健脚の持ち主、岩間正樹君は一日で中宮道~七倉辻~楽々新道を点検してくれた。彼からの情報によると
中宮道、シナノキ、ゴマ平避難小屋共に全く被害なし。ゴマの頭~三俣峠前後のオオシラビソ帯でやや倒木有り。応急処置済みである。
楽々新道は、小桜平避難小屋 異常なし 標高1687m~1776m付近のオオシラビソ帯で倒木無数(10本以上) 登山者は自力突破すべし。これも北部白山の醍醐味。小桜平から上部七倉辻まで(上部岩間道区間)は異常無し。先日の草刈のお蔭で快適に歩けたが、視界無し、非常に風雨が強く寒かった。この時期でも留まれば低体温症を招く恐れありという。今後は防寒装備も必要。
昨今北部に入り込む初心者を続けて見かけたが、下調べ不足と体力に見合わない行程を組んでいる。登山地図に掲載されている所要時間はメインルートと違い、かなり辛口で表示されている。健脚者でないとこの時間での歩行は困難。北部白山に立ち入るなら、それなりのトレーニングと情報収集、撤退は早期判断を。
今後も台風はいくつか来るだろうから、避難小屋退出時は清掃はもちろん、雨戸を閉めて頂くよう願う。使いさしのろうそく、ガスボンベ、水の入ったペットボトル。それらは全てゴミとなるので、持ち込んだ物は全て持ち帰るべし。北部に立ち入る登山者は、他人のゴミでも持ち帰る気概の有る者であることを願う。