のっけから業務連絡で恐縮。
>マイミクのかじやんさん
今更ながらですが、上半期年間ベストテンの集計、お疲れ様でした。
去年もこんなものを書いたので、だいぶ遅くなったのだが今年も。で、今年はブログにも書いてしまおう。
というわけで、この記事は mixi 内某コミュに自分が書いた発言からの、若干の改変を施した上での転載である。
対比のために、去年の上半期年間がこれで、去年の年間総合がこれであった。
結局、B'z が少し追い上げたことを除けば、下半期で見るべきものはほぼ皆無。ヒルクライム、JuJu、Greeeen が若干健闘したのがせいぜいという感じで、上半期トップの秋元順子「愛のままで…」は残念ながら上半期年間1位の時点から上積みなしと、年間総合でもトップが 10 万点台を割る結果に終わった。
チャートは壊れたと云われて久しい。また、TBS の CountDown TV も見なくなって久しくなった。夜早い時間の音楽番組もすっかり見なくなってしまったが、今の音楽情勢はどうなっているのやら?
で、先日発表された今年の上半期年間総合がこちら:
LINK to the page of KAJIYAN-san
...である。
結論から言うと、トップは予想通り。というか、対抗馬はいなかったのではないかと。
音楽産業全体の凋落傾向はさらに顕著…という為体。
福山雅治「はつ恋」なんて年始早々のスマッシュヒットだし、西野カナが2つランクインと云ってもヒットとしては何れにせよ小粒。話題になった木村カエラ「Butterfly」もロングランヒットではあるけれど、それでも16位(ベストテン入りはしていないし)。氷川きよしや Does に至っては、申し訳ないけど「こんな人いたっけ?」のレベル。
本年6月某日に衛星 CS 放送 J-sports の世界のサッカー情報を扱う番組「FOOT!」で、その回のオープニングテーマが渡辺美里「サマータイムブルース」だったのだが、それを聞いて思わず懐かしさと元気をもらえそうな躍動感を強く感じた次第。そうした説得力あるメロディーラインと詩に込められた言霊の併せ持つ、曲のパワー(→日本語で云うなら「影響力」か)とでも云うべきものには、トンとご無沙汰...という感じが強くしている。
2006 年以降の上半期年間総合の主な各順位における得点水準を比較してみよう。
時系列の定点観測として見ると、上位 30 曲に残る曲のヒットがどんどん小さくなっていく傾向が読み取れる(1年区切りでの若干の盛り返しこそ、少しはあるけれど)。
#それ以前の分からやってもいいんだけど、時間の都合で今回は省略w
まぁ、その傾向から今年も逃れられなかったということで。
CD が売れないだの、著作権がどうのと、そんなチマチマした話ばかり喧しく(って、その話題すら今や雲散霧消気味だがw)、力を合わせて良い音楽、良いエンタメ作品を作ろうという機運が感じられない。尤も、昨今の構造不況の影響で、何でもお手軽…というトレンドが制作サイドに支配的というのもあるのかもしれないが。
でも、たまに大化けして売れるのは、丹精込めた本物なわけで。時間をかけて本物(と自信を持って言える、優れた何か)を育てると云うことが、ここ十数年の日本人はすっかり苦手になってしまったのか? 過剰一般化の誤謬を恐れつつも、この上半期年間ベストテンの結果から、そうしたにおいの欠片を、何となく感じてしまう。
一度検証してみたいという思いも少しはある。
>マイミクのかじやんさん
今更ながらですが、上半期年間ベストテンの集計、お疲れ様でした。
去年もこんなものを書いたので、だいぶ遅くなったのだが今年も。で、今年はブログにも書いてしまおう。
というわけで、この記事は mixi 内某コミュに自分が書いた発言からの、若干の改変を施した上での転載である。
対比のために、去年の上半期年間がこれで、去年の年間総合がこれであった。
結局、B'z が少し追い上げたことを除けば、下半期で見るべきものはほぼ皆無。ヒルクライム、JuJu、Greeeen が若干健闘したのがせいぜいという感じで、上半期トップの秋元順子「愛のままで…」は残念ながら上半期年間1位の時点から上積みなしと、年間総合でもトップが 10 万点台を割る結果に終わった。
チャートは壊れたと云われて久しい。また、TBS の CountDown TV も見なくなって久しくなった。夜早い時間の音楽番組もすっかり見なくなってしまったが、今の音楽情勢はどうなっているのやら?
