今日はラフマニノフについて少し。
ラフマニノフは僕が大学院のときにも論文で取り上げましたが、研究していきたい作曲家です。
この作曲家は音が多いので練習してないとすぐに弾けなくなりますが。
浅田真央ちゃんのフリーの曲がラフマニノフの前奏曲op.3-2 《鐘》です。
もうすぐですね。
セルゲイ・ラフマニノフは1873年ロシアの田舎で生まれております。10歳ぐらいからピアノと作曲を本格的に勉強し、天才少年はめきめきと力をつけます。
身長190cm以上と大きな体でしたが、非常に精神的な虚弱性を有しておりました。これが作品に影響してると僕はいつも考えております。
ただ前奏曲op.3-2《鐘》を作曲したときは1892年、19歳。まだ世間で大きな批判は受けていなく、その陰鬱さはないかもしれません。しかし、僕は当時19歳の少年のこのほとんど初期の作品にさえ、少しその影の匂いを感じます。内に秘められている思いが自然と現れているのかもしれません。彼の生い立ちを見れば少し想像できます。
この作品はラフマニノフの出世作であり、同時に生涯彼を苦しめた曲でもあります。この曲を生涯自身で弾くことになるとはラフマニノフは予想すらしてなかったと思いますが、とにかくこの曲で世界に彼の名が一気に広がりました。作曲してすぐにヨーロッパ、アメリカにまでこの曲のうわさが広まり、相当な人気曲になったのです。
ラフマニノフは生涯コンサートの最後にこの曲をアンコールで弾かないと聴衆が納得して帰らなかったとさえ言われております。自身がもっとも初期に作曲した作品がここまで人気が出てしまうのは、作曲家としては辛い面もあります。
ラフマニノフ自身の演奏も残されております。
ピアノロールという録音形態なので、強弱、テンポ、ペダリングなどが今の録音のようにそっくりそのまま再現されるわけではありません。
難しいことは、いつか本でも執筆するとして(笑)
僕が書きたかったのは、
浅田真央ちゃん現在19歳。
そしてラフマニノフもこの曲を作曲したのが19歳。
そして偶然にもラフマニノフ19歳のときモスクワ音楽院をピアノ・作曲の両部門で金賞を獲得して卒業してます。
この曲が陰鬱だとか、オーケストラのアレンジがどうだとか色々言われておりますが、この曲はラフマニノフが世界にはばたいた曲です。そういうエネルギーがこの曲にはあります。
真央ちゃん、頂点へはばたけ
僕はミュージカルの作曲が数曲なのですが苦労してます。
ようやくできそうですが、ラフマニノフのようにはいきませぬ。
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