
初めて旅をしたとき、漢字なことが気が付来ました、
玄関や門前に、赤い紙に、福、「寿」などの文字が書いて、はってもありました、
これは理解できます、日本で言えば、門松やしめ飾りのようなもので、
めでたさを招来するものでしょう、
むしろ、日本のそれのように、派手ではなく、質素にして簡単明瞭、
なるほどとうなずきました、
ところが、一軒一軒、同じようなはり紙を見ているうちに、
逆にはったものが、あちこちにあるのです、
はり間違えたものも思えません、ゆうじんにきくと、それに意味があるのです。
「春」というのは、「春」をひっくり返したことで「倒春」といいます、
発音が「春よこい!」「言いはるがくるように」という意味の「到春」になるので、
めでたい春を待ち、それを祈った愉快な洒落なのです。
違う文字と同じ発音をかねたい身から、多くのことを学びました。