暑さ寒さも彼岸までとはいいますが、早晩 肌寒くなってきました
お風邪など召されていないでしょうか?
季節は秋、不動産業界界隈はシーズンを迎え
住活に血眼な方もいらっしゃることでしょう
不動産の取引に欠かせないのは事前の調査
そんな不動産の調査の中に「航空法」の調査というものがあります
とりわけ福岡市は福岡空港に近く市内全域が制限域内にあり
エリアに応じて建物の高さに規制がかかります
航空法の調査は極めて簡単
少し前はfaxしたり、場合によっては空港に出向いたり煩雑なこともありましたが
現在は「福岡空港高さ制限回答システム」のサイトを開き
住所を入力して表示された地図の調べたい箇所をクリックするだけで
その場所の制限高が表示されます
…もっとも2階建・3階建の家屋を建てるくらいの高さが
規制にひっかかることはないのですが
一方、この航空法の規制は福岡市の街並みに大きな影響を与え続けてきました
一般に言われる超高層(=明確な定義はありませんが100m超)のビルが市内中心部に建てられなかったのです
・天神ど真ん中の 福岡市庁舎は15階建て64.5m
・アクロス福岡は14階建て60m
・大丸や西日本新聞が入っている 西日本渡辺ビルは17階建て約65m
昨今話題の天神ビッグバンの根幹を成すのは航空法の規制の緩和を起爆剤とした
新ビル建て替えによる天神エリアのビルの安全性向上と増床
最近も旧大名小学校跡地の高さ制限緩和が決定され大きく話題になりました
これによりせいぜいが15階建程度だった建物階建が26階相当に拡大され
より自由度の高い開発が見込まれます
他方で昭和4年竣工、文化的・建築的財産でもある大名小学校校舎の一部保存も
想定されており、このエリアにどんな建物と意味が与えられるのか
興味は尽きません
(地図は『西日本新聞』2017年9月14日朝刊より抜粋)