今回は稀のケース。
女性の入所者に稀にある事なんですが、入所して直ぐにご主人が面会に来る。
ここまでは何てもない事。
それが食事時に来るのも普通の事なんですが、とんでもないケースもあるのだ。
何と、入所している奥さんの食事を食べてしまう面会者の主人がいる! 奥さんは認知症もあるけど、亭主関白が残る世代…黙ってなすがままでいるんですよ。
大抵が食堂で多勢で食べているので気づけるのですが、個室などで気づかないケースもあるのだ。
そんな時は最悪。
一日一回昼食時などに面会に来ていたのが、三食の食事時に来るようになり、こちらは仲のいい夫婦だと思い気にしないのだけど…そのうちに奥さんが異常行動を起こし始める。他入居者の物を盗んで食べてしまう事から始まる。それも当然、食べていないのですから…最悪のケースでは自分の○○○を食べている事もありました。体重が激減してようやくスタッフが異変に気がつき、主人が食べているのに辿り着いた時には奥さんは深刻な状況です。
施設の責任者と話し合うのですが、中には…
「金を払っているんだから、俺が食べて何が悪い!!」
なんて逆ギレする事もある。
あいつが喰わないから俺が食べるんだと開き直りです。
なんて最悪な夫だと憤慨するでしょう。
しかし、核家族化で奥さんが入所してしまい旦那が食事を作れない。中途半端にプライドが高い世代だから周囲にも頼れない…仕方ない犯行でもあるという面もあるんです。
出来るのに、ジャイアンの如くに奥さんに寄生する方もいましたが…
これは、対岸な火事的な問題ではありません。
核家族化が進む今の社会。両親や伴侶がいなくなった時にあなたは大丈夫ですか? コンビニがあるから平気なんかいえませんよ。
歳を取れば動けなくなるし、コンビニ弁当ではお金が足りなくなりますぜ。
既婚者も相方に依存しないように、最低限の自活出来るスキルを身につけないと後々後悔します。
自炊は、自分の生活を潤すだけでなく、それに目覚めて創意工夫出来るようになれば、お店も開ける…本も出せると第二の人生になるきっかけになるかもしれない。
創作系では、その知識が自分の作品に彩りを与えてくれる。そっちの知識と恋愛を合わせて人気作を出してしまった友人もいますよ。
こんな奥さんの食事すら餓鬼のように食べてしまう事件も問題で、現場としては、再び同じことが起こらない対策が必要です。
また、このような事件から、私たちが学ばなければならないことが沢山あるというのを感じました。
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