2000年に閉園した比叡山頂遊園地のお化け屋敷は「本物のお化けが出る」とうわさされていて、怖いと有名な場所だったのをご存じですか?
当時のお化け屋敷の様子や跡地の現在の様子などをお伝えします
◆ 比叡山頂遊園地のお化け屋敷は本物が出るとうわさだった!?
2000年に閉鎖となった比叡山頂遊園地には「本物が出る」とうわさされているお化け屋敷がありました。
昔ながらのからくり式で、電気ではなく人が手動で動かしていたといいます。
人が通るタイミングや怖がり具合を見ながら加減していたそうです。
お化けにふんした人が入ってるお化けもあり、リアルにお客さんをおどかしていました
「本物が出る」といううわさもさることながら、建物の古さやアナログなおどかし方が怖いと評判でした。
◆ 霊が出てもおかしくない土地柄!?
比叡山の延暦寺は京都の町から見ると鬼門の方角です。
鬼が入ってきて厄災をもたらす方角なので、鬼門封じのために造られたといわれています。
ここではいまでも僧侶たちが厳しい修行を行っています。
山頂は京都市街よりも5度くらい涼しく、そのひんやりした空気と延暦寺の厳かな雰囲気があり、うっそうと茂った森の薄暗さから人々は本能的に「何かが出そう」な気配を感じたのかもしれません。
また、延暦寺は織田信長の焼き打ちにあい、僧侶はもとより女・子供にいたるまで殺されたという歴史があります
そんな残酷な歴史的事実も幽霊が出るという噂に真実味を持たせていたのではないでしょうか。
◆ 2013年には期間限定で比叡山にお化け屋敷が復活
山頂までケーブルカーを運航している京福電鉄が2012年、妖怪列車を走らせるというイベントを行いました。夜の運航です。
青い照明の施された電車の中にはたくさんの妖怪たちも一緒に乗り込んで、山頂までの20分ともに電車に揺られます。
妖怪たちがおどかしてくるので、子供たちが怖がって泣き出す様子が見られました
車内の中吊り広告も妖怪仕様になっているなど、凝った演出が行われました。
さらに、2013年には期間限定で比叡山にお化け屋敷が開設されました。
といっても、もとあったお化け屋敷を再現したわけではなく、「お化けの間」という特設会場が造られ、京都の妖怪伝説に基づいた恐怖ムービーの上映が行われたようです。
こちらも京福電鉄が主催しました。
今後もこのような企画があるかもしれませんので、比叡山のお化け屋敷がなくなって残念に思っている方々は夏場、京福電鉄のホームページなどをチェックしてみるといいかもしれません。
◆ お化け屋敷跡地はいまどうなっている?
お化け屋敷のあった、比叡山頂遊園地が取り壊された後、跡地には「ガーデンミュージアム比叡」という施設ができています。
1500種10万株の花々が咲き乱れる庭園はとても見ごたえがあります
「モネの睡蓮」など印象派の画家たちが描いた庭園を再現しているのが特徴です。
陶板画を展示する美術館も併設されています。
また、展望台からは琵琶湖の姿も眺めることができます。展望台だけはお化け屋敷があったころのものがそのまま残されているようです。
比叡山は京都市街にくらべて夏場は涼しいので、ガーデンづくりには適していると言えるでしょう。
洋風の庭園は京都には珍しいので、現在の比叡山頂は、洋風ガーデンを楽しむことのできる貴重な場所となっています。
おしゃれなカフェやショップもありますから、デートに訪れても楽しめるでしょう
カフェからも琵琶湖をはじめ京都や滋賀の街並みを一望できます。夜はきらめく夜景とライトアップされた庭を楽しむことができます。
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