統一地方選ブログ

県議選を中心に統一地方選についてまとめて行きます

’07統一地方選 民主躍進 20議席を獲得 自民 公認7人落選  千葉

2007-04-09 23:22:24 | 関東
 統一地方選前半戦の県議選(定数九五)と千葉市議選(定数五四)は八日投票が行われ、即日開票された。県議選は四十五選挙区に百五十八人が立候補、無投票で当選が決まった六選挙区の十四人を除く三十九選挙区、八十一議席を百四十四人で争った結果、自民は公認五十七人中、当選は五十人にとどまった。保守系無所属で会派入りを見込める新人を合わせても改選前の六十議席を割り込む見通し。民主は改選前議席の十二から二十へ伸ばし躍進した。投票率は県議選44・43%(前回40・24%)、千葉市議選48・37%(同45・12%)だった。 (統一地方選取材班)

 県議選は、定数を九八から九五、選挙区を四十七から四十五に、それぞれ減らす条例改正後、初めての選挙となった。

 無投票は松戸市など六選挙区十四議席で、自民七人、民主四人、公明二人、共産一人が当選を決めていた。無投票を含む当選者の内訳は自民五十人、民主二十人、公明七人、共産四人、社民一人、市民ネット二人、無所属十一人。改選前議席が過半数をはるかに超える自民に対し、わずか五分の一だった民主が、どこまで議席数を増やせるかが焦点となっていた。

 自民は現職の議長、議長経験者が無所属新人候補に敗れるなど一部選挙区で苦戦。しかし、依然として過半数を確保、保守系の無所属新人の合流で、県政への影響力に大きな変化はなさそうだ。

 民主は、前回を二十一人上回る三十二人を擁立した。都市部を中心に新人が着実に当選を決め、改選前議席を八議席上回った。公明は公認全員が当選し、現状維持の七議席を確保。共産は市川市で新人が議席を奪取したが、浦安市で議席を失い、現有四議席のまま。社民は現職が落選、一議席となった。市民ネットも現職が落選したが、千葉市緑区で新人が当選し、現有の二議席を守った。


共産、唯一の議席守れず 県議選  愛知

2007-04-09 23:21:09 | 東海
県議選は八日投開票され、九日未明にかけて新議員の顔ぶれが次々と決まった。

 当選者(無投票含む)の党派別内訳は、自民二十四人、民主二人、公明一人、無所属十三人。

 現職と新人の計十五人が十二のいすを争った福井市足羽郡は、二期目を目指す自民現職や、県内唯一の議席を守ってきた共産現職が落選。議会の共産議席はゼロとなった。前回の知事選、福井市長選で健闘した高木文堂さんは、知名度を生かして初当選した。

 山崎正昭参院議員の長男と元秘書の現職が争って注目を集めた大野市は接戦の末、現職二人が当選し、意地を見せた。

 定数四に、女性候補を含む七人が出馬した坂井市では、自民現職三人と国民推薦の一人が当選し、またも女性議員の誕生はならなかった。


自民現職19人落選 県議選  埼玉

2007-04-09 23:20:01 | 関東
 統一地方選前半戦の県議会議員選挙(定数九四)と、さいたま市議会議員選挙(同六四)は八日、投開票が行われ、九日未明までに新議席が決まった。公認二十人を擁立した民主が自民をはじめとする現職を各区で破り、十五人(現六、新九)に大躍進。一方、自民は議長をはじめ現職十九人が相次いで落選、改選時の六十二議席から四十一議席に後退、明暗を分けた。公明は組織票を固め十人全員当選。社民は南12区(さいたま市岩槻区)で当選、八年ぶりに議席を得たが、共産は現有四議席から一議席に後退した。県議会でも自民、民主の二大政党制が顕著になり、七月の参院選にも影響を与えそうだ。


 県議選の投票率は競り合いが続いた選挙区で前回より上がったが、県平均43・69%と前回(42・83%)を若干上回っただけで、全国的には下位クラスを脱却できなかった。

 自民は、南3区(さいたま市西区)で県連幹事長の深井明氏や南22区(朝霞市)神谷裕之氏ら現職、新人の土屋恵一氏(西7区)が順調に票を伸ばし当選を決めた。

 一方、現職議長の田島敏包氏(北3区)、大沢立承氏(南12区)、秋山清氏(東4区)、遠藤俊作氏(東7区)、秋谷昭治氏(東13区)ら議長経験者も新人らに競り負け、相次いで落選した。無所属を加え第一会派は維持するものの、ドミノ倒し的な敗北を喫した。

