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Promenade~プロムナード~

作・編曲家 彦坂恭人のブログ

プロフェッショナルなパクリ!?「愛をこめて花束を」

2008年05月22日 18時49分37秒 | Weblog
実はポップスの作曲ってもうネタが尽きてしまってるんですね。本当は。
だから、最近カバーアルバムが大盛況です。いやあ、これからの作曲家は厳しいと思います。絶望ですね。
が、しかし私はまだ諦めていません。それは奥の手があるからです。
高名なジャズマンの菊地成孔先生もおっしゃってましたがパクリって堂々とやるか専門家以外の聴いている人にはバレん様にやると妙な説得力が出るんです(オレンジレンジの楽曲や桑田佳祐の「いとしのエリー」、それと坂本龍一の一部の曲など)。バレたとしてもアンサーソングですとか言って誤魔化せばいいのです。
「似てますけど何か文句ある?」と開き直ればいいのです。
ただそれは高等技術が要ります。訴えられたり、あからさまにメロディを真似して怒られてるようじゃアマチュアです。
上記に挙げた方達は怖くて誰も口出しできないから置いておくとして、今日私が驚愕したのは「目覚ましテレビ」に生出演したsuperflyの「愛をこめて花束を」という曲です。
生でしかも早朝に弾き語りをされた越智さんというボーカルの驚異的な歌の巧さと心に訴えかける響きには呆気に取られるばかりですが、それに加えてこの曲は、コード進行(Bメロは特に瓜二つ)とリズムなど曲の展開がミスチルの「cross road」と全く同じなんですね。一緒に流しても溶け合いそうな程に。
これがプロの技なんですね~。菊地先生の言っていたやつです。これほど次元の高いパクリは否定するのが野暮ってもんよ。(桜井和寿さんも指摘しないでしょうし)
メロディは勿論異なっていますから法律に触れる事は無いんですけど、私はこりゃすれすれのアブナイ橋を渡った迫力があるなと感じずには居られませんでした。コード進行は著作権が無いからといって真似すると大体つまらないものができるのですがこの曲は違います。実に腕のある作曲家だと感動しました。

結論はありきたりに「良い物はイイ!」ってことです。ボーカルが又素晴らしいので凄味を感じてアルバム買ってしまいます、きっと。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-06-29 08:24:16
むちゃくちゃ昔の記事にコメントして申し訳有りませんが、両曲のタイトルでググったらこのブログが一番上に表示されたので・・・。

やっぱり気がつく人は気が付きますよねえ
2つの曲が全く同じだということに。
加えて言えば、前奏、後奏はやはりミスチルのesにそっくりです。

ただ自分はもう少し好意的な見方をしていて、これはパクリというより作った人が無意識にミスチルをトレースしてしまった事に気が付かなかったのではないかと思います。
「凄い良い曲が出来た!」と本人的に会心の思いを抱いて、当然あとから元ネタがミスチルだったことにも気がつく訳ですが、それでも曲の良さに抗えず「ま、いっか」となったのではないかと。

まあこれもなんの根拠も無い妄想の類いではありますが、意図的戦略的なパクリだとすればさすがにもう少し粉飾すると私は思うのです。
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