
日本の石油自給率は限りなく0に近いが、石油がまったくないわけではない。
陸上はダメでも世界有数の海洋面積を誇る日本である。しかも、石油無機起源説に基づく最近の研究では原油は活断層やプレート境界面に堆積しやすいといわれている。その学説が事実ならば、日本は潜在的に世界有数の産油国である可能性もある。
仮に上記の学説がスカでも、メタンハイドレートは確実に存在する。探査して損をすることはない。
韓国が竹島にやたらこだわっているのは、メタンハイドレートがあるからだ。
原油価格の高騰が続く中で、国内の油田開発を進めるため政府系の資源開発会社など3社が、3月上旬から新潟東港沖の日本海で原油や天然ガスを試掘する計画を進めている事がわかった。
試掘が行われるのは、新潟市からおよそ8キロ沖合の地点で、近くには、1日あたり原油を350キロリットル、天然ガスを50万立方メートル産出する国内で最大規模の「岩船沖油ガス田」がある。
これまでの調査で、この付近の海底の地下構造が「岩船沖油ガス田」の地層とつながっている事が確認されている。
計画では、東京に本社がある政府系の資源開発会社「日本海洋石油資源開発」など3社が、専用船で海底から4300メートルまで地中を掘り進め原油や天然ガスの開発が可能か調べる。
調査は、3月上旬から始まり、費用はおよそ50億円を見込んでいる。
国産の油田が発見されるかどうかは、国家の命運がかかっている。
漁船を沈没させるしか能のない玩具に1400億円を注ぎ込むゆとりがあるのなら、もう少し石油探査に研究費を使ってもいいのではないだろうか?
国内での油田開発が全く進まなかったのは、掘削や施設の建設コストが高く採算が合わなかったためだが、原油価格の異様な高騰が採算ベースに合ったようである。
石油に関しては眉唾だが、天然ガスで何とかなるだろうという算段のようだ。
民間レベルでは所詮この程度である。政府系の資源開発会社「日本海洋石油資源開発」も名前からして天下りっぽい。
このようなセコい探査ではなく、もっと大がかりな調査ができないものだろうか?
中国が日本の経済水域内で派手にやっている油田開発に指を咥えて見ているだけの日本政府のエネルギー対策は実に嘆かわしい。
自民党はアメリカの傀儡政権だから、「独自探査なんかするなよ」と釘を刺されているのだろうが、情けない限りである。
(記事)
新潟東港沖で油田の試掘実施へ
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