改造内閣:リーダーの度量…舛添氏の起用がシンボルに
自民小学校6年生のよういちくんは,児童会の役員になれないのがくやしくてしかたがありません。なぜって同じ朝生幼稚園から来たさなえちゃんはもう2回も役員になっているのです。3年生のときに仲が良かったさつきちゃんも役員補佐になっています。補佐というのは,役員の仕事を助ける役目のことを言うのです。
よういちくんはさなえちゃんもさつきちゃんも自分よりバカだと思っていたので,彼女たちがそういう役についていて,自分がただの生徒だということを思うと,頭から湯気が出るような気持ちになりました。毎晩布団の中で湯気を出していたので最近は頭の毛が薄くなってしまったくらいなのです。
今度の夏休み明け,児童会長のしんちゃんが今までの役員をいったん全部やめさせて,新しく選び直すことになりました。普通夏休みが終わったばかりでそんなことはしないのですが,この前しんちゃんが仲良しだからと選んだ役員の何人かが,ウソをついてたり弱いものいじめをしてたりしたことがばれちゃったのです。
生徒たちからは当然,彼らを選んだしんちゃんも責任を取ってやめるべきだという声があがりました。でも,しんちゃんの仲良しで下級生に人気のあるたろうくんがしんちゃんまでやめることないよ,と言うと,みんなは黙ってしまったのです。
よういちくんは「ここがチャンスだ」とばかりいっしょうけんめい考えました。仲良しばっかり選んで失敗したしんちゃんですから,新しい役員にはそうでない子を選ばなければならないでしょう。でもお金持ちの家に生まれてわがままし放題にそだったしんちゃんはやっぱり仲良しを集めたいはずです。
そこまで考えたよういちくんは,夏休み恒例の海外旅行に出かける直前のしんちゃんに電話をかけました。
「だからね,そのためには『すごく仲の悪い子』を一人選べばいいんだよ。その子を選んだことで,他の子がきみの仲良しでも目立たなくなるぢゃないか?」
しんちゃんはそういう駆け引きに慣れていません。
「で,その『すごく仲の悪い子』って誰なのさ?」
「ボクさ,これから夏休みが終わるまで,ボクは誰かに逢うたびに君の悪口を言いつづけるよ。君が責任をとらないのは変だとか,仲良しばっかり選ぶからこういうことになったとか,ね?」
「でもボク,あの子達とは本当に気が合うんだよ!」
よういちくんはしんちゃんの坊ちゃんぶりに手を焼きながら,長い時間かかって自分の考えを彼に分らせることに成功しました。そして夏休み明け,しんちゃんは計画どおりによういちくんを役員にばってきしました。
生徒たちはよういちくんの思った通り「あんなに自分のことを悪く言ってたよういちくんを選ぶなんてしんちゃんはやっぱりえらい」と言いあいました。なかには「あんなに悪口を言っていても選ばれるんだからよういちくんもすごいんだろうな,目つきは悪いけど」と言う人もいるくらいでした。……こういうのを難しい言葉で「権謀術数」というのです。将来,よういちくんやしんちゃんにごまかされないように,今からよぉく覚えておきましょう。
自民小学校6年生のよういちくんは,児童会の役員になれないのがくやしくてしかたがありません。なぜって同じ朝生幼稚園から来たさなえちゃんはもう2回も役員になっているのです。3年生のときに仲が良かったさつきちゃんも役員補佐になっています。補佐というのは,役員の仕事を助ける役目のことを言うのです。
よういちくんはさなえちゃんもさつきちゃんも自分よりバカだと思っていたので,彼女たちがそういう役についていて,自分がただの生徒だということを思うと,頭から湯気が出るような気持ちになりました。毎晩布団の中で湯気を出していたので最近は頭の毛が薄くなってしまったくらいなのです。
今度の夏休み明け,児童会長のしんちゃんが今までの役員をいったん全部やめさせて,新しく選び直すことになりました。普通夏休みが終わったばかりでそんなことはしないのですが,この前しんちゃんが仲良しだからと選んだ役員の何人かが,ウソをついてたり弱いものいじめをしてたりしたことがばれちゃったのです。
生徒たちからは当然,彼らを選んだしんちゃんも責任を取ってやめるべきだという声があがりました。でも,しんちゃんの仲良しで下級生に人気のあるたろうくんがしんちゃんまでやめることないよ,と言うと,みんなは黙ってしまったのです。
よういちくんは「ここがチャンスだ」とばかりいっしょうけんめい考えました。仲良しばっかり選んで失敗したしんちゃんですから,新しい役員にはそうでない子を選ばなければならないでしょう。でもお金持ちの家に生まれてわがままし放題にそだったしんちゃんはやっぱり仲良しを集めたいはずです。
そこまで考えたよういちくんは,夏休み恒例の海外旅行に出かける直前のしんちゃんに電話をかけました。
「だからね,そのためには『すごく仲の悪い子』を一人選べばいいんだよ。その子を選んだことで,他の子がきみの仲良しでも目立たなくなるぢゃないか?」
しんちゃんはそういう駆け引きに慣れていません。
「で,その『すごく仲の悪い子』って誰なのさ?」
「ボクさ,これから夏休みが終わるまで,ボクは誰かに逢うたびに君の悪口を言いつづけるよ。君が責任をとらないのは変だとか,仲良しばっかり選ぶからこういうことになったとか,ね?」
「でもボク,あの子達とは本当に気が合うんだよ!」
よういちくんはしんちゃんの坊ちゃんぶりに手を焼きながら,長い時間かかって自分の考えを彼に分らせることに成功しました。そして夏休み明け,しんちゃんは計画どおりによういちくんを役員にばってきしました。
生徒たちはよういちくんの思った通り「あんなに自分のことを悪く言ってたよういちくんを選ぶなんてしんちゃんはやっぱりえらい」と言いあいました。なかには「あんなに悪口を言っていても選ばれるんだからよういちくんもすごいんだろうな,目つきは悪いけど」と言う人もいるくらいでした。……こういうのを難しい言葉で「権謀術数」というのです。将来,よういちくんやしんちゃんにごまかされないように,今からよぉく覚えておきましょう。
と言うか、爆笑してしまった。安倍批判を繰り広げていた桝添要一、大臣就任打診を蹴ると思ったら受けてやがんの。
テレビ朝日の元記者の三反園サンによると、安倍晋三には「許せないリスト」というのがあって、同じ政権批判組でも谷垣元財務大臣はそのリストに入っているけど、桝添要一は入っていなかったとか。要するに歯牙にもかけていなかったわけだな。だから大臣になれたという側面もありそう。