映画『少林少女』観てきました
もう先に評価しちゃいます
評価:★★☆☆☆(1.5)
ここからはネタバレを含むので、知りたくない方はここでサヨナラ
さて感想ですが、本当に大ハズレの映画でした
観ていて途中からイライラしてきたし、ラストの凛と学長の抱擁からは本当にC級映画を観てる気分でした
俺は柴咲コウのファンやし、本広克行監督作品も好きやけど、その2つの甘さがあったとしてひいき目に見ても素直におもしろかったとは言えない作品であるというほどです
それに脚本・構成・編集のいずれもつぎはぎのような感じで、作品がキレイに流れてなかったですし、全然まとまりがないというか、伏線があっても消化しきれてないという、最悪のサイクルでした
また、この作品の失敗を挙げると
①作品中の鍵となる大事なシーンをCMで流していること。
いくつかありましたが、特に柴咲さんと岡村さんの対決のシーンがCMで流れてる時点で、岡村さんの役は凛(柴咲コウ)の敵ではないか?という疑問が生まれており、その疑問はくつがえされるのかという期待があったのに実際に敵であったことが残念。以前、同じ監督の『踊る大捜査線2』ではそのCMと本編でのギャップをうまく描いて、観客をストーリーに引き込ませることができたという成功があるにもかかわらず、ケアレスミスとしか言い様がありません。
②前半と後半の落差がありすぎること。
③本広作品の常連役者が出ているのは楽しめるが、本広作品の醍醐味である役者の軽いコメディ感を岡村さんに頼り切っていたこと。
④凛とラクロス部との間に衝突があったのに、何事も無かったかのように全員がすんなりメンバーが少林拳を始めるという謎があったこと。これは人の心を美化しすぎだと思います。
⑤無駄なシーンや疑問が生じるシーンが多かったこと。
…などなど、俺が思い浮かぶのはこんな感じですが、他の方にも何か不満に感じる部分があると思います
一応、疑問に思ったった点も少し挙げときます
①学長は、なぜ写真だけで凛と戦いたいと思ったのか?
②また、凛は大学に来るであろうという確証もないのに、なぜ学長になったのか?
③冒頭で死亡と報道があった記者を殺したのは学長だったのか?
④岡村さんの役はあれだけ高所から落ちているのに、なぜケガ1つしていないのか?いくなんでもドラはクッションにならないと思います。
⑤ミンミンが捕らわれる前と後とでは服と髪型が違うのはなぜか?
⑥火災を起こしているのに、なぜ誰も逮捕されていないのか?
…と他にもありましたが、なんせ疑問と失敗の点が多すぎて、もう思い出せません
本当、久々に代金を返してほしいと思ったほどでした
残念ながらここ数年観た映画の中では1番の駄作です
出演者・スタッフ・アクション・CGなど、大作になりうる要素を取り揃えているのに、全てうまく使いこなせず全体的に中途半端で安っぽくなっちゃった作品でした