研究内容

野生動物学研究室の研究内容を紹介します。

金華山のシカ

2012年06月17日 | 遠隔地
 高槻は1980年代から金華山のシカと植生の関係を研究してきました。それに関連して群落構造、シカの食性を調べる一方、シカ個体群の動態を追跡しています。一方、南はシカの個体識別に基づく個体間の行動と繁殖成功についての研究を展開してきました。この20年ほどは共同で調査をしてきました。南はとくに繁殖期のオスの行動や個体間関係、樋口はおもにメスの繁殖や育児に関連した研究をしています。H24年の4年生の安田さんはこれまで得られた授乳行動のデータを解析しています。
 毎年3月には麻布大学を中心に他大学などの協力を得てシカの合同調査(個体数調査と生け捕りによる個体別調査)をしています。
 また多くの人の協力を得てシカの死体を発見し、頭骨標本を回収していますが、一部の個体は識別され、メスは出産履歴もわかっています。これまでの調査で、歯に形成される年輪幅と出産歴には強い相関があることがわかっています。サンプルも増えたので、これを含めシカの歯の読み取りをH24年の修士1年の山田佳美さんがおこないます。また4年生の大貫彩絵さんは角を計測して、本土のシカの角と比較しています。








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