 民主は現職六人が当選を決めると、新人も自民などの現職の壁を次々に突破、九人が議席を得た。無所属推薦を合わせた統一会派は二十人前後になると見られ、第二会派の地位を得た。

 公明は、現職十人の必勝態勢を敷き、組織票を固めて現有議席を維持した。社民は前岩槻市長の元職、佐藤征治郎氏(南12区)が返り咲きを果たし、八年ぶりに県会に議席を得た。

 現有四議席の共産は、有力視された南2区(川口市)で議席に届かず、南6区(さいたま市見沼区)、西8区(川越市)で現職二人も落選。西1区(所沢市)の元職、柳下礼子氏の一議席に後退した。

投票率は43.69%
 県議選の投票率は43・69%で全国ワースト二位だった前回(42・83%)を0・86ポイント増とわずかに上回った。民主党が候補者を倍増させたことや無投票区が減るなど、注目度が高まるとみられたが、全県的に有権者の関心は低かった。

 最も高かった選挙区は、前回は無投票だった北2区(横瀬町、皆野町など5町村)で66・25%。市町村別では小鹿野町の76・34%が最高だった。一方、最低だったのは南17区(志木市)の30・0%で、前回を13・29ポイント下回った。

 注目区の投票率は民主党の新人が立候補し激戦となった東8区(春日部市=旧春日部市)は45・91%。そのほか市長の長男が立候補した西8区(川越市)40・94%など前回をわずかに上回った。

 共産2議席復活 県議選  三重

2007-04-09 23:18:38 | 東海
 県議選も八日投票、選挙となった県内十二選挙区は午後八時を皮切りに即日開票がスタート。翌九日午前一時半すぎ、四十二人が当選を決め、先に無投票当選した五選挙区の九人と合わせて五十一議席が確定した。

 会派別では新政みえが二十四人で最大会派となったが過半数獲得はならなかった。

 県議選は十二選挙区で現職二十八人、元職四人、新人二十七人の計五十九人が激突。

 激戦区の伊賀市で民主公認の新人森野真治氏が初当選したほか、自民公認の岩田隆嘉、吉川実の現職両氏がそれぞれ三選を果たした。傷害事件で昨年八月に県議辞職した元職の田中覚氏は返り咲きを果たせず、落選した。

 度会郡は自民公認・推薦を辞退して無所属出馬した藤田正美氏が五選。自民公認の新人村林聡氏が初当選した。民主推薦の新人山本寿人氏は及ばなかった。

 二議席を三氏が争った尾鷲市・北牟婁郡は、元海山町長の塩谷龍生氏と元尾鷲市議の津村衛氏がそれぞれ初当選を果たし、激戦を制した。二期目の現職、野田勇喜雄氏は一歩及ばず、涙をのんだ。

 桑名市・桑名郡選挙区では現職四人が当選。民主公認の三谷哲央氏と同党と社民推薦の西塚宗郎氏が四選、自民公認の山本勝、貝増吉郎両氏が三選した。無所属の新人、田中松緑氏は落選した。

 志摩市は自民公認の現職二人が当選。山本教和氏が六選、中嶋年規氏が再選を果たした。民主公認の西尾秀俊氏が届かず落選した。

 現職と新人の一騎打ちとなった鳥羽市は、民主支持で新政みえから出馬の現職中村勝氏が、自民公認の新人世古安秀氏の猛追を振り切り、再選を決めた。

 現職二人、新人四人が争った伊勢市は、自民公認の中川正美氏が七選を果たしたほか、地域政党の新政みえから出馬の中村進一氏が四選。奥野英介、辻三千宣各氏の元町長二人が初当選した。元二見町議の松本昌純氏と共産党の宮本幹生氏の新人二人が落選した。

 松阪市は現職一人と新人五人が激突。自民公認の現職竹上真人氏が再選したほか、民主公認の山中光茂氏、三教組出身の後藤健一氏、元嬉野町長の笹井健司氏の新人三人がそれぞれ初当選。自民推薦の市野典子氏と無所属の森本健一氏が落選した。

