先日、新しいMacのノート(MacBook Air)を購入した事はこのブログでも触れたが、元々使っていたMacBook Proがかなり調子が悪くなっていたのも買い換えた理由の一つだった。
症状は主に4つで
1.使用中に本体が熱くなって急に電源が落ちる(熱暴走?)
2.その後しばらく電源が入らない時がある
3.その際は電源ボタンを10秒ほど長押ししてからだと起動する
4.ただしファンが爆音で高速回転し、処理速度も遅くなる
4.の状態になった後、MacのSMCをリセットすると元の状態に戻るが、また1.からの繰り返しになると言った状況だった。
SMCとはMacの電源周り等を管理しているシステムコントローラーで、どうもこれが何らかの原因でファンの回転数制御が出来なくなったためにCPUの温度管理が上手く行われず、熱暴走しているようだ。実際4.の状態(ファンの回転数をMAXにし、CPUの処理速度を落としている=最も温度が上がらない状態を作り出している?)以外では全くファンの動作音が聞こえず、CPUの負荷が増えて温度が上がった状態でもそれは変わらない。以前はこんな時ファンの回転数が上がっていたような気がするのだが...。
また、macOSは無償でバージョンアップ出来るからと、調子に乗って古い本体を無理に最新のバージョン(10.15)まで上げて酷使していたのも良くなかったのかも知れない。
一度裏蓋を開けて中身を掃除した事もあったが、効果は一時的だった…
MacBook Airに買い換えて数週間、問題なく移行出来ている事を確認した私は、しばらく放置していたこの古いMacBook Proを復活させるべく、OSのダウングレードとファンコントロールソフトを導入してみる事にした。
まずOSのダウングレードだが、アップグレード時のようにデータを保持したままと言う訳には行かない。流れとしては初期化を伴うリストア→希望のバージョンまでアップグレードと言う事になる。
私の持っているMacBook Proは古いと言ってもインターネット経由のリストアに対応した機種だったので(リストアCDなんてもう昔話だな...)、[Shift]+[Option]+[⌘]+[R]キーを押しながら起動するとしばらく読み込んだ後に「macOSユーティリティー」が表示された。その中に「ディスクユーティリティー」があるので、まずこれを起動して内蔵SSDの初期化を行う。これでディスクを空にしておかないと次の「macOSを再インストール」でインストール先が選択出来ない。
今回のように[Shift]+[Option]+[⌘]+[R]で「macOSユーティリティー」を起動した場合の「macOSを再インストール」ではその機種で動作する入手可能な最も古いバージョンのmacOSがインストールされる。私のMacBook Proでは…
OS X Mountain Lion でした
おいおい、Mountain Lionていつのバージョンだよ?と思いながら何の問題もなく再インストールは成功。そう言えばこの間は全く電源が落ちる事もなく非常に調子が良い。意外と熱暴走の方もOSのバージョンと関わっていたのかも知れない。
インストール後確認したらMountain Lionはバージョン10.8(2012年リリース)でした
こうして見るとDockやアイコンのデザインが微妙に変わってるなあ。しかも古いバージョン+クリーンインストールしたおかげで起動がめちゃくちゃ速い(笑)。
しかし感慨(?)に浸っている暇はない。さすがに10.8では古すぎるのでここから今度はOSのバージョンを上げて行く。導入を予定しているファンコントロールソフト(Macs Fan Control)の最新版もmacOS Sierra(10.12)以上じゃないと動作しないのでせめてそこまで、欲を言えば32ビットアプリケーションが動作するギリギリのバージョンであるmacOS Mojave(10.14)まで上げておきたい。
次回後編では自分自身の幻影(?)に翻弄されるも何とか2段階アップグレードと言う解決策を捻り出し、無事MacBook Proを復活させる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます