「Office 2021」と「Microsoft 365」。どちらを使うべきか？

Office 2021は、2021年10月にWindows 11と同時に発売されました。これは、30年の歴史を持つマイクロソフトの生産性スイートの最新版です。しかし、マイクロソフトのウェブサイトにアクセスすると、Microsoft 365も提供されていることに気づくだろう。

 

あなたは、"なぜマイクロソフトは本質的に同じ製品の2つのバージョンを提供しているのか？"と疑問に思っているかもしれません。そこで、あなたの混乱を解決するために、Microsoft 365とOffice 2021の概要を説明します。

 

1回限りの購入とサブスクリプションの比較

 

Office 2021は、マイクロソフト社のオフィススイートの単品購入版です。「Office Personal 2021」と「Office Home & Business 2021」の2種類があります。前者は¥32,784で、デスクトップ版のWord、Excel、Outlookが含まれており、後者は¥38,284で、PowerPointが追加されています。

 

Office Home & Business 2021のライセンスでは、法人向けのアプリも使用することができます。

 

サブスクリプション型のオフィススイートであるMicrosoft 365にも、2つのオプションがあります。パーソナルプランとファミリープランです。パーソナルプランは年額¥12,984（または月額¥1,284）、ファミリープランは年額99.99ドル（または月額9.99ドル）です。

 

Office 2021の両バージョンの初期費用は、Microsoft 365の製品に比べてかなり高くなっています。しかし、1回限りの購入なので、アプリにかける費用は1回だけで済みます。一方で、Microsoft 365 Personalを利用する場合は、¥12,984の料金を毎年支払う必要があります。

 

わずか2年の間に、Office Personal 2021よりもMicrosoft 365 Personalを選んだ方が、すでに多くの費用を支払っていることになります。しかし、Microsoft 365 Homeプランを選択し、6人のユーザーが共有している場合は、1人当たり16.67ドルしか支払っていないことになります。Microsoft 365のコストが同数のOffice 2021ライセンスの価格と同じになるには、少なくとも9年はかかるだろう。

クラシック版とプレミアム版の比較

 

Office 2021を選択した場合、Word、Excel、PowerPoint、Outlookの2021年バージョンが手に入ります（Home & Businessバージョンに含まれます）。しかし、Microsoft 365を選択した場合、これらのアプリの365バージョンが手に入ります。

 

では、これらのアプリの2つのバージョンの違いは何なのでしょうか？現在のところ、特にOffice 2021がリリースされたばかりということもあり、機能面での大きな違いはありません。

 

しかし、Classic 2021バージョンでは、今後のアップデートや新機能は一切ありません。今見ているものが、これから得られるものです。一方、Premium 365版では、マイクロソフトがアップデートや新機能をリリースするたびに、インストールされているアプリをアップグレードすることができます。

 

例えば、Excel 365には2019年8月に「XLOOKUP」機能が搭載されました。しかし、Microsoft Excelの2019年バージョンを使用している場合は、この機能をまったく使用することができず、後続のExcel 2021年バージョンでのみ見つけることができます。

 

追加のアプリケーションとサービス

Microsoft 365では、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteに加えて、SkypeやOneDriveも利用できます。Skypeでは、月に60分までの国際電話が利用できます。また、「OneDrive」では、ユーザー1人につき1TBの容量が利用できます。ファミリーアカウントに6人のユーザーがいる場合は、6TBのクラウドストレージが利用できます。

 

365のサブスクリプションには、ダウンロード時にMicrosoft AccessとPublisherも含まれています。ですから、これらのアプリをお使いの方は、代わりに365の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

さらに、Microsoft 365では、一人あたり最大5台のデバイスに、含まれるすべてのOfficeアプリを任意の組み合わせでインストールすることができます。

 

そのため、MacBook、WindowsデスクトップPC、iPhone、Android端末、iPadをお持ちの方は、追加料金を支払うことなく、これらすべての端末にオフィススイートをインストールすることができます。

 

一方、6人のユーザーがいるファミリープランの場合は、最大30台のデバイスにすべてのMicrosoft 365アプリをインストールすることができます。

 

その他のMicrosoft 365のメリット

上記のアプリやサービスの他にも、いくつかの機能にアクセスできます。Microsoft 365では、ストックフォト、アイコン、フォント、テンプレートなど、ロイヤリティーフリーのクリエイティブコンテンツを直接挿入することができます。

また、「PowerPoint Presenter Coach」、「Resume Assistant」、「Designer」、「Ideas」など、AIを搭載したツールも利用できます。これらの付加価値の高い機能は、AIを使って自動的に物事を成し遂げることで、あなたの生活をより快適にします。

 

例えば、Wordはあなたが履歴書を書いているかどうかを検知し、履歴書を改善するためのテンプレートを提供します。アイデア」では、プレゼンテーションを作成する際のレイアウトや画像を提案します。デザイナー」では、Word文書の書式を選択し、すべてのページで一貫性を保つことができます。

 

Microsoft 365はより良い選択肢なのか？

 

Microsoft 365がOffice 2021よりも優れている点を挙げれば、前者を選択するのは当然のことだと思われるかもしれません。しかし、そんなに簡単なことではありません。

 

もしあなたが、パソコンを2年以上維持し、クラウドストレージを必要とせず、Word、Excel、PowerPointの基本的な機能しか使わないタイプの人であれば、Office 2021にしたほうがいいでしょう。このバージョンは、これらのアプリをあまり使わず、普段からインターネットに接続していない若い学生や退職者に適しています。

 

会社から支給されたデバイスをお持ちの方は、特に仕事以外でこれらのアプリを使用しない場合は、1回の購入で済むオプションを選ぶこともできます。

 

しかし、少なくとも2人のユーザーがMicrosoft 365プランを3年以上共有することができるのであれば、サブスクリプションプランを利用した方が良いでしょう。

 

というのも、お二人とも3年間で¥38952を使うことになり、これはOffice Home and Business 2021を単品で購入した場合の価格と同じです。しかし、この選択では、クラウドストレージや国際電話などの追加特典が得られます。

 

それほど単純ではありません

 

余分な機能が欲しい」「購読料を払うのは嫌だ」という理由でどちらかを選ぶ前に、腰を据えて考えてみてください。自分にとってより価値のあるものはどれか？結局のところ、人生の他の側面と同様に、すべてのサイズに適合するソリューションはありません。

 

何のためにオフィススイートを使うのか、本当に必要な機能は何か、他にどんな選択肢があるのかなど、自分の状況をよく考えた上で、自分のライフスタイルに合った最適な判断をしてください。