ダブル介護の憂鬱

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

老健入所

2024-06-28 22:34:13 | 日記
一昨日、無事に父の老健入所を終えました。
一安心。ほっとして、しばらくボーっとしてました。

当日、病院に父を迎えに行きますと、
看護師さんを始めたくさんのスタッフさんに付き添われながら出てきた父。
見送りの人に「ありがとう、ありがとう」と言いながら号泣。
「奥様によろしく」と口々に声をかけられ、一人一人と握手。

入院当初は「ここの病院は人権蹂躙だ!!!」と憤り
「一刻も早く、ここから出たい!」と言っていたのに
時間をかけてスタッフさんと心を通わせ、ここまで慕わしく声をかけていただき
有難い限り。
話を聞いて理解すれば状況を受け止める父の姿勢も偉いと思うし
きちんと向き合ってくださった病院のスタッフさんには、本当に深く感謝。

盛大なお見送りを後に、介護タクシーで「奥様」と同じ老健へ。
病院併設ではないのだけれど、数百メートルのところにあり、タクシーで3分。
PCR検査をしてすぐに居室へ。

「奥様」こと母との対面で、また夫婦ともども号泣。
「素敵な光景でした。」とスタッフの方々に行っていただきましたが・・・。
最初の頃は、父がいちいち号泣するのに引いていた私ですが、この頃は慣れました。
脳梗塞で倒れる前の父と今の父と、ちょっと違うんじゃないかと、私の中では切り換えています。そうもしないとこっちが壊れてしまう。

さて、別室で入所に際して様々な説明を受けていると、携帯の着信音が。
画面に父の名前。
「ごめん、今、施設の人と話し中だから」と言って切る。
程なくして、また着信音。今度は画面に母の名前。うぅぅぅ
スタッフさんが、「用事を聞いてきてあげる」と言ってくださる。
まもなく
「終わったら、こっちへ来てほしいとのことです。」
「いいんですか?」
「どうぞ」

というわけで、帰る前に父の居室に立ち寄りました。
「素敵なお部屋でしょ。どうぞおかけなさい。」と、母はとてもうれしそうで
「ありがとう。」と何度も言われました。
同じ老健にすることにかなり悩みましたが(費用面の問題と、ふたりを一緒にすることで起きる問題)
これでよかったんだなと吹っ切れました。

自宅に帰り、やれやれとコーヒーを飲んでおりますと、また電話。母から。
母「お父さんが、こっちに来たわよ。」
私「そうよね」
母「お父さん、個室なのよ。知ってる?」
ん? さっき行ったよね
という言葉をごっくんと飲み込んで
「ああ、そうなのね。」
母「今度、見にいらっしゃい。」
私「わかった。面会に行くからね。」

短期記憶があやしい。
認知症が進行していることは否めない。

昨日も電話。
母「今、おやつを食べました。お父さんも一緒でーす。」

今日も電話
母「なんだか、いろいろなことがわからくなっちゃって。」
私「え? なに? なにがわからないって?」
つい、こんな言い方をしてしまうのは、よろしくないのかもしれないが。
母「今日が何曜日かとか、わからないのよ。毎日、新聞をこっそり見に行って確かめてるの。」

日付や曜日がわからないのは、ほんの一例で
わからないことはもっといろいろあるのだろうなあ。
もっとわからなくなる前に、父との時期が持てたのはよかったなあと思います。
一緒の方が、認知症の進行も、いくぶん遅いかもしれないし。

しばらくは、おだやかに二人で過ごしてほしい。





反対側から見てごらん

2024-06-25 20:44:52 | 日記
職場で、もう何年も前から親しくしてもらってる人に、久しぶりに帰りがけに出会った。
父が母と同じ老健に入所することが決まったこと話すと、「よかったじゃない」と言ってくれた。
「なかなか同じところに入れないんじゃないの?。」って。

父も母も、私が家で介護すれば、自宅で生活することは不可能ではなくて
それを思うと微かな罪悪感があることも事実。
本当は、家に帰りたいのだろうなあ、、、
「これでよかったのかな」
そんな思いを話したら
「良かったに決まってるじゃない。自分がつぶれちゃうよ」
「そうかな、そうだよねえ、、、」
歯切れの悪い私に、彼女は言った。
「お子さんである〇〇さん(私の名前)が、大変なのをご両親は望んでいないってば。親って、子どもの幸せを願うものよ」
「まあね、、、」
「見方を変えてみて。〇〇さんが介護される立場だったらどう? お子さんが大変な思いをすることを望む?」

あ、それは嫌だ。 
子どもに迷惑をかけたくないと言うんじゃなくて、
単純に悲しい。
子どものことを思うと、切なくなる。
私の大切な子どもたち。
今だって
何かプレゼントしてくれたり、手伝ってくれたりするたびに、ありがとうって思うと同時に、切ないような、そんなにしてくれなくてもいいよというような、勿体無い気持ちというか、なんとも言えない気持ちになる。

