yasuaki ishikawa

音楽家、石川泰昭のブログ。http://www.yasuakiishikawa.com

石川泰昭1stアルバム「onomatopia」全国発売のお知らせ

2014-11-09 22:09:48 | 日記

石川泰昭1stアルバム「onomatopia」を12月3日(水)に全国発売します。ようやくアルバム完成しました!

《 オノマトペ(擬音語・擬態語)によるユートピア(理想郷)というコンセプトで制作された、石川泰昭の1stアルバム 「onomatopia(オノマトピア)」。 アルバム全10作品、擬音を用いて作られた楽曲、擬音ミュージックにより構成され、独創性とポップと叙情性が入り交じった不思議な音世界を堪能できる。
坂本龍一のラジオ番組radiosakamotoでもOAされ、お気に入りと講評された「ぷくぷく」「足音」の2作品を収録。》

ジャケットデザインは、吉村桜子さんが担当しています。可愛い感じのデザインとなっています。
M6「ぷくぷく」で、いとまとあやこのヴォーカル平井亜矢子さんが参加しています。


なお、Release partyを12月27(土)の夜に行います。良かったら遊びにきて下さい。 
また、イベントの詳細は後日お知らせ致します。

よろしくお願いします。


札幌国際芸術祭のサウンドコンペティションに応募しました。

2014-04-11 20:19:24 | 日記

札幌国際芸術祭のサウンドコンペティション(https://www.sapporo-internationalartfestival.jp/sound/entry/show/)に応募しました。

芸術祭のテーマを象徴し音楽的に連動している、15秒以内のサウンドロゴと3分以上の音作品という事で、今回は、「さっぽろ」の4文字から擬音語を造語して、それらの言葉の発声音を用いて二つの作品を制作しました。こちらで試聴出来ます。

https://soundcloud.com/yasuakiishikawa

 

ー 作品解説 ー

 二作品は、「さっぽろ」の4文字から擬音語を幾つか造語し、それらの言葉の発声音のみを素材として制作した。解体された「札幌」という言葉の響きが、作品中に散りばめられる事で、札幌を感じさせる音作品の構築を試みた。
・ぽろっさ
 札幌という響きが感じられるサウンドロゴ。
・サッ ポロ ペッ
 札幌の地名は、アイヌ語で「サッ(乾く)・ポロ(大きい)・ペッ(川)」からきていると言われている。札幌川(豊平川)が峡谷を出て札幌扇状地(今の市街地)で急に広がり乱流し、乾期には乾いた広い砂利河原ができる姿を呼んだのではないかと考えられている。
 この作品は、アイヌの人々が住んでいた当時の札幌の自然の様子を想像し、そこで聞こえていたであろう音風景を、造語した擬音のみを用いて表現している。擬音語は、現実の音を模倣した言葉であるが、私は、「さっぽろ」という言葉から造語し、擬音語の成り立ち(現実の音→言葉)とは逆の変換を行っている。声(擬音)を用い、音風景を模倣するという、従来と異なるアプローチのサウンドスケープである本作品は、個人の声、自然の音、言葉が持つ意味世界の3つを行き来するように知覚される。


横山野美 展「fractale」の音楽を担当しました。

2014-03-30 21:28:02 | 日記

染織作家である横山野美さんの個展「fractale」の会場音楽を担当しました。場所は、伊勢現代美術館です。

今回の展覧会は、テーマが宇宙という事なので、宇宙のような雰囲気の音と宇宙を感じさせる擬音語を用いて音楽を制作しています。Lynx Arcは、現在観測される銀河の内で最も遠い銀河の名前です。

横山さんの素敵な染織作品の展示と一体になった神秘的な空間をお楽しみ頂ければと思います。

なお、5月5日(月)にはライブも行います。GW中なので、旅行がてらお越し下さると嬉しいです。


横山野美 展 fractale

場所: 伊勢現代美術館 屋外彫刻館 宇空 http://www.ise-muse.com
会期: 3月27日(木)~5月11日(日)
音楽: 石川泰昭 Lynx Arc
LIVE: 5月5日(月)15:00~


「メディアと芸術ーフォルマント兄弟のまなざしから」を聞いて

2014-01-12 23:12:28 | 日記

文化庁メディア芸術祭愛知展企画シンポジウム

「メディアと芸術ーフォルマント兄弟のまなざしから」

の講演を聞いてきました。

 

以下、フォルマント兄弟についての説明。

 フォルマント兄弟は、三輪眞弘(兄)と佐近田展康(弟)という父親違いの異母兄弟によって2000年に結成された作曲・思索のユニット.テクノロジーと芸術の今日的問題を《声》を機軸にしながら哲学的,美学的,音楽的,技術的に探求し,21世紀の《歌》を機械に歌わせることを目指す.“録楽”と名づけた音楽の在り方を考察し,亡きロックスターに日本語で革命歌「インターナショナル」を歌わせる《フレディの墓/インターナショナル》により,2009年アルス・エレクトロニカ デジタル・ミュージック部門入賞.

