Dr.イズムの『馬事良報3』

競馬場付近の立ち飲みで聞いた競馬、スポーツに関わる話

閑話

2008-03-19 17:18:42 | Weblog
街で見かけた環境にやさしい乗り物

 私はハイブリッドカーがどうしても好きになれません。いかにも地球温暖化防止に貢献しているようなところが気に入らないのです。
 電気自動車の排出する二酸化炭素の量はガソリンエンジン車とほとんど変わりないということをご存知でしょうか。火力発電が主体の地方(国)では、むしろ電気自動車のほうが排出量は多いともいわれます。家庭の電気使用による二酸化炭素の排出量も、発電所で発電の際に排出される二酸化炭素量に換算します。電気自動車はもちろんテレビを見ていても、蛍光灯をつけているだけでも地球温暖化ガスを排出しているわけです。
 ハイブリッドカーはエンジンで走っているときに充電して、その電気も走行に利用するものです。発電所からの電気でなく、自前の運動を電気に換えているのだから環境には優しいはずと考えがちですが、石油で発電していることに変わりありません。自転車の発電式ライトでもわかりますように、点灯するためにはかなり重たいペダルを(走行+ダイナモを回す力)こがなくてはいけません。いずれも生まれる電気量に見合った仕事が必要で、自然の力を利用しているわけではありません。
 自然の力といえば、電動アシスト自転車で坂を下るときに充電するというものがあります。ハイブリッドカーとは違い、まるで無から有(電気)を生ずるような巧妙さです。これは位置エネルギーを電気に換えているので、水力発電と同じ原理です。確かに環境へ二酸化炭素の排出はありませんので、この世の中が下り坂だけならヒット間違いなしの商品(乗り物)です。ちなみに下りで充電した電気(モーター)で同じ坂を登れるかといいますと、もちろんもとの場所までは無理です。それどころか電池が切れると、車体が重くて乗るのがいやになるそうです。
 この世に「永久機関(一種、二種とも)」はありません。同じ古典物理学の法則のひとつである「仕事の原理」をうまく応用した、「変速機つき自転車」こそ最高に環境に優しい乗り物ではないでしょうか。


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