こんにちはx3です
今回はフラットペダルを再考しました
現在 HT COMPONENTS のペダルを取り付けています
フラットペダルで 245g/ペア という驚きの軽さ
ただしペダルの回転性能を犠牲にしています
手で弾いても 慣性で回転しません
ペダルを回さなければ 軽いしピンは食い付くので 良いペダルかもしれません
前回の記事では分かりにくいと感じたので 改めて説明したいと思います
アクスルシャフト先端側にスラスト玉軸受けが入っています
これは軸の水平方向に対しての負荷を受けるものです
軸に対して垂直の負荷は受けられません
ある程度 垂直方向の負荷も受けられる スラスト アンギュラ玉軸受けもあります
自転車でいうとカップ&コーンのベアリングがそれにあたります
このペダルに付いているベアリングは 軸に水平方向の負荷しか受けられません
次にアクスルシャフトの根本側ですが ベアリングは無く ブッシュのみです
ブッシュは樹脂の筒のようなパーツで ベアリングのように 回転体はありません
ただの筒みたいなものなので 軸への垂直・水平方向ともに負荷を受けることができます
ブッシュには回転体がないのでペダルを回せばシャフトとブッシュが擦れます
この擦れが回転抵抗になります
他にもベアリングを使わず ブッシュを入れて 軽量ペダルを作製しているメーカーがあるようです
あとは踏み面を小さくして軽くする手法もあるようです
私は この回転性能の悪さが どうしても引っかかっていたのです
アリエクにはシールドベアリングを使いつつ HT COMPONENTS よりも軽いペダルがあります
街乗りでなら 良いかもしれませんが 山遊びでは流石に怖い
下りでは ほぼサドルに座らないので ハンドルとペダルに体重がかかります
その状態で破損したらと思うと・・・
クランクブラザースのスタンプ11なら踏み面が大きく 軽いのですが 鬼のように高価
ヤフオクでも見たことありません
この際 軽さは ある程度の物で良いのでベアリングを使っている物を探すことにしました
回転するパーツの回転性能を 蔑ろにはできないと考えました
何か月か過ぎた時 気になるペダルが出品されました
謳い文句通りなら 重さも許容範囲です
出品してある商品名を検索にかけてみましたが 国内での資料は ほとんど見つかりませんでした
ただ品質は良さげだったので入札
ほぼ横槍入らず 定価の1/6くらいで落札できました
形状的には これといった特徴の無い 何の変哲も無い ありふれた形状です
横から見ても これといった特徴はない 何の変哲も無い ありふれた形状です
踏み面の大きさも この手のペダルとして 大きくも小さくもない ありふれた大きさです
側面のカバーを外して 中を見てみます
20mmくらい入ったところにナットがあります
どうやって緩めるのか分かりません・・・
クランクに取り付ける工具として ペダルレンチが使えます
私の中でこれは 結構ポイント高いです
6角レンチだけだと もし緩みにくくなった時に 大きなトルクを掛け難いからです
手で持って回転させた感じだと シールドベアリングが使ってあるっぽい
もしかしたら カップ&コーンかもしれません
いずれにしても今のところ ガタはありませんし 回転も滑らかです
さて この ありふれた 何の変哲もないペダルの重量はどれくらいなのか
HT COMPONENTS よりは重いけど XTRのビンディングペダルより軽い
さてこのペダルの素性ですが 消えかけているロゴから読み取れます
『NCー17』というメーカーの『Sudpin Ⅲ Ti S-Pro』というモデルのようです
アクスルシャフトがチタン製のようです
聞いたことないメーカーだったけど 結構ちゃんとしたメーカーっぽいです
それがわかる部分があります
ご丁寧にロットナンバーが刻印されています
これは「跡を辿る事ができる」(トレーサビリティー)という事なんです
後に品質トラブルが発見されたときに いつからの製品が対象なのか把握することができます
箱やタグに書かれていることが多いですが それらを捨ててしまったら 跡が辿れません
現物に記載があれば 辿ることができます
ヨーロッパ方面のメーカーみたいなので そういった事にうるさいのかも知れませんが・・・
ロットナンバーを見ると おそらくですが 2011年の7月に製造された物ではないでしょうか
だとすれば使用頻度によりますが 11年も前のペダルなのに しっかりしています
アクスルシャフトも曲がっていません
何の変哲もない ありふれた形状の このペダルが なぜこのように軽いのか 全く分かりません
ただ現実に軽い というのが事実です
ペダルはこれに決定です
軽量化計画開始時に付いていた XTRのペダルより3g軽量化しました
譲れない事に目を瞑ってまで 軽量化に走らなくてよかった!
私も常々思っていましたが
ペダルレンチは使える構造にしてほしいものですよね。
某T社のペダルが六角しか使えないので
しっかりしたグリップのついた六角レンチを買い足しましたわ。
それにしても使い込まれてますねえ…
コメントありがとうございます。
トライアル&エラーって成功がありませんね(笑)
ペダルレンチが使えるペダルって、なぜか減って来てるんですよね。
性能面でのことなのか、製造面でのことなのか・・・。
レースユースでなら要らないんでしょうけどね。
私の感触では思ったほど「やれていない」です。
手で回すとグリスの効いた「ヌルゥ~」って感じで回りますし、刻印のロゴも見えにくくなってますが健在です。
ただ塗装のしていないアルミ生地部分の光沢が皆無です。
酸化ではないのですが、くすんでいます・・・。