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誰がサツキちゃんの机にカエルを入れたのか

2009年01月28日 | 時事
クラスで給食費が盗まれ(いや,事件はナンでもいいのだ。センセイの新車にキズをつけたとか,みんなの花瓶を割ったとか,クラスで一番美人のサツキちゃんの机のなかにカエルを入れたとか),教師が全員を席に着かせて目を瞑らせる。そして「よーし,これで誰も観ていないからやった者は手を挙げろ」と……。

今のコは知らず,オレたちの年代(昭和30年代生まれ)だと,結構こんなシチュエーションが共通の思い出だったりする。浦沢直樹の「20世紀少年」にも,給食のスプーンを曲げたのは誰だ?と同じことをするシーンがあった。

何を隠そうオレも目を瞑っていたので,誰がサツキちゃんの机にカエルを入れたのか,今もって知らない(あ,いや,この話はフィクションです)。が,ワルガキがそう簡単に自首するわけがないのであって,夕陽が差し込む教室内にこだました教師の「これが最後ですからね,やったヒトは手を挙げてちょうだい」という祈りを含んでるような声は未だに耳に残っている。

ちうかね,その声は覚えてるんだが,最終的に誰かが名乗り出て解放されたのか,そーぢゃなくてシラを切るワルガキどもに教師が根負けして家に帰すしかなくなったのか,その決着の記憶がないんだよね。

とにかく,40年近く前の小学生でさえそう簡単には自らのツミをゲロしたりしなかったのだ。いわんや現代の高校生をや,というもんぢゃありませんか。

57歳教諭、“盗難”で生徒の指紋採取…三重の海星高(読売新聞) - goo ニュース

なので,この事件。なんだか「生徒の指紋を採取するなんてヤリスギだ」という論調が一般的なようなんだが,オレ,この57歳の教諭(オレよりちょうど10歳上だ)の問題は,実際には指紋を比較して犯人を見つけるという手腕を持たないくせにそれを採取し,しかもそんなこと生徒の方はお見通しであるということを想像できなかったことの方だと思うんだよね。ツメタいことを言うようだが,指紋まで取ったら捕まえなくちゃ。そうでしょ?



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