2024年問題、2025年の崖など課題ばかり。
特に最近多いのが「俺の代で辞めたい。誰か継いでくれないか？M &Aはないの？」というご相談です。
ご相談相手は自分の父親と同じ世代。また僕を育ててくれた世代。大変な感謝もあり、恩返ししたい。会ったすぐの相談相手の目は疲れているように感じます。
そこで…日頃や業界の悩み、そして、なぜこの仕事についたのか、今までの苦労話、家族の話など一旦全部聴きます。その後は、今の業界と経済の流れ、親父世代で頑張ってる音楽家（サザンの桑田さんやユーミンさんなど）や俳優の話をします。ちょっとずつ明るくなったタイミングで、この質問をします。「何年やりたいですか？何歳までやりたいですか？」
この質問をすると…だいたい止まります。そして、時には泣いたり、時には怒られたり、時には全く話さなくなります。要は…「何年？」ってものすごい見つめ直しなんです。人生を振り返り、これから先の人生を考えるきっかけを与えてることを目的に質問しています。
先日は商工会議所に入った時からずっとお世話になってる事業者さんから、このご相談がありました。上記の質問をした後に、めちゃくちゃ怒られました。そして、怒って帰られました。最後の言葉は「もうええわ！」。漫才でしか聞かないこの台詞。
その夜中に写真のLINEが来ました。10年続けたい。こちらも嬉しかったです。
そして、この後この事業者さんは取引先と作業のABC分析をして、利益の出る取引先を絞り、かつ効率のいい仕事の仕方を見つけました。また、10年間続けるために必要な予算も洗い出しました。
連休前に、ふらっと来られて、「今年は利益出たよ！やっぱり俺の考え通り、仕事や取引先など自分を見直したら、うまくいったよ。自分はやっぱり正しかった。すごいでしょ。さらに新規の取引先も見つかった」と自慢げに報告に来られました。最後には「まっ⚪︎君。これからもしっかり勉強してね。頼むよ」と。背中が元気そうでした。
姿勢は、姿に勢いと書きます。私もそうですし、事業者さんの姿勢は気にしています。姿勢が正しい時は前向きだけど、曲がってる時はやっぱり悩んでる時が多いです。事業者さんの姿勢は綺麗でした。
この事業者さん。ちなみに、ラジオ出演の時も聞いててくれて、その内容を地元の業界の人に宣伝してくれたそうです。「⚪︎君が土岐をPRするために埼玉県のラジオに出るらしい！」と。そのおかげで、土岐市の事業者さんが複数聞いてくれていました。嬉しかったです。
ちなみに、この事業者さんからの感想は「飲み会の話ばかりじゃん。あと奥さん、最高だね。大事にしなよ。」と。的確な助言でした。こちらが何も言えなかったです。
儲けのため、生活のため、社会のため、家族のため、いろんな想いで始められた仕事。今までの人生をかけた仕事。今からの人生をかける仕事。そう思いながら対応すると、スキルやマニュアルを越える対応ができると考えています。ただ、ここで大事なのは型破りであり、型なしでないこと。
大好き中村勘三郎さんが昔「型を得て、革新的なことするのは型破り。好き勝手するのが型無し」と言ってました。
これからも型を学び続けて、さらに面白いことをしていきたいです。
記事を読んでくださり、ありがとうございます。