日本笑い学会東北支部ブログ

連絡-投稿-発表-その他

ライブ案内です

2011-08-05 12:52:04 | Weblog
歴史的な震災からもうすぐ5か月になろうとしている。
なかなか進まない復興、避難所で生活されている方たちの
苦労を思うと・・・・・。

いくらグチっても世の中は変わらない。
でも音楽で繋がる輪を大事にして、少しでも社会が明るく
なるようにすることはできると思う。

今月はプロのミュージシャンのイベントが2つあります。

8月7日(日)村上 徳彦トリオ JAZZ LIVE
       村上さんは私の高校の後輩でもあり
       素晴らしい演奏を聞かせてくれます。
       2,500円(ワンドリンク付)で開催です。
  18:30 開場 19:00 開演

8月20日(土)小川 ロン LIVE in 音酒
        京都在住のフォーク系のミュージシャンです。
        とても暖かな歌声は人間的な温かさからくる
        とても素敵な人です。
        2,500円(ワンドリンク付)で開催です。
  20:00 開演  24時間テレビの応援で仙台にくるそうです。
          昼間の24時間テレビの仕事が終わり次第
          入店予定になっています。

定例になっているライブも随時開催していますので
都合のつくときに是非遊びにきてください。

8月5日(金)第4回 音酒 「お好み焼きLIVE」
       お好み焼きを焼いて食べてライブを楽しむ会です。

8月6日(土)ハーフタイム 「七夕ライブ」(私のバンドです)
       フォーク・カントリー・ロック・ブルース・歌謡曲・演歌等々
       ノンジャンルの音楽を演奏しています。

8月11日(木)ちんどん みやび組 ライブ
        昔懐かしいチンドン太鼓の響きにのせて
        笑いと音楽を提供します。

8月12日(金) 女性ヴォーカルの曲にスポットをあてて
        お客様が主役で歌って楽しみたいと思います。

8月13日(土) ハーフタイム 「定例ライブ」(私のバンドです)
        フォーク・カントリー・ロック・ブルース・歌謡曲・演歌等々
        ノンジャンルの音楽を演奏しています。

8月14日(日) 第4回 「なんちゃってブルースセッションナイト」
         ブルースが好きな人が集まってセッション形式で
         楽しみましょう。(ブルースだけにこだわってはいません)

8月19日(金) フォークソング全般・アコースティックギター ライブ
         歌だけでなくインストも好きな人達大集合のライブです。

8月25日(木)  ちんどん みやび組 ライブ
         昔懐かしいチンドン太鼓の響きにのせて
         笑いと音楽を提供します。

8月26日(金) 定例 音酒ライブ
         とにかくお客様が主役のライブです。
         初心者から熟練者までステージでの演奏を
         楽しんでいただきたく思います。

8月27日(土) ハーフタイム 「七夕ライブ」(私のバンドです)
        フォーク・カントリー・ロック・ブルース・歌謡曲・演歌等々
        ノンジャンルの音楽を演奏しています。

平日は、マスターの私がお客様の要望により弾き語りで楽しんで
頂いています。

             --
〒980-0811 仙台市青葉区一番町4丁目3-12 
    第5吉岡屋ビル2F TEL:022-224-9354    ライブハウス /音/酒
             sleepy-ueno e-mail:sleepy.ueno@gmail.com

震災の「表と裏」

2011-08-02 14:58:34 | Weblog

7月の26日、杉本さんに偶々川崎でお会いしました。
そのとき、この原稿を拝見して大きな力を戴きました。
支部は違いますが、同じく被災した者としてとして「何か」になればと
思いましたので掲載します。併せて、杉本さんにご支援下さった方々にも
感謝申し上げます。

(この原稿は去る5月8日(日)、主催:芸能&七福神祭り実行委員会
「東日本大震災復興支援チャリテイー」第一回共支芸能祭第1部プログラム
の中で出演した時のものです。)

 3月11日、3分近い時間の中で、地面が、家が、家具が、体が揺れ続けた。
 立つこともつかまることもできず、腰が抜けた状態で、窓から見る外の景色は
映画のようで、プールの水が右へ左へとあふれ出る様は津波を予感させた。

 そしてまさかの大津波・・・。
波は家を、工場を、学校を人ごと押し流し、そして海へ呑み込んだ。
波は引いて「悲しみ」を残していった。

 家を、船を、工場を、学校を流された人は「命が残っただけで幸せ」と言う。
しかし、家族を亡くした人は「神も仏もない」と言う。生き地獄である。
 遺体ががれきの下で、車の中で、車ごと焼けて、学校ごと焼けて・・・。
特に、お子さんを亡くした家族の姿は悲しすぎる・・・。
 その中に、私の門下生や、その家族や文化協会会員などを含めると、20人
 近い人が亡くなっている・・・今でも夢のようである。

