兵庫県美方郡香美町香住区七日市308-1
「干しもん屋 干市 (干しもん屋 KAN-ICHI)」 【1795】

鳥取市街地より国道9号線と国道178号線を経由し、約1時間かけ今や2大ブランドガニ(松葉ガニ&香住ガニ)で全国にその名を馳せる「カニの本場・香美町」の香住海岸へと向かう。 その海岸通りの西側に、16年5月にオープンした鄙びた漁港にはチョット不釣り合いな、コジャレタ外観が目印のコミュニティーレスト&ストアです。

真正面にはこの季節には珍しく、穏やかで碧い海原が広がり、暫く海風に当たりながら水平線を眺めていました。
尚左手の施設は、夏季限定で使用されるシーハウスです。

木目調で纏められた高い天井に交差する梁、壁、そして調度品と、センス良くトータルコーディネートされ、訪れる人を先ず圧倒します。

左手のライフストアショップには「snow peak」のアウトドア用品を始め、グッズ、海産物加工品等がさっそうと並んでいます。

それらを解説するメッセージボードにも、都会的センスを感じずにはいられません。

香美町の魅力を分かりやすくイラストで描いたボードには、観光客が足を止め見入っていましたよ。

メインのレストランはカウンターの右側にあり、海に面した壁は総ガラス張りの設えで、四季折々のオーシャンビューが楽しめます。

メニュー表①
香住漁港と但馬地方の食材に特化した、限定のスペシャルランチプレートです。

メニュー表②
スペシャ以外のランチはパスタとピッッアが提供され、もちろん地産地消に拘ったメニュー構成です。

メニュー表③
ドリンク類は午前10時から午後5時まで(ラストオーダー4時30分)フルタイムでいただけます。

メニュー表④
本日のパスタとピッツアは、スタッフの方が示すこのボードからチョイスします。

「香住産ノドグロプレート 1,800円(ソフトドリンク付き)」
ありていにいえば「ジゲの干物定食」なるものを、ここまで徹底して磨き上げ、今風にアレンジメントするその力には、脱帽するしかありません。

メインの自家製の一夜干しはホロホロした食感が秀逸で、サイドの天然のサワラのタタキも旨味が凝縮されており、さすが長年にわたり鮮魚に携わってきた、旅館「さだ助」さんが手掛けるだけのことはありますね。 旨い! また脇を固める穴子の酢の物、自家製蟹殻米(カニ殻を有機肥料として使用)も、しっかりとした味わいで言うこと無し!

本日のパスタ「甘エビとキャベツ、キノコ トマトソースパスタ 1,180円」と「パンとサラダセット 300円」
イタリアーノに浸りたいならコチラ! 具沢山のパスタに、力感あふれるサラダとパンをセットすれば、お腹も心も満たされることこの上なし!

酸味とオイルのバランスが絶妙のトマトソースに、平打ちのパスタが程よく絡み、トドメは海鮮と野菜が全体を盛り立て極上の三重奏を奏でており、よもやこれだけのパスタが但馬でいただけるとは、一言「スバラシイ!」です。
もはやジャパンやイタリアンの枠を取っ払った、ボーダーレスの逸品がそこにはあり、しかも季節に応じたさまざまな楽しみ方が提案され、間違いなく此処は、新しいランドマークとしての役割を果たす、グレートな存在になることでしょう。 また来ま~す!♪