 いなべ市・員弁郡は民主公認の日沖正信氏が三選、自民公認の水谷隆氏が再選と現職二人が当選。無所属の新人、安田正氏が落選した。

 四議席を現職三人、新人三人が戦った鈴鹿市は、自民公認の現職末松則子氏が再選。ホンダ労組出身で連合推薦の田中博氏と、民主推薦の藤田宜三氏と自民推薦の小林正人氏がそれぞれ初当選を果たし、民主推薦の現職清水一昭氏が落選した。

 現職五人、元職二人、新人二人の九人が七議席を奪い合い、激戦区となった津市は公明新人の今井智広氏が初当選し、同党に十六年ぶりの議席獲得をもたらした。三教組が擁立した杉本熊野氏も初当選。同選挙区で女性議員の誕生は五十六年ぶり。現職では民主・社民推薦の舟橋裕幸氏が四選を決めたほか、民主推薦の前田剛志氏が三選、自民公認の前野和美氏、青木謙順氏が再選した。また共産元職の真弓俊郎氏が四年ぶりに返り咲き。自民公認の現職岡部栄樹氏と同推薦の元職溝口昭三氏が落選した。

 現職四人、新人四人、元職一人の九人が混戦した四日市市は、自民からの出馬を辞退して無所属で臨んだ岩名秀樹氏が今期最高期数の九選。また公明新人の中川康洋氏が現有議席を守り初当選したほか、民主公認の水谷正美氏が初当選した。さらに純粋無所属の永田正巳氏が六選、民主系の藤田泰樹氏が三選、稲垣昭義氏が再選し、現職の全四人が当選。また共産の萩原量吉氏が返り咲き、四年ぶりの議席復活を果たした。自民公認の自民新人の石田成生氏、伊藤卓也氏の新人二人は及ばなかった。

 この結果、現職二十五人、元職二人、新人十五人が当選し、無投票の九人と合わせると現職三十三人、新人十五人、元職三人の顔ぶれとなった。

 「おわび足りなかった」田中覚氏が敗戦の弁/伊賀市

2007-04-09 23:17:41 | 東海
 〈伊賀市〉「どうもすいませんでした」―。落選が決まった午後十時すぎ、傷害事件で昨年八月に県議を辞職した元職の田中覚氏(48)は、伊賀市上野桑町の選挙事務所で、集まった支持者三十人に深々と頭を下げ、応援を感謝して、淡々と敗戦の弁を述べた。

 田中氏は「自分自身の不徳の致すところ。おわびや反省、訴えが足りなかった。一人一人に支えてもらい、九千近い票をもらって感謝している。おわびをもって敗戦の弁としたい」などとあいさつした。

 田中氏は昨年七月に津市内の飲食店で女性店長に暴行し、けがを負わせたとして罰金刑を受け辞職した後、市内約六千軒におわび行脚して、選挙戦では「一から出直します」と支持を訴え、タレントを集会に招くなどイメージアップに努めた。

 野呂知事が再選 4党相乗りで圧勝  三重

2007-04-09 23:16:49 | 東海
 県政のかじ取り役を決める知事選と県議選の投票が八日行われ、即日開票された。自民、民主、公明、社民の与野党四党から推薦を受け、相乗りとなった現職の野呂昭彦氏(60)が共産党推薦の新人辻井良和氏(71)に大差をつけて圧勝した。今回は現職対新人の対決で、野呂氏の一期目の評価を問う信任投票の色合いが濃かった選挙。野呂氏は六十七万五千八百五票獲得し、得票率は83・52%と信任ラインの八割を超え、二期目の船出はまずますの滑り出しとなった。ただ投票率は54・32%で前回を5・65ポイントと大幅に下回り、選択肢の少ない「相乗り」知事選への県民の関心の低さがうかがえる結果となった。

 投票は午前七時から午後八時まで県内九百三十八カ所で実施。朝からの晴天で投票率の低下が懸念され、予想以上に有権者の足は伸びず、低投票率となった。

 今回の知事選は、現職の野呂氏が予想通りの再選出馬を表明したことで、事実上の「信任投票」の選挙となった。

 野呂氏をめぐっては、四年前の前回選で同氏を擁立した民主党県連が党本部の「相乗り禁止方針」を受け、単独推薦を目指して昨年十二月十九日に他党に先駆けて推薦。一方、前回選では自主投票だった自民、公明両党も現職再選を支持し、推薦を検討。最終的に「幅広い支援を得たい」という野呂氏の意向で、与野党四党の相乗り選挙となった。