 電気がつくようになり、テレビを10日ぶりで見た。津波の映像は見ていない。
10日過ぎたテレビでは、生き残った人たちが「生きている喜び」を語り、知人や
息子たちに無事を伝えていたが、子供を亡くした親は、生き残った人がうらやましい
から「見たくない」という。

 家族を亡くした人、遺体が見つからない人、今でも帰ってくるのを待つ人から
すれば、その映像も残酷である。

 また、芸能人が慰問に来てくれたが、映像を見る限り、おしゃれをして、化粧を
して、そこに行ける余裕のある人ばかり。本当に悲しんでいる人は「そこ」に行け
ないし、情報も入らない。

 その上、「そばにいる」、「一人じゃない」などのメッセ-ジが映るが、
現実は「そばにはいない!」。
 私はいつも一人で途方にくれ、一人で泥水と戦い、涙を流していた。
 誰も手伝ってくれなかった。テレビも言葉も空虚。
 ほんとうの、ほんとうの励ましは、「行動」すること。実際に来てくれて、
実際にそばにいてくれること。それもたったの一回ではなく、続けて下さること。

 本当のボランテイアって何だろう?」「誰のためのボランテイア?」・・・
考えさせられた。

 家も家族も仕事もお金もなくした人たちが何千人、何万人もいる。
どんなにつらかろうと思うと、この頂いた命を自分のためだけでなく、
人のために使いたいと思うようになった。自分に出来ることって何?

 それは一緒に避難した仲間8人と、家族を亡くした門下生の家族2人と、
家に住めない門下生5人と、私の家族3人・・・18人分の炊き出しを毎日
すると決めた。水も電気もガスもないところで、18人分の料理はとてつも
なく大変だった。

 一ヶ月過ぎて、自宅に帰った仲間もいるが、今日も10人分のごはんを
作っている。作ったごはんを運ぶのも、ガソリンがなく、思いリュックを
背負って山を登り、水を汲みに山に登り・・・。マイナス2度の寒さで
灯油もなく、皆で寄り添って・・・。

 家は泥水につかり、家具、電化製品、畳、絨毯、ピアノ、アルバム・・・
涙しか出なかった・・・何から手をつけたらよいか唖然と2週間が過ぎた。

 2週間してから、気を入れ直し、泥水の上に倒れたものを全て捨て、
楽譜やアルバムを片っ端から投げ捨て、その上を長靴で踏みつけ・・・
まるで自分の顔を踏まれているようでつらく悲しかった。

 その作業をしながらも、食事の差し入れとともに、家を一軒、
ボランテイアさんに提供し、沢山の方々からの喜びの声をいただけるように
なった。つらく悲しい涙を流しながらも、私のボランテイアを進めていったら、
別の心が動き始めた。

 「自分のことより、他人のことや人が喜ぶこと」をしている方が楽しく
なった。そして、「東京にいる人にはわかるまい!」「実際に参加した人
でなければわかるまい!」と思っていた心が、少しずつ言葉で、行動で伝え
なければ分かるはずがないと。

 伝えることも、私の使命?「誰かのために行動しているから生かされて
いるんじゃないか?」と思うようになった。「行動」こそ「心」なり。

 神様は、簡単にごほうびはくださらない。ぎりぎりまで追い込むけれど、
そのあとに「光」を下さる・・・。

 私なりの18人分の炊き出しや、500人への炊き出しや、家の提供など
に対し、神様はごほうびを下さいました!

 友人から12トン分の物資やランドセル100個が石巻市に寄付。
アップライトピアノの寄付、(これはピアノを流された門下生が6人いて、
その中の一人に寄付)そして、本日のコンサートの出演。

 石巻から出ることさえ大変な時に、このコンサートの出演は夢のような
ごほうび。

 3月11日で、私たち大人は悲しみで止まっています。お子さんを亡く
した親も、この日で止まっています。しかし、「子供たち」は、「世の中」
は止まっていないことに気づいていたのです。

 「止めてはいけない」「一緒に進まねば!」と思い始めました。

 3月11日以来、心にシャッターを下ろしてしまいました。
音楽を閉ざしていたのですが、本日のコンサートに出演することによって、
そのシャッターを上げ、音楽で、言葉で、行動で皆さまに語り、また、新たな
一歩に踏み出すチャンスをいただけ、神様に、皆さまに、感謝、感謝です。

 ありがたい「嬉しい」「喜び」が心を埋めています。
 会場のお一人お一人に「ありがとうと感謝」を・・・。
 
                        杉本 富美子

ps: 2011.4.20 AM2:00 母のそばにて書き上げました。
             AM8:10 母が私の目前で息を引き取りました。