単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

日光湯元~日光澤温泉~尾瀬

2015-09-13 | 山歩き

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(概要)
・8月15日~17日(2泊3日)(小屋泊まり)
・単独行
・晴れと雨

初めて尾瀬の地図を見たときに、日光澤温泉からの道があるのに気付き行ってみたいと思いながら、その時は山が深く、道迷いなど恐いという感じでしたが30年以上経過し、山の経験もできて恐いという気持ちはなくなり今年は南アルプスをあきらめて思い切って行ってみようと決断しました。

8月13日(木)・14日(金)
日光湯元~民宿・若葉荘(連泊)

日光湯元の温泉街の中、源泉近くにある民宿。ここの温泉街で恐らく唯一の民宿でしょう。山人間には最高の宿ですが、一般の方には抵抗あるかもしれません。
もちろん風呂は温泉で、泉質はどこの旅館も同じではない(2008年に別の旅館に泊まった)ようでこの民宿の泉質は同じ硫黄泉ながら、建物の見かけと異なり湯は文句なく良かったです。また、朝と夕方では湯の色が変わるように思うのですが・・・。
翌日の天気に期待したいのですが、いろは坂では霧で回りが見えない状況でバスを降りると霧雨状態、天気は望み薄。今年は前半猛暑が続いたが、お盆を前にして梅雨に逆戻りしたような日が続き山の計画を立てづらかったが、現地に来ても期待外れでした。仕方なく、天気予報で土・日の天気に期待し連泊することにしました。
13日の夕食~部屋まで運んでくれます。
14日早朝~連泊だから朝もゆっくりすればよかったのに、年寄は早く目が覚めるで、散歩に出たら、道路上に小鳥が・・・。動かない。近づいて写真を撮っても逃げない。
湯ノ湖温泉寺


源泉


散歩から帰って朝食~栄養もボリュームも十分です。

入浴後、1日風呂と食事でごろごろするのも湯治気分でいいが体がなまるし、せっかくの日光だから観光しようと出かけました。
二荒山神社
東照宮での標高
神橋

華厳の滝~定番の観光コース
 
民宿に戻って入浴。
当然、かけ流しですが、熱すぎてそのまま入れないので、もったいないが水で温度を下げて入りました。
若い頃、草津の温泉街の公衆浴場で水を入れようとしたら、「せっかくの温泉が台無しになる」と主のようなおじさんに怒られました。本当のマニアや湯治に来られている方はこだわりがあるのですね。ここは私一人でしたのでこっそり、というか派手に水を入れました。
14日の夕食~うれしいことに、昨日とメニューを変えて下さってました。
また、暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たくして出してくださって、感激です。
建物・設備を見なければ旅館に引けを取らないサービスです。家族経営なのか、あまり営業的なことはおっしゃらず、ゆったりした感じで湯治によさそうな感じです。これで、1泊2食6,650円でした。

15日(土)
出発です。
3:30 起床 4:30 S ・・・・ R ・・・R ・・・6:00 根精トンネル ・・・6:35根精峠・・・7:22 温泉ケ岳 分岐 ・・・7:30 温泉ケ岳頂上 ・・・ 8:40 念仏平避難小屋 (朝食) 9:50 ・・・ 10:17 根名草山 10:48 ・・・11:19 R ・・・ R ・・・登山者と会う(登り・ばてている) ・・・・ 12:10 手白沢温泉・ブナ平への分岐 ・・・ 12:50 R ・・・13:13 日光澤温泉 (泊)

パンとコーヒーで軽い朝食。
細かい話ですが、部屋に湯沸しポットがあり、自分で湯を沸かせる。持ってきたコーヒーを飲むこともできます。
外に出ると、まだ暗く天気は分からないが、雨は降っていない。金精峠まで自動車道を登ります。登山道を行くと4時間掛かると地図には書いてある。以前、白根山に行くときに金精峠から前白根山までの尾根道は通っているので自動車道を選択。金精トンネル入り口まで1時間半で登れました。
男体山が見えます。
金精山


