毎日を積み重ねて、少しずつ、変わっていく毎日

雑多な「うんちく」を私なりにまとめただけです。一つのネタを数回取り上げた後すぐ燃え尽きます。

女系男系ってナニソレ?(全三回の第一回)

2006年02月23日 23時56分35秒 | 皇位継承
最近皇室典範改訂、皇位継承権論争が起きてますが、
千数百年続いているらしい天皇の歴史についてあまり知らないなー
歴史を調べてみるかな。という動機で調べたうんちくを、
私なりにまとめただけのブログです。
全三回ですぐに燃え尽きる予定ですがどうぞよろしく。では本題。

■女系男系ってナニソレ?
私は、現在の天皇陛下(注1)以前は皇族は皇族同士とだけ結婚していた、
という程度の知識はあったのですが、女系?男系?ナニソレ?という状態でした。

■男系天皇とは
父親の父親の父親…と男性の祖先のみさかのぼっていくと初代の神武天皇にたどり着く。これが男系です。
皇位継承においてこの原則が破られたことは一度もありません。

■女系天皇とは
母親の母親の母親…と女性の祖先のみをたどっていくと初代の神武天皇にたどり着く。
これが女系です。しかし神武天皇は男性ですので女系天皇という天皇?は存在しません。

■じゃあいま世間で言われる女系天皇ってナニヨ?
仮に愛子様が天皇となった場合、お子様が女子でも男子でも
「女性の天皇の血を引く天皇となるから女系だ」というだけです。
では、現皇太子殿下が天皇に即位された場合
「男性の天皇の血を引くから男系だ」というだけなのでしょうか?

違います。現皇太子殿下や愛子様の場合は男性の祖先だけをたどっていくと初代の神武天皇にたどり着きます。
ですので現皇太子殿下は男系男子、愛子様は男系女子の天皇となります。

男系という言葉の後ろには、男性の祖先のみさかのぼっていくと初代の神武天皇と繋がってるという意味がありますが、
女系という言葉の後ろには、女性の祖先のみさかのぼっていくと初代の神武天皇と繋がってるという意味はありません。

全く含む意味が違いますので、男系の逆の言葉として女系と言うのは不適切です。

(本来の意味をあきらかに無視し、女系という言葉をわざと使っている現状では
なにか裏があるのではと勘ぐられても文句は言えないのでは、と個人的に思えます…)

■皇統に属さない者に皇位継承権
現在の皇室典範には「皇統(神武天皇の血統)に属する男系の男子」が皇位継承権があるとされています。
「皇統に属する男系の女子」が天皇となったことは過去にあります。(未婚or未亡人のみ)
しかし「皇統に属さない者」が天皇となったことはありません。
ですので女系天皇という言葉よりは、雑系、双系、混系等色々といわれていますが
中でも「皇統外の継承」を認めるか?と言いかえるのが一番適切な気がします。

わかりにくいのですので、この言い方が普及することは無いとは思いますが
わかりやすくして、本質をぼかしてるのが女系という言い方ですからね。

△補足
注1>今現在の天皇陛下は今上天皇(きんじょうてんのう)と呼ばれます。
元号が頭について呼ばれるのは亡くなられた後です。