 ただ「県民党」の立場を強調するため、選挙活動には国会議員など政党関係者は入らない、政党色のない支援組織「みえけん愛ネットワーク」を結成し、そこが中心となって進めた。さらに選挙期間中は与野党がぶつかり合う激戦の県議選に配慮して、集会は行わずに一日三―四カ所程度の街頭演説のみ実施。

 選挙戦は「再選は間違いなし」の安泰ムードの中、現職の強みを生かした圧倒的な知名度と盤石な支援態勢の下で終始一貫、有利に展開した。

 得票率は八割を超え、圧勝したものの、平成七年の北川正恭前知事の再選時の83・44%とほぼ同じとなった。

 辻井氏は、擁立母体の「県民本位のやさしい県政をつくる会」の傘下団体の共産党県委員会や県民主商工団体連合会、県新日本婦人の会、みえ労連など二十三団体を中心に選挙活動。街頭演説や集会などを小まめに開き、支持拡大を目指した。

 ただ、県政課題として賛否が真っ二つに割れるような大きな争点がなかった上、少人数教育や医療福祉などで野呂氏と重なる政策も一部あり、有権者にとっていまひとつ「批判票」の受け皿となり得なかった面があった。

若手新人、笑顔 32歳津村氏、保守地盤に風穴/尾鷲市・北牟婁郡

2007-04-09 23:15:47 | 東海
 〈尾鷲市・北牟婁郡〉尾鷲市の選挙事務所で報告を待っていた津村衛氏=連合推薦=は、当選の一報が入ると、地鳴りのような歓声が上がる中、安堵(あんど)の表情を浮かべ、支援者らと抱き合い、握手を交わした。

 二回の尾鷲市議選を「手づくり選挙」で勝ち抜いた津村氏は、県議選でも手づくりを踏襲。街宣と対話を中心に選挙区をくまなく歩き、強固な自民の保守地盤に風穴をあけた。

 津村氏は支援者らに礼を述べた後、「選挙期間中に訴え続けた、住民の本当の声を国、県に伝える」と力強く宣言。「これからもいつも身近にいる議員として活動するから、支援を願いたい」と語った。

自民「組織票」弱体化、民主は無党派巻き込めず

2007-04-09 23:14:42 | 東海
 民主の躍進は本物か―。愛知県議選、名古屋市議選の結果について森正愛知学院大学准教授は従来の常識を覆す結果と指摘、参院選への影響は「読みにくい」と話す。
 同准教授は投票率と各党の基盤を分析。組織票中心の自民、公明と無党派層の支持頼みの民主との違いについて「自民などは「杭(くい)形」で水面(投票率)が下がると必然的に杭(組織票)が上がり有利になり、民主は波が高いと有利になる「サーフィン形」だが、この低投票率で民主が躍進、従来と逆の結果になった」と指摘。「小泉政権以来無党派層に訴える選挙で自民の杭が弱体化。2月の知事選で民主が野党に転じて健闘、一定の支持が民主に集まったといえる。しかし民主のサーフィンの波は低く、小規模な成功だったようだ」とみる。
 神田知事の失言や政務調査費の領収書公開について同准教授は「知事は発言をすぐ撤回、大きな影響はなかったのでは。ただ知事が動きにくくなり自民候補らが知事与党をアピールしにくかった。政調費は有権者がクリーンな政治を求めるのは誰でも同じで争点にはならない」。
 参院選については「読みにくい。今回は12年に1度の統一地方選と重なり、経験的には投票率が低い。(新議員の後援会など)党の足腰、支持基盤や日ごろの運動がものをいうが、国政と地方選は違う。民主も参院選で躍進する保証はない。無党派層を巻き込めるかどうかが焦点だろう」という。

自・民最終決戦は「夏の陣」参院選へ

2007-04-09 23:13:13 | 東海
 自民、民主の決着は参院選へ持ち越し―。愛知県議選、名古屋市議選は8日投開票。県議選は自民が過半数を制したが、民主が9議席増で県会の勢力を二分。市議選は民主が全員当選を果たして第1党を維持、7月の参院選進撃へ糸口をつくったかに見える。しかし、いずれも最低レベルの投票率。選挙結果がさまざまな評価を生み、自民、民主の対決は夏の陣にずれ込みそう。