で、先日発表された今年の上半期年間総合がこちら:
LINK to the page of KAJIYAN-san
...である。
結論から言うと、トップは予想通り。というか、対抗馬はいなかったのではないかと。
音楽産業全体の凋落傾向はさらに顕著…という為体。
福山雅治「はつ恋」なんて年始早々のスマッシュヒットだし、西野カナが2つランクインと云ってもヒットとしては何れにせよ小粒。話題になった木村カエラ「Butterfly」もロングランヒットではあるけれど、それでも16位(ベストテン入りはしていないし)。氷川きよしや Does に至っては、申し訳ないけど「こんな人いたっけ?」のレベル。
本年6月某日に衛星 CS 放送 J-sports の世界のサッカー情報を扱う番組「FOOT!」で、その回のオープニングテーマが渡辺美里「サマータイムブルース」だったのだが、それを聞いて思わず懐かしさと元気をもらえそうな躍動感を強く感じた次第。そうした説得力あるメロディーラインと詩に込められた言霊の併せ持つ、曲のパワー(→日本語で云うなら「影響力」か)とでも云うべきものには、トンとご無沙汰...という感じが強くしている。
2006 年以降の上半期年間総合の主な各順位における得点水準を比較してみよう。
2010 年 | 2009 年 | 2008 年 | 2007 年 | 2006 年 | |
100 位 | 10,415 | 11,446 | 12,607 | 11,807 | 10,106 |
50 位 | 20,226 | 21,286 | 22,161 | 21,748 | 19,890 |
30 位 | 28,642 | 29,435 | 28,877 | 29,444 | 30,989 |
20 位 | 33,084 | 31,608 | 32,299 | 37,026 | 39,798 |
10 位 | 36,801 | 42,872 | 44,331 | 45,139 | 56,109 |
5 位 | 48,876 | 60,440 | 73,739 | 56,468 | 69,394 |
2 位 | 66,702 | 69,844 | 78,906 | 87,302 | 101,256 |
時系列の定点観測として見ると、上位 30 曲に残る曲のヒットがどんどん小さくなっていく傾向が読み取れる(1年区切りでの若干の盛り返しこそ、少しはあるけれど)。
#それ以前の分からやってもいいんだけど、時間の都合で今回は省略w
まぁ、その傾向から今年も逃れられなかったということで。
CD が売れないだの、著作権がどうのと、そんなチマチマした話ばかり喧しく(って、その話題すら今や雲散霧消気味だがw)、力を合わせて良い音楽、良いエンタメ作品を作ろうという機運が感じられない。尤も、昨今の構造不況の影響で、何でもお手軽…というトレンドが制作サイドに支配的というのもあるのかもしれないが。
でも、たまに大化けして売れるのは、丹精込めた本物なわけで。時間をかけて本物(と自信を持って言える、優れた何か)を育てると云うことが、ここ十数年の日本人はすっかり苦手になってしまったのか? 過剰一般化の誤謬を恐れつつも、この上半期年間ベストテンの結果から、そうしたにおいの欠片を、何となく感じてしまう。
一度検証してみたいという思いも少しはある。
上記は、「良い音楽が良さを認められて、売れた」のがどのくらいあったか?という指標の一つで、曲そのものの良し悪しとは自明に1対1で結びつくものではない。従って、大ヒットはしなかったけれども気に入った曲や、優れた曲はそれなりにある…と思う。
個人的な好みも大なり小なり影響するとは思うけど、このエントリーの続きとして、昨年末から今年上半期にかけての「良いと思える曲」一覧を別のエントリーで書こうかな。
非常に示唆に富む記事と言える。
団藤保晴の「インターネットで読み解く!」
第185回「音楽不況に追い打ち、ネット配信もダウン」
http://dandoweb.com/backno/20090927.htm
ただ、元記事の
http://blog.livedoor.jp/ustan777/archives/cat_50014080.html
...は既に雲散霧消…。