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公務員になりたい人へ

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理想の公務員像

2016-03-08 08:36:34 | 論文
 少子高齢化が進行し社会保障制度の存続が危ぶまれていることや、地球温暖化を原因とした環境問題などが起き公務員の取り巻く環境が変化している。
そのため、住民からの行政ニーズが多様化している。行政は限られた財源と人員の中で適切なサービスを提供することが必要だ。その中で、求められる理想の公務員像を以下挙げていく。

 第1に法律や規範などを適切に扱える能力を備えた職員だ。行政は住民の意思に沿った適切なサービスを提供しなくてはならない。しかし、法律や規範を杓子定規に使用すると住民との摩擦が生じる可能性がある。同じ申請内容でも、申請をした人や企業の背景が異なるからだ。この能力は現場での対応を通して身につける必要があり、さらには先輩や上司の経験が豊富や職員から学ばなければならない。

 第2に住民目線で業務に取り組める能力を備え付けた職員だ。行政サービスは住民のニーズに沿わなければ効果が薄れてしまう。職員は常日頃から窓口業務や現場に立ち住民と積極的に接し、直接住民からの意見を聞き取ることが重要だ。また、職場の仲間たちとも積極的にコミュニケーションを取れる能力も必要だ。職場内で話し合いすることで、自分だけの意見に固執することなく、広い視野を持った取り組みができるようになる。

第3に自分の事を客観視できる職員だ。どのような業務においても、常に自分の事を振り返ることが求められる。例えば、「現在自分が行っているやり方で正しいのか」、「もっと他に効率の良いやり方はないか」と考えることで、業務の質を向上させることができる。自分の事を客観視できないと、考えが固執してしまい、住民のニーズから離れてしまう可能性がある。そのため、職場の仲間達や専門アドバイザーから意見をもらうことも、自分を客観視することができるため大切だ。

 以上の能力を備えた公務員が理想の公務員像と言える。まちづくりは自治体だけでなく、住民と一体となり行うことだ。時代を追うと住民年齢や考え方が変わってくる。さらには、社会事情により住民のニーズも変わってくる。そのため、公務員の取り巻く環境は常に変化しており柔軟な対応が求められる。
 

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