準備する屋号三升屋盆提灯 やんま
動かない枝を見つけて赤とんぼ やんま
宵越しの銭も貯らずいぼむしり やんま
食欲は旺盛なれど夏痩する やんま
黒南風や人の暮らしを抜けゆきぬ やんま
風吹いて小さな秋の始まりぬ やんま
お元気か幼馴染の白日傘 やんま
町内の泉の水を配りけり やんま
貧乏は笑ふしか無しなめくじり やんま
物陰の苦瓜の花咲き継ぎぬ やんま
朝市の寝ぼけ眼の夏野菜 やんま
塵芥泡沫流れ夏の川 やんま
旅先の万屋で買ふ夏帽子 やんま
鋸を目立てに出して竹落葉 やんま
一風に一喜一憂木下闇 やんま
大谷石採掘場跡冷気生む やんま
夢の殻ばかりがあつて夏の雲 やんま
酷暑かな京流山壬生の夢 やんま
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