今年の紅葉は、遅いといわれています。北海道から帰ってきた翌日10月16日(火)から1泊で福島県にある母畑温泉「八幡屋」へ行ってきました。
途中、塩原にある全長320mある「もみじ谷大吊橋」、国の天然記念物に指定されている「塔のへつり」、会津西街道にある江戸時代の宿場町「大内宿」へ立寄りして母畑温泉「八幡屋」へ向かいました。
もみじ谷大吊橋・・・塩原ダム湖にかかる全長320mの吊橋です。揺れを防ぐための補剛桁がなく、ワイヤーロープで支えた造りになっていますが、やはり良く揺れます。秋になると塩原渓谷の紅葉が素晴らしい。
塔のへつり・・・100万年もの歳月をかけて浸食風化を繰り返し作り出されたものといわれ、岩の下には遊歩道がつくられ、吊橋を渡って侵食された部分を巡ることができる。へつりとは、方言で「川に沿った断崖や急斜面」のことです。
大内宿・・・茅葺き屋根の町並が続く、江戸時代の宿場の面影を今もそのままに残している山間集落。実際タイムスリップしたような感覚で、当時の風情を感じられます。「三澤屋」の名物高遠そばは、丸々1本ネギが入っており、そのネギを箸にして食べるのが特徴。
今回宿泊した母畑温泉にある「八幡屋」は、あぶくま高原道路・福島空港ICから15分くらい走った石川町にあり、八幡太郎義家(源義家)の愛馬の傷が治った霊泉の上に建てられた宿というところから名付けられた、この地区最大規模のリゾート旅館です。
8階建ての2階が入口で、フロントを通り過ぎラウンジの奥が吹抜けのロビーになっています。土曜日・休日は、中央の舞台で琴の演奏などが行われています。
全145室ある部屋は、東月館と西月館にわかれ、12.5畳の和室が基本タイプになります。部屋の広さも十分で、清潔感があります。あまり違いが感じられませんが、新館東月館の部屋に泊まりました。
夕食の料理は、一言で華やかでとてもきれいな感じがします。一つ一つに工夫もされていて阿武隈の海と山の食材を使い分けた秋らしいメニュー、どれもおいしいです。
母畑温泉の泉質は、アルカリ性単純泉なのでツルツルした温泉です。1階にある大浴場「月待ちの湯」、巨大な自然岩をくりぬいた人気の露天風呂「巨大くりぬき風呂」、その他にも「内モンゴル麦飯石サウナ」や「ラドン温泉サウナ」などリラクゼーション施設も充実していました。
この規模の旅館の朝食は、バイキングが多いですが「八幡屋」は、3階のコンベンションホール「飛鳥」で一人一人ある和食膳と、ご飯、パン、サラダなど自由に取るハーフバイキング形式になっています。
17日(水)は、「八幡屋」から1時間くらいの場所にある「あぶくま洞」と小名浜の「アクアマリンふくしま」へ行ってきました。
あぶくま洞・・・およそ8,000万年という歳月をかけて創られた大自然の造形美。全長約600mの洞内に、種類と数の多さでは東洋一といわれている鍾乳石が続いています。途中、別ルートの探検コースでは、かがんで通ったりとアドベンチャー気分でスリリングな洞窟を楽しむことができます。
アクアマリンふくしま・・・福島の海の大きな特徴である太平洋の「潮目を」テーマに、様々な視点から海の不思議をときあかす、新しいタイプの海洋ミュージアムです。メインの潮目の大水槽は、親潮と黒潮が交わる福島県沖の豊かな潮目の海を表現しています。
今回宿泊した「八幡屋」は、今年7月に泊まった有名な和倉温泉「加賀屋」と設計者が一緒で、何度も利用しているかなりおすすめの旅館です。久しぶりに行きましたが、対応や設備など、以前とまったく変わらず、すべてが一流でした。
まだ南東北では、紅葉は早いようで、10月下旬が見頃だと思います。
HP:塔のへつり
HP:大内宿
HP:八幡屋
HP:あぶくま洞
HP:アクアマリンふくしま