山城と大和の国境界隈の雪景色を尋ねた。
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浄瑠璃寺 京都府木津川市加茂町
※ この寺は行政的には山城の国(京都府)であるが、創建以来南都(奈良)の東大寺の末寺であり、現在は西大寺の末寺であるらしい。この一帯はハイキングコースで有名だ。
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山門前の道の雪は溶けてしまっているけど、植え込みには残っている。
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浄土池はただいま修理工事中とかいてあった。向こうに見える屋根に雪が残っている建物が本堂だ。
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池の向こうには三重塔がある。
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塔の上の美しい法輪。本堂も三重塔も平安末期のものとされている。
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池の水に映った湾堂の雪屋根。本来なら池の水はもっと深く溜っているのだが。
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境内のあちこちには、石仏が安置されていて それぞれお供え物がある。
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ちょうどお昼になったので、参道に面した門前のお蕎麦屋さんに入った。
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庭もきれいにしてある。
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店内には民芸品や古道具もおいてあり、楽しい雰囲気だ。
無愛想で無口なご主人に「鍋焼きうどん」を頼んだ。出汁がとてもおいしくて、最後はご飯を鍋に放り込んで食べたが美味しかった。
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当尾(とおの)の里石仏群
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このあたりの地区はハイキングコースで有名で、当尾 の里と呼ばれ、沢山の石仏群を訪ね歩くのが人気らしい。今回は「藪の中の三体仏」を訪ねた。
突き当たり奥に石仏が見えている。
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正面に二体、左の石に一体ある。このような石仏群は鎌倉時代からあるという。
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岩船寺 京都府木津川市加茂町
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岩船寺は「あじさい寺」としても有名で、アジサイの頃も沢山のハイカーや見物客が訪れる。山門から三重塔が見えている。
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門を潜ると正面に三重塔。
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この塔には面白いものが付いているので近寄って見る。
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重要文化財の三重塔の四隅の隅木(すみぎ)を支える隅鬼が有名である。
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左側の十三重の石塔も三重塔も共に 国の重要文化財である。
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池の向こうの本堂もなかなか立派な建物だ。
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鎌倉時代といわれる地蔵石仏が祀られている。
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きれいに手入れされた竹林の脇を通り、裏山に登る。
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裏山の「貝吹き岩」に登る道。
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踏むのが惜しいようなモミジの敷物。
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三重の塔を見下ろしながら登る。
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一枚岩の「貝吹き岩」に着いた。昔、東大寺や興福寺の若い修行僧、勉学僧が寺の世俗化を嫌いこの寺に集まり勉強したという。この岩で法螺貝を吹いていたらしい。
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この場所はこの辺りで一番高い場所らしい。左手には生駒山が見え、右手には雲に隠れた高い山(おそらく清滝の愛宕山)が見える。
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再び境内を歩くと、溶けた雪の中から寒椿の花が覗いていた。
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溶けた雪の雫が滴り落ちる蝋梅の花。その向こうには庫裏の屋根の雪がずり落ちそうだ。
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日陰の手水の氷はまだ解けていなく、千両の赤い実も寒そうだ。
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海住山寺(かいじゅうせんじ) 京都府木津川市加茂町
日当たりのよい小高い丘の上の境内には雪がほとんど溶けていて、屋根の上に僅かに 残雪があった。
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国宝の五重塔の裏側に僅かに残雪があった。このあたりは標高は高いのだが、日当たりがよく、ぽかぽかとして春のようだった。雪が消えるのも無理は無い。
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忍辱山 円成寺(にんにくせん えんじょうじ)
奈良市忍辱山町
※忍辱山町は柳生街道の大柳生の少し手前です。
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柳生の里へ向かう途中、雪の中に立派な門が見えたので、クルマを止めて見学した。
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道路に面した大きな駐車場から近づくと、楼門の前には大きくてきれいな池があった。説明看板には平安時代の「浄土式庭園」とかいてあり、きれいな庭園だ。ここまでは無料で入れる。
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境内に入るとまず本堂が正面に見える。
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池の向こう側から見た楼門の内側だ。この門も立派で国の重要文化財らしい。
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こちらは多宝塔。後から来た巡礼者が中を覗いて手を合わせているので、覗いてみた。
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入り口には大きなガラスがはめられているので、私自身で影を作り写真を撮った。この像は「国宝大日如来坐像」だそうだ。道理で厳重にしてある。
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本堂の中に入り、これも立派な建物でびっくりした。内陣の円柱には極彩色で阿弥陀如来と菩薩の来迎図が描かれていて、この建物も国の重要文化財らしい。
たまたま通りがかったお寺がこんなすごいお寺とは思わなかった。恐るべし大和路の古刹。
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お寺を出て、浄土庭園の池を散歩していると、茶店が見えた。
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なかなかレトロな雰囲気の茶店なので休憩することにした。
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抹茶と蕨もちのセットを頼んだ。この蕨もちがとてもおいしかったので、お土産に持ち帰った。
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柳生の里の茶畑 奈良市柳生町
柳生は茶所。柳生街道のあちこちに茶畑が広がる。
茶畑に積もった雪を見る機会があまり無いので、いろいろと見て回った。
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山の傾斜に沿ってそのままお茶の木が植えられている。カメラはまっすぐ水平です。
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ロールケーキのように円筒形が並んでいる。
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かまぼこのようにも見える。
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以上が南山城地区と柳生の里の雪景色でした。
※せっかく柳生の里へ出かけたのだが、2箇所ある公共駐車場は、すべて有料だ。
「広くて大きな無料駐車場があるので、どんどん遊びに来てね。そしてお土産を
たくさん買ってお金を地域に沢山落として帰ってね、」と言うのがふつうなのに。
まったくふざけた村なので そのまま寄らずに帰った。
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