キーボードも長年使っていると、いわゆるチャタリング(同じ文字が意図せず連続して入力されたり、逆に入力されない現象など)が発生します。
一例として
「あしたは良い天気になるだろう」
と打とうとして
「ああしたは良い天気になるだろうううう」
「あしは良い天気なるだう」
など・・困りものですよね。作業や仕事にも支障が出ます。
中には、チャタリング発生でキーボードを買い換えてしまう方もいるでしょう。
そこで買い替えを検討する前に、今回は直るかもしれない方法をいくつかご紹介いたします。
1.綿棒やつまようじなど ウェットティッシュも併用
まずは、キーボードを掃除します。
掃除の仕方は手元にあるもので済ます場合は、綿棒やつまようじなどキーボードのすき間に入るものでキーや底の基板を傷つけないものを選びましょう。
慎重にできるのであれば、針の持ち手部分(針先はダメです)もつまようじより堅牢で使えます。
これで目立つ汚れやホコリなどを取り除けばよいのですが、さらに付着した汚れにはウェットティッシュを綿棒やつまようじの先にかぶせて試すと取りやすくなります。
なお、キーボードを裏返すと汚れなども落下してきますが、これはあまりお勧めできません。
なぜなら、まとめて掃除する気がある方は別として、汚れがキーボード基板表面に散らばり、ほかのキーでもチャタリングが発生する可能性が高まるからです。
2.エアスプレー・エアダスター、掃除機
上の方法でダメな場合はエアスプレー・エアダスターなどがお勧めです。
これは主にPCケース内部やファンなどのほこりを強力なエアー(空気)で散らすものですが、
キーボードにも効果的です。
手元にない場合は代用策として、掃除機でも可能ですが、効果はあまり期待できません。
3.キーボードを工具で引き抜いて掃除(オススメ)
「キープラー(key puller」と呼ばれるキーを引き抜く簡易工具があります。
ネット通販で大体500円程度で売られています。
これはキーの上下または左右にわっか状の金属製ワイヤーを引っ掛け、引き抜くものです。
特に通常のキーよりも大きく特殊形状のエンターキーやスペースキーに効果的です。
特殊キーを取り外すコツとしては、エンターキーの場合は角に引っ掛けることと、周囲の邪魔になりそうな通常キーを事前に取り外しておくことです。
スペースキーの場合はワイヤーを大きめに広げ、キーの左右に引っ掛けることです。
キーを引き抜いた後は、ウェットティシュなどを駆使して基板表面の汚れなどをふき取ります。
なお、エンターキーなどの裏にはコの字型の金具が安定を保つためにはめ付けられているため、元に戻す際にうまく金具が固定できない場合は、一度基板かキーから金具を取り外し、どちらかに取り付けた上で戻すとうまくいきやすいです。
ちなみにマイナスドライバーやハサミでテコのようにして引き抜く方法もありますが、これはキーを傷つけたり、変形させる場合がありますのでお勧めできません。
4.接点復活剤(効果アリだがキーボード環境による)
金属接点の汚れなどを取り除き、接点を復活させるものですが、キーボードにも効果があります。
かならずキーボードが通電していない状態であることを確認して下さい。(重要)
キーを引き抜いた後、周囲を掃除してから、接点部分に吹きつけ、または少量垂らします。
ただし、キーボードによっては悪化する場合もあるそうなので、自己責任で最終手段として考慮して下さい。
(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/接点復活剤)
個人的な経験談としては、私は接点復活剤で非常に効果がありました。
愛用のキーボードで頻発していたチャタリングが一発解消し、半年以上経ちますが再発していません。
5.素手
お勧めできません。
指や爪を傷めやすいですし、キーボードはかなり固く装着されており、指を入り込ませるスペースもないため、取り外すには相当なコツがいると思われます。
できる方はその道の玄人でしょう。
何度か試してみましたが、私には無理でした。
6.水洗い
キー自体は水洗いできますが、中にはキーボード丸ごと水洗いにトライする方もいるようです。
短時間で完全に乾燥できる環境を整えられる場合はうまくいく可能性もありますが、基盤を腐食させるリスクがあります。
ダメ元での最終手段かもしれませんが完全に自己責任となります。
最近では水洗いできるキーボードというのも売られているようです。
7.キー交換
高級ブランドのキーボードでは、同メーカーのキーだけが数千円程度のセットで売られている場合があります。
打鍵などで形状や安定性に不具合のあるキーなどは交換すると直るかもしれません。
キーボード買い替えよりは経済的です。
以上、思いつくままにご紹介でした。