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セイタカアワダチソウ

この時期、空き地や法面、河原などに大群落をつくり、黄色い花を咲かせるセイタカアワダチソウ。
 
秋の花粉症の主原因の花ともいわれ、いまや嫌われる花の代名詞のひとつとなっています。 おやじの会のHおやじも撲滅に情熱を燃やし、日々セイタカの草刈を敢行しています。

でも、実際は違うんです、、。

まずはじめに、花粉症の原因となる植物は、風媒花(ふうばいか)といわれる、風によって花粉を飛ばす植物が、主原因といわれています。 風媒花には、スギ、ブナ科の植物(クリ、クヌギなど)、ブタクサ、イネ科(イネなど)などがあります。
セイタカは風媒花ではなく、虫媒花(ちゅうばいか)で、こちらは虫の介在により花粉が広がる花のことをいい、虫媒花の花粉は空中にはそれほど飛散しません。 
以上の理由で花粉自体にアレルギーがあったとしても、虫媒花の影響はごくわずかで、敵対視するほどの必要はないのです。
花粉症の話はセイタカにとって「濡れ衣」に近い話なのです。 

もうひとつイメージを悪くしているのは、大群落でしょう。
北アメリカからの帰化植物ということで、在来種を駆逐して勢力を伸ばしている。
これについても、誤りがあります。
セイタカは、在来種を駆逐しているのではなく、人間が開拓や造成をした土地に、いち早く種を飛ばし生えただけで、在来種が生えているところに進出したわけではないのです。 これは他の外来植物にも同じことが言えます。 すべては人間の責任なのです。

セイタカは難しい言葉で言うと、根や地下茎からアレロパシー物質を分泌し、他の種子の発芽を抑制して、セイタカの生育地を拡大しているのです。 しかし、ある一定の面積を超えると、セイタカの出す分泌物が自身にも影響し、勢力がそれ以上広まらなくなり、衰退していく運命となっていることが最近の研究でわかってきました。

いかがですか? セイタカについて少しイメージが変わりました?
これも科学で言う仮説にもとづいた間違った定説が、影響しているのです。

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