京都市伏見区深草 「宝塔寺」 (古都探訪 161)
宝塔寺(ほうとうじ)は、伏見稲荷大社のある稲荷山の南、七面山の中腹に坐す日蓮宗の寺院で、平安時代に藤原基経(ふじわらのもとつね)の発願により創建され、源氏物語「藤裏葉」帖にも登場する極楽寺が前身の古刹。
お稲荷さんに近いとはいえ、山あいの住宅街にあるため人通りも少なく、喧騒とは無縁。
よってよほどの京都通でしか訪れることはなく、一番華やかなこの時節であっても、ほぼその情景を独占できる。
1711年に再建された朱色の仁王門を潜り、本堂を仰ぎ見る。
1608年に建立された本堂は、日蓮宗の中では京都最古という。
本堂南側い聳える多宝塔。 これも市内に現存する多宝塔の中では最古のもので、応仁の乱の兵火を逃れ、1438年以前に建立されたもの。
盛りを迎えた染井吉野とのコラボが、いにしえの古都の姿を、艶やかに再現しているかのよう。
急な雨により今回は断念したが、山上にある七面社にも是非立ち寄りたい。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ
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