馴染が好きだと聞いたわ、それ以外・・・」
「でも私たちは結婚した、君は私の妻だ」
「・・・・・・」
確かな声で夫が告げる、それを美咲は頭の奥底で聞いた。
声が響いている。
とにもかくも、元よりは自分の起こした、心の弱さより起きてしまった罪だと
浩二は章吾たちの後を追って行く事を彼女に告げた、美咲はぼんやりとその背を目で追う、怪異への恐怖はもう何処かへ消えていた。
「晴明」
「将之」
章吾の館を訪問した将之と幸久は泥だらけであった、経緯を問うと泉に立ち寄った際、怪異が起きたとあってそれを聞くやいなや、晴明と章吾は驚き顔を見合わせた。
将之は不思議そうに彼らを見やった。
続く