 ◆愛知県議選、民主躍進も不透明感
 愛知県議選(定数104)は自民が58(支持含む)で絶対過半数を確保、民主は38、公明7、無所属1議席(無投票当選含む)。前回議席を失った共産は議席を回復できなかった。投票率は過去最低の43・1%。
 9議席増の民主は目標だった40議席には及ばなかったが、17選挙区あった1人区での自、民の一騎打ち対決で7選挙区を奪取。うち名古屋市東区や知立、知多市などでは民主新人が自民現職を破った。伴野豊選対委員長は「40には届かなかったが、名古屋市外での議席獲得が目立ち、課題だった市外の組織が固まりつつあり、4年後の県議選に弾みがついた」と手応えに安堵(あんど)。
 自民は2議席減。現状維持の公明と合わせれば65議席を有し、民主が今後どれだけ発言力を強め、緊張感を生み出せるか。加藤南自民県連幹事長は「こちらが過半数なのは変わらない。民主が議席増で強気でも、委員長ポストはく奪も十分あり得る」と抗戦の構え。
 七月の参院選愛知選挙区は改選数3。自民、公明、民主が各1人の現職に加え、民主・社民・共産の3新人候補が出馬を予定。2議席確保をもくろむ民主と議席維持を目指す自公の戦いとなる。
 加藤幹事長は「参院選は自公共闘での2議席確保を目指しており、住み分けがポイント。一方だけの議席確保は勝利とはいえない。県議選の結果を十分に検証して戦略を練ることが重要。自民候補の地元は県議選で負けており安閑としていられない」と話す。
 今回の県議選での政党別得票率は自民42・96%に対し民主は34・16%。公明5・45、共産4・96、無所属12・47%。
 約7万票差と大接戦だった知事選では自公推薦の現職48・4%、民主推薦の新人が46・4%。県議選の自公と民主、無所属のそれぞれの合計割合は知事選時と同程度。参院選でも無党派層の動向が焦点となりそう。
 今回の結果について、加藤幹事長は「議席減だが敗北ではない」、伴野委員長は「95点の出来」と評価、両者の痛み分けに終わった印象も。雌雄は夏の「第3R」に持ち込まれたといえる。

 ◆名古屋市議選も第1党を維持
 「5増5減」、定数75の名古屋市議選では、民主が第1党をキープ。公認候補28人全員が議席を獲得し、16選挙区のうち11区でトップ当選した。
 自民は23議席。公認候補6人、無所属推薦3人が涙をのみ、第1党奪回はできなかった。公明は公認候補14人全員が当選、議席を守った。現役59人、元職1人、新人15人。
 政務調査費(政調費)の透明化を前面に押し出した共産は守山区で初の議席を獲得、中川区で元職が返り咲いたが、トータルでは議席を1減らした。
 候補者全員が当選した民主は県連幹部が「まさか全員とは驚いた」と話すように予想外の健闘。久野浩平民主市議団長は「(全員当選は)知事選で善戦した影響。非常にプラスだった。候補者も地域で努力したし、連合もよく支援していただいた。(争点として浮上した政調費は)明らかにすることは当たり前。今後、党内で協議していく」。
 加藤南自民県連幹事長は「(第1党を奪回できなかったのは)市議団が(新風自民との)2会派に分かれ、大きな力にならなかったのが要因の一つ。報道で政調費が大きく取り上げられたが、それだけではなく、党に見えない流れがあった。参院選は厳しくなる」と語った。
 投票率は過去2番目に低い39・97%。民主も勝利の美酒に酔い切れないようで、民主県連幹部は「参院選は戦術、戦略を練り直して臨まないと」と気を引き締め直していた。




県議選、現職9人議席失う 自民系躍進、女性は半減

2007-04-09 23:11:26 | 四国
 徳島県議選は十選挙区で計三十二人の当選が決まった。四選挙区九人の無投票当選者を含め、自民二十人、共産三人、民主四人、公明二人、無所属十二人。前知事不信任が争点となった前回、追い風に乗って当選した旧勝手連系の現職三人がいずれも落選、徳島、阿南、吉野川、阿波、那賀各選挙区で計九人の現職が議席を失った。推薦なども含めた党派別では自民系が改選前の二十一人から二十六人に躍進。一方、共産が四人から三人に減らした。新議員四十一人の内訳は現職二十六人、元職三人、新人十二人で、三分の一の顔ぶれが変わった。女性議員は改選前の四人から二人に減った。投票率は過去最低だった前回を0・94ポイント上回る59・63%だった。定数が一三から一一に削減された徳島選挙区には現職十二人、新人五人が立候補。新人三人が食い込んだ。