6:00 金精トンネル
6:35 金精峠~ここから霧が立ち込め視界が悪くなりました。
7:30 温泉ケ岳頂上
念仏平避難小屋手前の水場~このあたりから晴れてきました。
汲みやすいようにホースがある~生水は飲まないようにしているが、飲むとおいしかった。
8:40 念仏平避難小屋~ここで、宿で作ってもらった弁当を食べる。朝食か昼食かわからない。当たり前ですが、夕食をしっかり食べたので、パンとコーヒーでもここまで歩けます。
近年、体力が落ちてきた、と思っていましたが、年齢のせいもあるもののアルファ米や粉もののスープなんかでは力が出ないし腹持ちも悪い。しっかり食べて、荷物が軽ければまだまだ歩ける、というのが今回の実感です。
避難小屋内部
10:17 根名草山
金精峠からずっと一緒だった人たち~みんな百名山にこだわらない方たちで、意気投合し、山談義に花が咲き、30分も過ごしてしまった。その後、私以外は車で来られているので、同じ道を戻って行かれました。

12:10 手白沢温泉への分岐
日光澤温泉
明日行く鬼怒沼方面への分岐
13:13 日光澤温泉~HPに紹介されている犬たち2匹は出動中で、1匹がお昼寝していました。この犬は高齢なのか、元気がなかったです。
日光澤温泉の露天風呂~この下にも露天風呂がある 
日光澤温泉の夕食~画像手ぶれで台無し。

ここは先代さんの時から来ており、今回で4回目の宿泊で、若ご主人が覚えていて下さいました。道の様子を教えていただきました。

明日も朝が早いので、寝る態勢に入る。こんなに早く眠れないと思っている内に、筋肉疲労からいつに間にか寝ていました。

8/16 (日)

4:15  (寝過ごす)  5:00 S ・・・R (雨がひどくなり、平らなところで様子見) ・・・ 6:30 R ・・・ 7:30 鬼怒沼 ・・・ 7:50 東電電源巡視小屋 (朝食・天気様子見) 8:14 ・・・ 8:52 鬼怒沼山分岐 (地図紛失・探しに戻るが見当たらず) 9:20 ・・・11:38 黒岩山分岐 (昼食) 12:15 ・・・・13:00  R ・・・ 13:35 雨 (合羽着用) ・・・ 15:30 高圧電線(只見幹線)・・・17:00 長蔵小屋

廊下を歩く足音で気がつくと、4時を過ぎている。寝過ごした。あわてて支度をして外に出ると、雨が降っている。寝る時、川の音がうるさいので二重窓を閉めて寝たので雨音が聞こえなかった。雨足は強くはないがしっかり降っている。どうしようか迷う。中止して、夫婦渕へでるか、強引に進むか夫婦渕へ行くならゆっくりしていかないとつまらないし朝食を弁当にしてもらったのでもったいない。

しばらく前進しながら、雨のようすを見てみることにする。しかし、湯沢峠の分岐あたりから雨が強くなり、少し登った平らなところで様子見。止む気配なし。霧も立ち込め視界も悪くなり30分余り思案。

すっかり明るくなり、気分的にも軽くなり鬼怒沼くらいは行ってみようという気になりそのまま物見山新道に下りてもいいと思い、前進することにする。


7:30 鬼怒沼
 
7:50 鬼怒沼巡視小屋~注意書きがあり、非常時以外は使用しないように、というようなことが書いてありましたが、雨に降られ寒さに震えているので、このままでは危険と判断し中に入らせていただく。もちろん誰もいない。
小屋内部~中央部に板を張り、横になれるようになっています。
朝食をとりながら最終判断を悩む。合羽の中が濡れて寒い。
雨もやみ、晴れ間ものぞいてきたので前進を選択。
8:52 鬼怒沼湿原北端~黒岩山と物見山新道の分岐

