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捕まる不法投棄と捕まらないそれの差はどこに?

2007年12月03日 | 時事
はいて興奮、捨てて嫌がらせ…女性下着不法投棄の男逮捕(読売新聞) - goo ニュース

 うーん,「はいて興奮,捨てて嫌がらせ」というリードはなんか「一粒で二度美味しい」みたいなところを狙ってるんかなぁ。それにしても世の中にはいろんな人がいるもんである。

 多少気味は悪いが,それが盗んだものではなく自分で買ったもんであるなら男がパンティを穿こうがブラジャーを着けようが勝手と言えばカラスの勝手ではある。今回逮捕されたのだって,それを身に付けたことぢゃなくて他人の家にそれを投げ捨てた容疑なんだろ。ちうことはヤボを言えば何もそれを彼が身に付けていたかどうかをわざわざニュースの文面に含む必要はないわけだ。

 それをわざわざ書いているということは,具体的には書かないものの「言外に感じ取って欲しいニュアンス」ちうもんがあるんだろうな。

 こっからはオレの想像だけど,まずその下着は洗ってないんだろ。不法投棄って罪状……容疑か,容疑からすれば,洗ってあろうとなかろうと不法投棄は不法投棄なんだけどさ。で,洗ってないその下着は……ちょっと具体的に書くのははばかられるけど明白に男が身に付けていたことが分かるような汚れかたをしてたんだな。これもまた,それを身に付けていたのが男であろうと女であろうと不法投棄は不法投棄なんだけどさ。

 なんつうかこの男が捕まった容疑ってのは,その違法行為だけをあげつらえば「女性用下着を他人の家に不法に投棄したこと」なんだけど,ニュースを書いた記者はどちらかと言えば「その不法投棄された下着ってのは実はこいつが身に付けたモノだった(しかもたぶん洗ってない)」つう方にこそニュースバリューを感じているわけである。いるんでしょ?

 不法投棄と言えば,オレの住む集合住宅の前の歩道に1週間ほど前から分解されたパイプベッドが捨ててあるのだ。普通うちの区でこういうものを捨てるときには近所のスーパーとかで捨てるモノに見合った金額の粗大ごみの処理票というのを購入し,これに自分の名前を書いて貼付,そこに書いてある受付窓口に電話して「何月何日の何時までにどこに出しておく」という指示を受けることになっている。前にオレが出した経験から言うとこの辺では木曜日の朝を指定される。

 ところがこのベッド,一応ちゃんと区の粗大ごみ処理票が貼ってはあるものの名前が書かかれておらず,ついでに確か先週月曜日の朝に出されていた。そのまま木曜が過ぎても放置されているところをみると,そもそも収集の依頼自体をしてないらしい。なにしろベッドだし,分解されているとは言えマットもある。付近住民としてはたいへん迷惑である。

 このベッドも,捨てたヤツが自分で寝ていたに違いないし,マットも洗ってないと思う(どうやって洗うのかは議論があるところだが),その上で興奮したかどうかはともかく,他人の迷惑を顧みずに捨てられているのは同じある。違いはベッドに男用も女用もないことと,捨てたヤツの性別も分からないこと,そして場所が天下の公道であることだ。あ,あと「繰り返し」つう要素はあるけどベッドを繰り返し捨てるヤツは少なかろうからそこは勘弁してください(なんで頼む?)。

 いや別に,女性用下着を捨てるヤツはつかまえるけどこいつは野放しかよと私憤を並べたいわけではなくてね(ちょっとはあるけどさ),容疑はあくまで「不法投棄」なんだけど実際にはそれが理由で捕まったような気がしないねぇってこと。この辺り,法律ってちょっとヘンだよね。



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