「ご両親も同じだと思うよ。反対側から見てごらん」

介護を経て、すでにご両親を見送った彼女ならではの、人生のちょい先輩ならではの言葉に腑に落ちた。

本当にね。
物事は、一面からだけ見てると、見落とすことがあるね。
見落とすこと、それは、両親の気持ち。

許してあげると言われているらしい

2024-06-23 20:24:41 | 日記
実家へ。
今週の水曜日に老健入所を控えた父の、着替えを用意するために。

今日、思ったこと。いや、これまでも、母の着替えを揃えるときに思ったのだけれど
服はひとところに収納しておいてくれ。

夫婦ふたりで一軒家。豪邸と言うわけではないが、台所の他に5部屋。
その5つの部屋のどこにでも、服があるのだから!

大体、ほとんどが母の服で
陣取りゲームのように、埋まってる。
父のは、その隙間に、少しずつ。

ああ、私は、服は一箇所にまとめておこう。
「なーんだ。お母さん、散々文句言ってたくせに、自分もおんなじことしてるじゃん!」
と言われないように。

集めた服を段ボールに入れて
車で帰宅する。
遅い昼食を食べ始めたところで
老健☆☆から電話。
え、なに?

父の入所の手続きのことかと思ったら、今日は、母を担当している介護士さんからだった。

介護に関する書類を送るので、サインして送り返してほしい。
了解です。
「それから」と介護士さん。
「お母様は、認知機能の低下が見られます」
ぬぬ、低下と言いますと?

いわく、
食べ物を隠して持ち帰る。

ああ、それは、ずっと前からですー
という言葉を飲み込む。
2年前の入院の時、それで看護師さんに注意されて逆ギレしたという、、、
言わないでおこ。認知症ということにしといた方がいいや。

「手提げ袋に入れて持ち帰られることがあったのですが、最近は、ポケットに入れたり」
げ、ポッケですか? ごめんなさい。

「それから、リハビリパンツをいつの間にか脱いで、直にズボンを履かれています」
ああ、ゴメンナサイ。
「ズボンではなく、タオルを巻いているだけのときもあります」
え、タオルだけ?
それはまずいなあ。
部屋の中で、ですか?
「あ、お部屋の中で、です」
まずはよかった
「それと、リハビリパンツを、とこで脱いできたのか思い出せず、探しています」
ああ、本当にゴメンナサイ、、、

「髪の毛をカットしていただいて、ありがとうございました。」
あ、いえいえ、こちらこそ。
「素敵になられましたねと言ったら、娘に切らされて私は怒っています、でも許してあげますと、おっしゃっています」
なんだって?!

「許してくれると言ってるんだから、良かったじゃないか」
と夫は言うけれど
なーんで、私が許されなければならないのか?
許してもらわなければならないようなことは、してないけど!!!

少々アッタマきたけど
大動脈瘤が破裂することなく
つつがなく暮らしているので、良しとしよう。

父の入所が決まり
急激に安堵して
ボーっとしている日曜日です。



夫婦は一緒がいいかもしれない

2024-06-22 21:29:06 | 日記
母の入所している老健に行った。
父の入所の相談のために。

入所に向けて動き出した。

なぜ?

やはり一緒の方が自然だと思ったから。
父の希望だから。
入所するのは父だから、父本人の希望を尊重するべきだと思った。

父は要介護4だから、3ヶ月ほどのリハビリ集中期間が過ぎたら、次の場所として、特養入所を進められるかもしれない。長くはいられないかも。
ならば、今は、しばし一緒にいられる貴重なチャンスかもと思った。

費用は、ちょっと厳しい。
月4万円ほどの予算オーバーになるが、費用に代えられないメリットがあるかもと判断した。
多床室が空いたら、そちらに移れるらしい。
空く見込みは、今のところないけれど。
なるべく早く多床室に移れることを祈る。
もし、いつまでも多床室が空かなくて費用面で苦しくなったら、その時はその時で考えよう。

老健☆☆の面談が終わって、その足で父の病院に行った。
相談員のTさんに報告。
同じ老健に入れるチャンスは二度と巡ってこないだろうから、この選択でよいのではないかと言ってもらえた。

Tさんが早速父に伝えてくれて、
間もなく父からも電話があった。
「ありがとう」と言われた。
費用のことについては、「〇〇ちゃん(私の名前)が立て替えるようなことはせず、ぼくの口座から引き落としてくれ」と言われた。
はい、そうします。
「費用がきつくなったら相談するので、その時一緒に考えようね」と伝えました。

母に電話してみた。
2度目に出た。
私「お母さん、私。〇〇」
母「わかるわよ」
私「お父さんが☆☆に行きますよ」
母「え、どこへ?」
私「お母さんのところに」
母「… そう …」
私「よろしくね。」何がよろしくなんだか?
私「お父さん、お母さんを頼りにして行くからね」
母「わかりました」

それから
二度三度、立て続けに母から電話がかかってきたました。

母「お父さんに電話したけど、出ませーん」
私「かけ直してくれることあるよ。」

母「もう一度電話したけどダメでーす」
私「ハイハイ」

母「お父さんはとうとう出ませーん。ダメでーす」
私「これからは電話しなくてもお話できるから、よかったじゃないの」

父と母を一緒にすることで起こる化学反応が怖いですが
楽しみな気もしてきました。
やはり夫婦は一緒だと、元気になるのかもしれない。

夫婦は一緒がいいのか?

