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遙かなる絆-ランナー第1回1256年、蒙古軍は、ペルシャ「アラムート」城を攻め 時間の支配アサシンの導師マニを襲う。 760年後。宇宙船メビウス号が地球航路近くで、ある破片を発見。

2020年02月26日 | Visitjapan info 日本観光
RUN遙かなる絆-ランナー●話は地球と月を結ぶ「ムーンウェイ」から始まる。ヘルムは、連邦軍「サイボーグ公社」ロードランナー。マコトは超能力者。2人は月で人類外の野望を砕く、新世界の人類の出現が始まる。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n1867de/1/
 
遙かなる絆-ランナー第1回1256年、蒙古軍は、ペルシャ「アラムート」城を攻め 時間の支配アサシンの導師マニを襲う。 760年後。宇宙船メビウス号が地球航路近くで、ある破片を発見。
 

遙かなる絆-ランナー第1回

(1986年作品)第1回地球防衛機構(EDO)シリーズ

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

 

 

第1回

 

1256年、プラグひきいる蒙古軍は、ペルシャ北部、エルブルズ山脈の中心部にある、高い岩山の

頂上に建てられた「アラムート」城を攻めおとそうとしていた。

 

アラムート城は、いわゆるイスラム教の異端派の一つであるイスマーイール派、アサシン(暗殺教団)の城塞であった。

 

 蒙古軍は、アラムート城からの攻撃が、瞬時、とだえたのを期に、一挙に城を攻め落とした。

 

の中には、一人のアサシンもいなかった。間道や逃げ道はないはずだった。

 

 プラグは草の根をわけてもさがせと、命令を下したが、数千人のアサシンはまったく発見できなかった。

 

 アサシンの指導者、導師マニは、時間の支配者と呼ばれていたが、彼の幻術かどうかもはっきりとしなかった。

 

 

それから760年後。

 

 外航宇宙船メビウス号が地球航路近くで、その破片を発見したのは、ほんの偶然といえるだろう。

 

 その金属片は、船内の分析器でも、解析不可能であった。

 

もちろん、酸にも、レザー光線にも反応しなかった。

 

 どこから、誰が、それをその空間に放置したのか不明であった。

 

 この金属片は、メピウス号が地球ニューアーク空港に到着するやいなや、地球防衛機構(EDO)に持ち込まれた。

 

 EDOのアナリスト達か衆知をあわせて、この金属片を分析した結果、金属片の中央部分に高密度に収斂された情報部位がある事がわかった。

 

 EDOの言語解析班は、それが古代サンスクリット語でかかれた物語であるという結論に達した。

 

 全文解読は不可能に近かったか、要約はできた。

 

内容は次のごとくである。

 

 

 「聖なる火が、二つの世界を焼きつくし、やがて、二つの世界は一つになる。これは元々一つの世界であり、新しき一つの世界では、平和は満ちあふれるであろう」

 

 この情報はEDOの情報脳に記憶され、蓄積された。この情報に関係する事象及び事件がおこれば、ただちにこの情報はアウトプットされる。

 

 この情報の入力は2026年3月の事であった。

 

(続く)20090501改定

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所