単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

屋久島・宮之浦岳

2018-05-28 | 山歩き

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・2018. 5.14~5.17(山中2泊2日)
・宮之浦岳
・晴れ
・コース・歩数  5/15  12,670歩X75cm≒9.5km 紀元杉・・・淀川小屋(1時間)
                   /16  24,456歩X75cm≒18km 淀川小屋・・・宮之浦岳・・・新高塚小屋(9時間)
                   /17    26,351歩X75cm≒19km   新高塚小屋・・・白谷雲水峡~(バス)~宮之浦(7時間半)
・単独行 
5/14(月)
鹿児島七つ島港よりフェリーはびすかすで屋久島へ(船中泊)
18:00出航で途中、21:00種子島に寄って船中泊、翌5:00出航で7:00に屋久島着
なんとなく理解しづらい行程ですが、鹿児島湾を出て船が微妙に揺れだし
種子島で停泊してくれてゆっくり眠れました

ネットでの情報通り、貨物船であり、人はついでに乗せている感じでした
ただ、私の入ったブースは日本人は私と女性だけで、イギリス人、ドイツ人、アメリカ人と国際的で、特にドイツ人の青年はメモやスマホの翻訳機能を使い、双方片言の英語で会話(身振り手振りを交え)熱心にコミュニケーションしてくれました

彼は一泊2日で山に入り島を離れる予定で、花山歩道か永田歩道を行くというので、いろいろ説明し
結局、尾之間(おのあいだ)歩道に変更してもらいました
港で別れたが、結果的に同じバスに乗ってきましたので、下車のバス停を運転手さんに聞き、朝食を食べていないというので昼食用に持っていたパンを提供
その後、バスを降り私は平内海中温泉へ彼は尾之間歩道へ行き、淀川小屋で夕食をとっていると、17:30頃彼が来ました
地図のコースタイムは8時間40分で、ほぼコースタイム通りで、コース変更させて良かった、と胸をなでおろしました
宮之浦でコンビニがあると思い込んで(食糧調達しようと考えて)いたので朝食にありつけず、尾之間で食料品店を探したそうです

5/15(火) フェリーはいびすかすで宮之浦港到着
平内海中温泉~宮之浦港からバスで移動

ちょうど干潮で少しぬるいが少しずついい温度に
若いきれいな女性2人もいて混浴、ラッキー

再びバスで安房に戻り、バス乗り換え、紀元杉へ
紀元杉

15:00 淀川登山口で環境保全協力金を払い、淀川小屋へ
読み方ですが、ネットに「よどごう」とあり、実際そう発音している方もいらっしゃいましたが、現地の標識では「YODOKAWA」「YODOGAWA」といろいろありました
16:00 淀川小屋~皆さん夕食中
水場は左を入ると川に出ます
川の水ですが非常にきれいです

夜、いびきの3重奏、4重奏でうとうとしたかと思ったら、深夜0時を過ぎたころからガサゴソ始まり
結局3時から4時までが静かで、4時にはみんな起き出し、寝たのかよくわからない状態
一緒に寝たドイツ人の青年も4時に起き出すのには起きにくそうにしていました

朝食を一緒に食べていると、暗いうちから出発した人のヘッドランプの明りがチカチカして行ったり戻ったりで、やはり暗いと道もわかりにくいようです

トイレ~左が携帯トイレブース、右が通常(ぼっとん)のトイレ
翌朝、通常トイレは順番待ちの列ができました
携帯トイレを持つようにパンフレットにはありますが、ぼっとんトイレに行列ができるのは、やはり携帯トイレは避けたい思いがあるのでしょう。環境保全協力金はぼっとんトイレの処理費用のようで、皆さん割り切って利用されているようです

因みに、ドイツ人の青年は日本の山のトイレに呆れていました
向こうの山のトイレはきれいで臭いも少ないようです

 5/16(水)
5:30 スタート



6:12

7:40 花之江河
 
8:30

8:42 ヤクシマシャクナゲ

9:08 黒味岳

9:21 遭難碑
 
10:16 栗生岳

10:37 宮之浦岳

11:58 焼野三叉路
 
12:41 永田岳

12:59 平尾岩屋 ↑ ↓


13:30 ビャクシン岳(坊主岩)

14:24 新高塚小屋

新高塚小屋のトイレ~見えている2つは携帯トイレブース、左がバイオトイレ、左の木の陰になっていますが通常トイレがありました

5/17(木)
6:11 スタート
バッテリー交換などもたもたしていると出発が遅れた
 
7:17 高塚小屋~ここは水場がない
10分下った縄文杉に水が出ています

7:40

7:42


7:44 延々と木製通路が設置されています

9:34 ウイルソン株

ウイルソン株前の登山者と観光客
この後も続々と観光客が押し寄せてきます
あれだけ大勢の人が来ると木道・梯子を設置しても痛むのは避けられないでしょう

10:12 大株歩道入口

10:15 安房森林鉄道

10:28

11:10 楠川別れ

12:12 辻峠

13:03 白谷小屋

13:07

13:42 白谷雲水峡

13:46

13:50 白谷雲水峡のバス停に到着
すでに並んでおられるので写真も撮れずみんなの後ろに並ぶ
ここには自販機も売店もない

ヤクシマサル~バスから撮影
逃げる様子もない

ヤクシカも山中で見かけたがゆっくり林の中へ消えていった
人間を恐れる様子はない

トッピー
帰りは高速船で、しかし運賃はフェリーの倍以上
時間を買うか節約するかいつも悩ましい

お天気を心配したが、全日程晴れで幸運に恵まれた
また、事前情報でヒルが多いとありましたが
今回のコースはいませんでした
誰もヒルの懸念を抱いている方はいない様子でした

大まかに、島の東半分はヒルは少なく、西半分に多いそうです

お天気に恵まれ、平内海中温泉にも入れ、おまけに混浴できて最高にラッキーでした
感謝

【追報・ご注意】
この記事を見た友人・知人から「屋久島は観光地化されているね」「山というより一般的な観光地ですね」という感想をいただきました。お天気が良く、いい所の写真をアップしていますのでそういう印象を与えてしまったのかもしれませんが、海に浮かぶ島で標高およそ2000mの山がそびえていますので、天気が変われば大変なことになることは想像に難くないと思います。
イメージは観光地かもしれませんが、山深いところです。不安を感じられる方はガイドさんをつけることをお勧めします。
もし行かれるなら、決して安易な計画で入らないように願います。

余談ですが、私が行ったコースはメインルートでほとんどの方がこのコース(逆回りもある)で行かれていると思います。永田歩道・花山歩道・湯泊歩道・尾之間歩道など難易度が高いと思われます。一度で難易度の高いコースはより危険度が増すと思われます。往路のフェリーで同じ部屋になった女性は何年も通っておられ、今回は2週間かけていろいろな所を行かれるとのこと。何度か訪れて交通の便や、宿泊施設、食糧調達など島の事情を把握してからでも遅くないと思います。(「歩道」と言うのは登山道のことで、街や観光地の歩道ではありません)

どこかのサイトに、「レンタカーを借りたり、タクシーを手配したりするよりは、ガイドを頼んだ方が送迎もあり、安心で早い」とありました。初めてで不安があるならそういう方法もありかと思います。くれぐれもイメージだけで判断されないように願います。

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