 自民は改選前の二議席から倍増の四人が当選。このうち福山氏は地元・八万を中心に固め、経済界にも支持を広げトップ当選。議長の竹内氏も存在感をアピール、手堅く票をまとめた。岸本氏は市議九期の父・安治氏の地盤を受け継ぎ、食い込んだ。喜多氏も市議六期の実績をもとに津田・新浜を中心に支持を広げた。岩根氏は保守系乱立の中、票を積み上げられなかった。

 公明の大西、長尾両氏は強固な支持組織を背景に終始、安定した戦いを展開した。共産は知事選候補とも連動しながら「飯泉県政唯一の野党」を掲げ、浸透を図り、山田、古田両氏ともに議席を守った。

 民主は前回と同じ顔ぶれの現職、新人各一人を公認。庄野氏は労組系の動きの鈍さも伝えられたが、後援会が積極的に動き、四選を果たした。三十歳と候補者の中で最年少の吉坂氏は仙谷由人代議士の支援も受け、初当選を果たした。

 旧勝手連系の現職二人は「風」がない中、苦戦を強いられ、ともに落選した。本田氏は昨年の視察先での問題行動も響き、前回から半減以上の大幅減、豊岡氏も二千八百票減らした。

 無所属の森本氏は地元・渭北で支持を広げ、陣営を引き締めた結果、票を伸ばした。冨浦氏は地元の川内、また橋本氏も多家良地区を中心に、それぞれ精力的に動いたが届かず、涙をのんだ。高開氏も地道な活動を展開してきたが、他候補の壁を越えられなかった。

◎県議選開票結果

【徳島】(定数11 立候補17)
 当 8,902 福山  守54 自現
 当 8,884 竹内 資浩62 自現
 当 8,854 長尾 哲見56 公現
 当 8,706 大西 章英49 公現
 当 7,681 岸本 泰治49 自新
 当 7,127 喜多 宏思64 自新
 当 6,939 庄野 昌彦49 民現
 当 6,293 山田  豊56 共現
 当 5,685 森本 尚樹54 無現
 当 5,561 吉坂 保紀30 民新
 当 5,505 古田美知代58 共現
   5,292 冨浦 良治53 無現
   5,283 橋本 弘房52 無現
   5,180 本田 耕一51 無現
   5,112 高開千代子53 無新
   5,046 岩根 光隆51 自新
   3,277 豊岡 和美45 無現

【小松島・勝浦】(定数3 立候補4)
 当 8,771 岡本 富治58 無現
 当 6,434 喜田 義明63 自元
 当 5,253 長池武一郎66 無現
   4,872 宮城  覚74 自現

【阿南】(定数4 立候補7)
 当 7,343 嘉見 博之59 自現
 当 6,990 児島  勝54 自現
 当 5,797 遠藤 一美81 自現
 当 5,312 松崎 清治58 無新
   5,276 達田 良子56 共現
   5,185 湯浅 恭介46 無新
   3,360 臣永 正広52 無新

【吉野川】(定数2 立候補3)
 当 9,832 樫本  孝60 自元
 当 8,260 三木  亨39 無新
   7,124 吉田 益子47 無現

【阿波】(定数2 立候補4)
 当 9,648 寺井 正邇59 無新
 当 8,375 丸若 祐二53 無新
   6,241 須見 照彦66 自現
   1,784 西川  武54 無新

【美馬1】(定数2 立候補3)
 当 7,031 藤田  豊63 自現
 当 6,869 木下  功64 無現
   6,003 大西  仁68 自元

【那賀】(定数1 立候補2)
 当 3,972 杉本 直樹65 自元
   3,373 宮本 公博61 無現

【板野】(定数5 立候補6)
 当 8,056 北島 勝也64 自現
 当 7,345 臼木 春夫59 民現
 当 6,376 扶川  敦50 共現
 当 6,129 木南 征美62 自現
 当 5,911 森田 正博69 自現
   4,376 松尾  孝31 無新

【美馬2】(定数1 立候補2)
 当 5,934 南  恒生48 無新
   1,341 大久保健二55 無新

【三好2】(定数1 立候補2)
 当 6,360 元木 章生35 無新
   4,709 松浦  明59 無新