ギリシャの北側に隣接する「アルバニア共和国」の北部には、500年ほど続く「ブルネシャ」という珍しい風習が、数は減ってきているようですが、今も残っています。
そこは完全な男性優位社会。女性は、男性に対して口ごたえはおろか、子どもの世話と家事をすることしか許されていません。
その家で男性の相続人がいなくなった場合、女性が男装し「男性として生きる」ことでしか、財産を継ぐことができません。
「ブルネシャ」になった女性は、男性と同じように振る舞うことを許される代わり、一生処女として生きるよう定められています。ロシアのジャーナリストが取材し、日本でもTVで紹介されたことから話題になりました。
例えば、ナディラ・キクサさん(女性の名前は変えられない)は、唯一の男だった双子の弟が死んでしまい、13歳でブルネシャに。
「家族を養うためにはブルネシャになるしかなかった」というナディラさんは、男性と同じ重労働をしなくてはならず、辛くて毎晩泣いたといいます。
それは山岳地帯の話でしたが、少数民族だけの話ではありません。都会にも元税関職員というブルネシャの方がいました。25歳を過ぎてから兄たちが亡くなり、ブルネシャになることを決意して以来、男性に交じって床屋に通っているそうです。
そこまでさせても女性に権利を与えたくなかったのか…と暗澹たる気持ちになりますが、彼女たちは家族を守ってきたことで、とても誇り高く生きているように見えました。皆完全に男性の風貌で、男性として生きてきた歳月の重みを感じます。
そんな彼女たちが、これまでの人生で女性としての自分を取り戻す場所・時間があるとすれば、お風呂ではないかなと思いました。
アルバニアは一般的には日本の風呂のように湯船に浸かることはなく、ほとんどシャワーのみのようですが、裸になることには変わりありません。
1人裸になって女性の体を洗いながら、複雑な思いがよぎったことでしょう。
アルバニアの都市部は観光地としても発展しており、観光客向けの温泉やマッサージ付きのスパなども充実しています。外国のよそ者が口だしできることではありませんが、こんな理不尽な風習が残っていることが、とても不思議でした。
そこは完全な男性優位社会。女性は、男性に対して口ごたえはおろか、子どもの世話と家事をすることしか許されていません。
その家で男性の相続人がいなくなった場合、女性が男装し「男性として生きる」ことでしか、財産を継ぐことができません。
「ブルネシャ」になった女性は、男性と同じように振る舞うことを許される代わり、一生処女として生きるよう定められています。ロシアのジャーナリストが取材し、日本でもTVで紹介されたことから話題になりました。
例えば、ナディラ・キクサさん(女性の名前は変えられない)は、唯一の男だった双子の弟が死んでしまい、13歳でブルネシャに。
「家族を養うためにはブルネシャになるしかなかった」というナディラさんは、男性と同じ重労働をしなくてはならず、辛くて毎晩泣いたといいます。
それは山岳地帯の話でしたが、少数民族だけの話ではありません。都会にも元税関職員というブルネシャの方がいました。25歳を過ぎてから兄たちが亡くなり、ブルネシャになることを決意して以来、男性に交じって床屋に通っているそうです。
そこまでさせても女性に権利を与えたくなかったのか…と暗澹たる気持ちになりますが、彼女たちは家族を守ってきたことで、とても誇り高く生きているように見えました。皆完全に男性の風貌で、男性として生きてきた歳月の重みを感じます。
そんな彼女たちが、これまでの人生で女性としての自分を取り戻す場所・時間があるとすれば、お風呂ではないかなと思いました。
アルバニアは一般的には日本の風呂のように湯船に浸かることはなく、ほとんどシャワーのみのようですが、裸になることには変わりありません。
1人裸になって女性の体を洗いながら、複雑な思いがよぎったことでしょう。
アルバニアの都市部は観光地としても発展しており、観光客向けの温泉やマッサージ付きのスパなども充実しています。外国のよそ者が口だしできることではありませんが、こんな理不尽な風習が残っていることが、とても不思議でした。
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