命の伝言

交通事故で息子を亡くして、交通事故ついて思うこと。

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2008-06-10 16:12:10 | Weblog
やっと5月が過ぎました。
5月は私達夫婦が一人息子を亡くした月です。
入学式から一ヶ月、真新しいランドセルを背負い元気に「いってきます」と出かけたあの子は交通事故で命を落としました。

事故の日から何度季節が巡っても私達夫婦の時計は止まったままでした。
良く晴れていたあの日の朝。
「運動会の練習、がんばれよ。」と声をかけると嬉しそうに頷き、元気に、
「行ってきます。」と言って出かけていった息子の後姿。

今でも真新しいランドセルを背負った子を見かける度に、「あの子ではないか」とどきりとします。
「ただいま。」と言ってあの子が帰ってくるような気がする。
家内は5月になると、帰ることのないあの子の帰りを待ちながらため息をついていました。
時間が経っても、私達夫婦の中で息子は事故にあった時の小学一年生の姿のままでした。

けれど、ある日。
「もし、あの子が生きていたら、このくらいになっていただろう。」
そう思わせてくれる出会いがあって、私達夫婦の時計は再び時を刻み始めました。
交通遺児の子供達との出会いが止まっていた私達夫婦の時計を動かしてくれました。

事故はあってはならないことです。
そんなことについて。

また、最近、遺児の会で話題になっているある事故について。
交通事故で子供を亡くした親の立場から思いを綴ります。