アメリカでネット通販や店頭で買い物して、
レンタルした海上コンテナでVirginia州Norfolk港から輸出された個人使用目的の荷物を、
日本の神戸港で受取り、海上コンテナのトラック輸送で弓削島まで搬送
I.手続
- アメリカで手続した書類を揃えておく
- 運賃明細書 ・・・運送費を確認
- 海上貨物運送状(Sea Waybill)又は船荷証券(Bill of Lading=B/L)/通称"シー・ウェイ・ビル"・"ビー・エル"・・・船荷証券番号(BL番号)を確認
- 海上貨物運送状とは、荷送人と運送人との間に締結される運送契約書で、運送人が荷送人から品物を受託し運送を引き受けた時点で作成される。B/Lと異なり証拠証券となるので、荷為替手形として使用する場合は、銀行への担保手続きが必要。
- B/Lとは、船会社に対して貨物を引き渡したことを証する受取証であり、運送品引渡請求権が表章された有価証券。運送業者と荷主との間で運送条件を示した輸送契約書、荷揚げ地において貨物の引取に必要な引換証で、裏書することにより流通証券
- 仕入書(Invoice)/通称"インボイス"・・・記載された商品情報に基づき、関税率を確認するための統計番号を付与する
- Inoviceとは、品物の品名、数量、価格などを記載したもので、品物の仕出国で作成され、品物の荷送人が署名したもの。
- 包装明細書(Packing List=P/L)はInvoiceで兼用できるので、今回はP/Lを作成しない。その代わり、荷物の詳細をしっかり把握し、カタログ情報など集めておくこと。
- Invoiceの商品情報をもとに、関税率を確認するための統計番号を付与するため、具体的に記載する
- Invoiceはアメリカで発送する側が作成、発送者のサインを記入する。
- 他法令の許可・承認証・MSDS、品質認定証など・・・他部局の承認手続要否を判断するため
- 保険料明細書・・・保険料の確認
- コンテナ受取日をだいたい決めたら、コンテナ陸送を依頼する運送業者を決め、予約を入れる。
- 計算書を作成する
- 商品情報に基づき全商品へ統計番号(Statistical code)を付与(実行関税率表)
- 商品ごとの統計番号・関税率をまとめ、申告価格(CIF)に基づき関税額を算出。計算法は輸入申告書の記載方法を参考。
- 輸入申告書をの下書きを準備する
- 輸入申告書(書式、書き方、記載要領)に必要事項を記入する
- 1品目20万円以下の品目の場合、無税品は一欄にまとめる
- 1品目20万円以下の品目の場合の有税品の記載について((関税法基本通達 67-4-17)
- 全品目が20万円以下で、一品目で50%を超える品目もなかったので、同一の税率のものをまとめて、税率ごとに一欄記載
- 税関に行き、相談官に計算書、申告書の内容、その他必要な届出がないか、相談する。
- 農政局へ、麦納付金申出書とInoviceを提出する(Fax送信可)。2日後に納付用書類を受け取り
- 輸入貨物は
- 日本の船会社(Sea Waybillに記載)に電話で到着予定日を確認する。
- 貨物到着案内(Arrival Notice)をFaxで受領=輸入準備開始。運送業者に到着日を知らせる。
- Arrival Noticeは、船会社から荷受人へ宛てた本船の到着通知。請求書を兼ねる。通常、入港日の1週間くらい前に届く。
- Arrival Noticeの指定口座へ振込(¥34,625)、船会社へ振込記録をFax送信して連絡する
- 船会社において輸入貨物荷渡情報(DOR)がNACCS登録される(D/Oレス)。
- D/Oレス対応でない場合は、船会社よりD/O切替用紙が送られたら、港の指定事務所へ行き、指定された交換場所へ提出、D/Oをもって税関へ行く
- 荷渡し指図書(Delivery Order=D/O)/通称"デリバリーオーダー"とは、船会社が貨物の引き渡しをオペレータに指示する書類。
- 農政局窓口へ行き、麦納付金申出書の原本を提出、納付用書類を受領。銀行で入金(¥4507)、控えを受け取る。
- 税関で通関手続きを行い、税金を支払う(¥32,800)。
- ピックアップ前日午後4時までに輸入ピックアップオーダーをFax送信する。
- 予約番号が送られて来たら、運送業者へ伝える。
- 弓削で受け取り。
- (保険をかけた場合)
II.通関の流れ
出典:税関サイト ホーム > 輸出入手続 > カスタムスアンサー(税関手続FAQ) > 1102 貨物到着から貨物引取までの流れ 通関の流れ(図)(カスタムスアンサー)
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