単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

トムウラウシ山(短縮登山道)

2020-09-07 | 山歩き

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・2020. 8.18(火) (日帰り)
・41800歩X75cm≒31km
・12時間32分
・晴れ
・往復ピストン

 大量遭難事故(2009年7月)のあったトムラウシ山。

 そのトムラウシ山をどう登るか、①縦走(南下するか北上するか)②南沼で1泊③日帰り、
と調べて悩みましたが、いづれにしてもトムラウシ温泉に入るか出るかしなければなら
ず、交通が不便で国道に出るだけでも50kmあり、国民宿舎東大雪荘は宿泊者以外は
入浴と自販機の利用だけで、食堂の利用はさせてもらえない。
「トムラウシ野営場」はトムラウシ温泉から1kmくらい歩かないといけない。
短縮登山道は往復約12時間、若い頃なら何の問題ないのですが、近年体力の低下で不安
が残る。
特にこの年はコロナ禍で避難小屋の使用は控えるように、と注意指導が出ていたことも
あり、縦走は却下、南沼テント泊はヒグマが怖いので却下、従って短縮登山道日帰りを
選択しました。

そして、何より天候次第で遭難の2文字もあることを考えると、時期の判断を間違えない
ようにしないといけない。過去の情報から7月は残雪と気温が低い。8月下旬は日が暮れる
のが早くなる。すると、8上旬からお盆の2週間くらいしかない。

天気予報について、一般の天気予報では街の予報で、山には当てはまらない。
東大雪荘の方に教えていただいたのですが、「てんきとくらす」というサイトが山の天気
に詳しいとのことで、この日(8月18日)数少ない 登山指数「A 」が出て大急ぎで出発し
ました。


4:53 スタート


駐車場のトイレ


5:13 温泉コースと合流(休憩)


6:14 カムイ天上の標識~右手に「旧道立入禁止」の標識がありましたが気が付きませんでした。


カムイ天上の尾根筋~「要スパッツ」と言われています。この日は晴れが続いていたので
それほどひどくなかったのですが、雨が降ればひどいことになりそうです。


7:47 コマドリ沢分岐(休憩)~休憩のたびに追い越されます。


前トム平への登り~この登りでも追い越されます。


9:00 前トム平(休憩)


右の斜面を登っていきます~大きい岩稜帯


もうすぐのように見えますが、いったん下ってまた登りかえします。


9:56 トムラウシ公園~水が流れ、雲上の別天地。個人的にはヒグマが出てもおかしくないように
感じました。


10:51 南沼キャンプ指定地との分岐~やっと最後の登り


南沼キャンプ指定地


11:33 頂上と三角点(休憩)~ 来た道を取って返します。


下山~カムイ天上~ここがどろどろになるのか、と想像するとベストの条件を掴むことが
できたと、幸運に感謝。


16:23 登りでは気が付かなかった、「旧道立入禁止」の標識。


17:25 無事下山

12時間32分、タイム的には無事に帰れたこともあり、こんなものと思いますが、この日
の日帰り登山者全員に追い抜かれたことになり、なんとも割り切れない思いです。
それにつけても、大量遭難事故の記事を読むと、風雨の中よくこんなところを生きて帰っ
てこられたものだと思います。

<付録>

随分遠いが、あの頂上まで歩く。


短縮登山口の駐車場とバイオトイレ~水はない
登山道はバイオトイレのところを右に行く

水はコマドリ沢分岐までありませんでした。トムラウシ公園でも水の流れはありました。
しかし、ご存知のように「エキノコックス」や南沼の排泄物問題もあり生水は口にしない
ほうがいいと思います。


トムラウシ野営場へ行く道、右に行くと短縮登山口
手前にトムラウシ温泉に行く導入路があります。
トムラウシ温泉 噴泉塔と国民宿舎東大雪荘

噴泉塔~奥の茂みにトムラウシ温泉コースの登山道があります。

トムラウシ野営場の写真を撮り忘れましたが、草地の気持ちの良いテント場で、水場も
整備され、簡易トイレもあります。十数張りのテン泊の方がおられました。
しかし、温泉コースを下山してからさらに1kmくらい歩かなければいけない。

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