2024-06-20 21:46:58 | 日記
脳梗塞を患ってリハビリ病棟に入院中の父の老健探し。
既に老健に入所中の母と同じ老健☆☆は、個室しか空いていなくて費用面で厳しく断念。
病院併設の老健Bで話が進みそうだったが・・・・・・

なぜか3日前、まさかの急展開。
老健☆☆が、父の病院の相談員さんに受け入れ可能と連絡してきたという。
都合上、少々高くなるが、通常とさほど変わらない料金設定で。
そ、そうなの?

一昨日、母の散髪に立ち合ったときに、聞いてみた。
「お母さん、お父さんに会いたい?」(父の入所が可能かもと言うことは伏せておく)
「会いたくないわ。」
もう一度聞く
「会わなくていいの?」
「会いたくないわね。」
あ、そうですか。

昨日、父に面会したときに状況を話した。
「お父さんは、どっちがいい?」

父に決めてもらおうと思った。
急展開の話を聞いたばかりの時は
父と母を一緒にすることのデメリット(母の父への過干渉がストレスになるのでは?ということ。母はそういう人なので)
費用面での心配(少々高くなること。)
などを考えると老健Bが順当なのではないかと考えたけど
これは父の問題だから
何より父に納得感がないと「こんなはずじゃなかった!」と言うことになりかねないと思った。
うん、父に決めてもらおう。

父の答えは、私の想像を超えていた。曰く
自分は、おむつを当てられっぱなしの生活がストレスである。
老健Bが、おむつでないのならば、(トイレへの介助を都度してくれるなら)
老健Bに行きたい。
☆☆の話は大変魅力的だが、老健Bがおむつなしで、☆☆がおむつの生活なら、☆☆へ行くことはあきらめる。

えっ そこ?

まあ、父は、ずーっと、おむつのことを気にしてきたから。
頭の中は、常に排せつの問題でいっぱい。
尿意がある時にトイレで排泄する、あるいは排せつしたら交換してもらう
ある意味これは、至極まっとうな要求だと思う。
父は当初「人権蹂躙だ!」と怒っていて
「人員の関係でそれはとても無理」と言われ
なんだか主張した側が、ちょっと我儘みたいに捉えられがちだけど、
考えてみたら、これは正論である。
だからそうしてほしいと、言っているわけではないけれど
正論だということは忘れないでおきたいと思う。
父は自分でトイレに行けるようになりたくて、現在、ポータブルトイレを使うことを練習中。座るのに介助が必要なのだけれど。

母とおむつと天秤にかけて、おむつが勝った??

だがしかし、もちろん、おむつの使用がないということは、老健☆☆にも老健Bにもなくて
それを相談員のTさんから父に説明したところ
納得して
「ならば、☆☆に行きたい」
と答えたそうな。
それが、今日のTさんからの電話でわかったこと。

さらに補足すると
父は、別々の老健に行ったからと言って、母とこの先ずっと会えなくなるとは全く思っていなくて
「ぼくは、どうしても同じところがいいと、こだわってはいないよ。別々の建物にいても、時々会えればいいんだ」
とTさんに話したそう。別々の老健にいて時々会えるなんてことはないのに。
「お父様は、そのあたりがどうもおわかりにならなくて・・・」
そうなのか、そこ、重要なんだけどなあ・・・

「それから」とTさん。
「実は、ちょっとヒヤリとしたことがあって」
なんでも、Tさんが父を訪ねていろいろ話をして、翌日また訪ねると、昨日来たことを覚えていないことがあるらしい。それも、一度や二度ではなく。
「認知症と言うわけではないけれども、少しその兆候があるのかもしれないです。」

これはショック。
思えば先日、夫の名前が出てこなくて「〇〇ちゃん(私の名前)の連れ合い」と言ってたよね・・・
頭脳明晰だった父が・・・

昨日一緒に面会に行った息子が
「ああ、それは俺も感じた。いつもならすぐ、やあMくん! と名前を読んでくれたのに、今日は少し間があった」
そうなのか?

「でも、一日中寝ている毎日だったら、そうなっても不思議でないよ」と息子。
そうかも。
ならば、ここ(病院)は居心地がいいが(医療も看護もリハビリも、介護施設より充実してる)、早く退院して生活の場(即ち老健)に移った方が、いいのかもしれない。
そこに、「母」という刺激が加われば尚のこと。

やはり、夫婦は一緒の方がいいのだろうか?

明後日、老健☆☆に相談に行き、今後のことを決める。