(webより引用)

 

 フォルマント兄弟の作品中では、MIDIキーボードの演奏により、人工音声で歌わせる、喋らせる、という事が行われている。例えば、鍵盤の黒鍵が母音、白鍵が子音というように割り当てられていて、人工音声が歌うという事が、鍵盤のリアルタイム演奏により行える。それにより、人工音声がどういった言葉でどの音程で歌うかという事を、五線紙上に書き表す事が可能になっている。

 

 今回の講演を聞いていて、面白いなと感じた点は、人工音声がどのように歌うかが五線紙上に書き表されていて、演奏者の弾くという行為が、人工音声の歌うという事に結びついている部分である。

 

 まず、音について、考えてみる。

 

 音は、何らかの物理現象によって発せられている。そして、どのような物理現象によって、どんな音が発せられるかについて、人間は経験的に学習していると思われる。例えば、石を床に落とした時にどういう音がするか、弦を弾いた時にどういう音がするか、また重たい物を落とした時と、軽い物を落とした時に、発せられる音にどのような違いがあるかなど。

 

 それとは逆に、音を聞いて、それがどのような物理現象によって発せられているかについても、経験的に学習している。「ゴロゴロゴロ」とした音を聞けば、何か物が転がっているんだなとか、聞こえてきた音の違いによって、これは軽いものが転がっているんだなとか、でこぼこした物体が転がっているんだなとか、予想がつく。

 

 経験していないものに関しても、既に、経験して知っている知識とその組み合わせにより、音がどのような物理現象によって発せられているか、予測をしている。

 

 

 また、音を聞いた時に、そのような物理現象の他に、その物理現象を起こすための、身体行為や身体感覚もセットになって感じ取っているのではないかと思われる。

 

 例えば、ボールを思いっきり投げて、壁にぶつけた時の音を聞いた時に、体の筋肉をどれくらい力を入れてボールを投げたかの身体感覚も無意識の内に感じているのではないだろうか。

 

 ここでフォルマント兄弟の作品に話を戻す。

 

 演奏者は、楽譜を見て鍵盤を弾く前に、頭の中では、これからどういった身体行為を行い、どういった音が聞こえてくるか、予想ができている。予想という言葉を使うと書き方が悪いかもしれない。こういった音が聞こえてくるものだと、当たり前のように確信している。

 

 ゆえに作品中では、演奏者は、その確信を裏切られるという事になる。身体行為によって、こういう音が出るだろうと、当たり前のように思っていた事が裏切られて、違う音が聞こえてくる。

 また、そこで聞こえてきた音も「声」という、人間の身体をもっとも感じやすい音を聞かされる事になる。

 

 自分は決して歌ってなんかいないのに、歌声が自分の指を動かす身体行為によって聞こえてくる、なんかおかしいぞ、と感じる。

 

 演奏者は、どうすればどういった音が出るのかについて、もっともよく知っている「声」を、普段発声する時の身体行為とは異なる行為によって聞かされる事になる。

 

 ここで、もう一度裏切られる事になる。

 

 この二つの裏切りによって、演奏者は、奇妙な感覚が生まれてくるのではないだろうか。その奇妙な感覚というのは、三輪さんが言っていた、まるで自分が機械に操られているような感覚を感じるという部分に繋がっていくような気もする。

 

 そして、この裏切りが作品の魅力にも繋がっているのではないだろうか。

 

 


12月14日ライブイベント

2013-11-23 19:00:03 | 日記

12/14(土)の夜に、鍵盤ハーモニカのカルテットグループのFlying Doctor 主催のライブイベントに出演します!!
アコースティックな感じのグループが多いようです。
あと、パーティー形式のライブイベントなので、鍋とみかんも無料で食べられるようです。
30名様、限定のイベントですので、チケット予約のご連絡はお早めに下さい。

よろしくお願い致します!!

『Flying Doctor プレゼンツ
ふりーすたいるぱーりぃー』

◆日時
12/14(土)
18:30 open / 19:00 start

◆場所
Art & Music Space 源
名古屋市千種区春岡1-11-8
TEL 052-751-2550
居酒屋やぶや交差点(仲田南)から東にすぐ(10メートル)の一方通行の道を入ってください。茶色の3階建ての建物です。
http://live-gen.musical.to/index.html

◆料金
前売2,300円 / 当日2,500円
(共に+1drink order)
☆30名様限定・要チケット

◆出演者
石川泰昭
yumie
ram
東海道ニコニコ楽団
Flying Doctor