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これで「1つでも正しく読めなかったら」ちゅうのはちょっと厳しいかなぁ

2007年09月20日 | 時事
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 これで「1つでも正しく読めなかったら」ちゅうのはちょっと厳しいかなぁ。正直オレも「総花的」は「あれ,どっちが正しいんだっけ?」と迷ってしまった。つうか,これ正しくない読み方の方が良く聞くような気さえするんだけど。

 こういう話題(「ゆとり教育が云々」ぢゃなくて,「この漢字,よく間違って読まれるけど正しく読める?」の方ね)になると必ず思い出すのが「独壇場」ということば,いまこの漢字を出すのにオレは「どくだんじょう」とタイプしてegbridgeに変換させたんだけど,もともとはこれ「独擅場(どくせんじょう)」が正しいんだよね。この「擅」ちう字が「壇」と似てるのが原因で,いつのまにか「どくだんじょう」という言葉ができてしまい,定着しちゃった。いまや正しく「独擅場」と書くと「これ,『独壇場』の間違いぢゃないですか?」と言われてしまうほど。類似の例に「一生懸命」つうのもある。これは「一所懸命」がもともとの言葉で,「しょ」と「しょう」の音の類似から「一生懸命」と間違って書かれるようになり,やはり定着してしまったものだ。

 2ちゃんねるから始まった「故意の誤読」らしいのだが,最近「既出」を「がいしゅつ」と読むヒトがいるぢゃないか(ただしくは「きしゅつ」です,念のため)。おそらくは「既」とこれに「木へん」のついた「概」を意図的に(?)混同しているんだと思うんだが,あと数年……いや十数年後には「概出」なんて言葉が出来て,今の「既出」と同じ意味で辞書に載ったりするかもしれない。

 映画「Back to the future」に,20年前のドクに逢った主人公マーティが「かっこいい」という意味で「Cool!」というのにドクが「温度は関係ない」とシーンがあった。洋の東西を問わず言葉は変化するものだし,その変化も,なんか正しい理由(ってのも変だけどさ)があって起こるもんとは限らない。上のように誤用が定着しちゃったケースも沢山あるはずだし,これからもあるだろう。

 いや何が言いたいかというと(そんなに強く「言いたい」わけぢゃないんだけど),その昔「『独擅場』を「どくだんじょう」と読むオマエラにこれが読めるかな? 『四囲 / 嘘吐 / 易断 / 烏鷺 / 比奴 / 范乎 / 悸える / 逆せる』* 」とかいうことを誰かがやってたかも知れないねと。「ゆとり」だなんだとバカにされてても彼らが多数派なら次代の言葉は彼らが作ってくことになるのである。

 *これらは全て夏目漱石がその作品中で使った当て字。読めなくてもまぁ恥ぢゃありません。答えは「あたり / うそつき / うらない / うろうろ / こいつ / ぼんやり / ふるえる / のぼせる」であります。



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2 コメント

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ちとオフトピですが (ライ麦)
2007-09-20 16:56:29
B.T.F.には“Heavyだ!”て科白もありましたね.
マーティがドクと初めて高校へ潜り込むシーンで.
あ,そっちだ。 (xemem)
2007-09-20 18:01:36
「Cool!」「温度は関係ない」ぢゃなくて「Heavey!」「重さは関係ない」だったかも。われながらいい加減な記憶力だな(笑)。