鬼怒沼山の頂上への分岐で地図を紛失したことに気付き探しに戻る。しかし、物見山新道分岐手前まで戻るが見当たらず、これ以上は時間のムダと諦める。今日の地形は頭に叩き込んでいるのでなくても行けるし道迷いしても現在地点を把握するのは困難だと割り切る。

時間ロスから鬼怒沼山の頂上はあきらめる。
倒木が多く本来のルートを隠している。
目印があるので周りを見渡して元々のルートに戻るようにして進む。
2055mと2043mの鞍部にある水場~草の奥に細いながら水が流れ落ちている
11:38 黒岩山頂上への分岐点~右が頂上~上部が藪漕ぎだそうで、往復1時間近くは見ておかなければいけないので断念。ここで昼食。日光澤温泉で弁当を2食作ってもらいました。
ここからは倒木も少なくなった。
水場「小松原湿原」の表示~地図にある赤安清水かどうかは不明。

途中から雨が降り出し、また、めぼしいポイントもなく写真は少ない。さらに、靴擦れで足が痛み出し、雨の中でバンドエイドを貼ったりで少し悲惨な状況になりまた。
15:30 高圧送電線(只見幹線)~記念碑もある
この辺りで雨はやみました。ここからしばらく熊笹の道になりました。
只見幹線完成記念碑
大清水への分岐
小渕沢田代への道


小渕沢田代の池塘


小渕沢田代からの峠道 ~尾瀬沼との間に山があり、峠を越える。
疲れた体にはこれが思いの外、足に来ました。

小渕沢田代からの峠道
尾瀬沼キャンプ場
尾瀬沼ヒュッテ
17:00 長蔵小屋
長蔵小屋の夕食

風呂があり、夕食前に入ってください、とのことであわただしく入浴。冷えた体に湯はありがたい。温まるとビールもうまい。

同室の中年のおじさんが、明日、日光澤温泉へ行かれるとのこと。地図を見ながら、情報提供。お天気次第ですね、と言っていましたが、夜中から雨の音。
早朝、物音がしていると夢の中で感じたが気が付いたらいなくなっていました。
外はどしゃ降りです。私だったら行かない、と思いながら昨日の道を思い出していました。

8/17(月)
5:15 起床 7:30 S ・・・ 9:30 一之瀬 ・・・10:38 大清水   

皆さん、雨の中を出かけていきます。連泊の方も、1日小屋にいるわけにもいかず、雨の中を出て行かれます。尾瀬は小屋や休憩所など整備されているから、何とかなるのでしょう。何もないところで雨に降られると、米の弁当を食べようとすると雨水と一緒に茶漬けならぬ雨漬けで食べるはめになります。それでも、食べるものがあるだけましと言えばましですが・・・。


尾瀬沼


雨で木道がよく滑る~平なところは良いが斜面側に傾いたところなどまるで滑落しなさい、といっているような・・・。
また、木の正目を傾いた方へ向けて使っているなど、濡れることを前提にしていないような・・・。
尾瀬沼山荘


尾瀬の入り口の一つ、三平峠
石清水~ここも飲んでみたが、クセはない。出てきたところを飲めばおいしいが水筒などに入れて飲むと味が変わるのは仕方ない。
一ノ瀬~ここからシャトルバスがありますが、時間に余裕があるのと、待っている間に体が冷えて寒くなるので旧道を歩きました。


旧道は右~左はシャトルバスの通る林道
大清水
10:38 大清水休憩所~着いたときは雨も小降りになりましたが、ときおり降りだしたりで不安定な空模様です。山の上は降っているのでしょう。

13:10 のバスを予約していたので、2時間半あるのでゆっくりしました。今回も無事に下山できましたが、ゴアテックスの雨具が中から濡れてきたのはそろそろ寿命なのか、もう10年以上使っているので仕方ないが、体が冷えて困った。同様にスパッツも30年以上使っているので、破れる・水が入るでこれも買い替えなければいけないと思うと出費が嵩むなどと思いながら帰途のバスに乗り、うとうと夢の中に入りました。

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