初代若隠居への道

夢は若隠居。平日昼間に歌舞伎座行ったり寄席に行ったり博物館で昼寝するような生活がしたい。

ハードボイルドの神様

2007年08月11日 01時36分29秒 | 
レイモンド・チャンドラーを初めて読みました。
「待っている」という短編集。
うーん、ハードボイルド。
ハードボイルドと言ったら美女にモテるのが必須条件かと思っていたけれど、そんなことなかったらしい。
むしろハードボイルドに女は無用?
酒と拳銃と男の友情こそがハードボイルド?
チャンドラーといったら、「長いお別れ」
「長いお別れ」といったら、村上春樹。
春樹はどうして翻訳物を出す時にタイトルを原題のカタカナ表記にするのだろうね?
「ライ麦畑でつかまえて」にしろ、「長いお別れ」にしろ、いまさら新しい邦題なんてつけられないくらいの完成度だからかしら。
春樹ならまったく新しい春樹チックなタイトルを思い付きそうな気もいたしますが。

イギリス人作家のタイムスリップものは苦手かもしれない

2007年08月09日 20時56分02秒 | 
会社、辞めたい。
会社に行っている間は世の中を恨み、自分自身を恨み。
しかし家で本を読んでいると、一転。
戦争に巻き込まれているわけでなし、ひどい施設に強制収容されているわけでなし。
まあ、いっか。と、思う。

本日のブックレビューは「メイの天使」
現代のイギリス少年が第二次世界大戦中の時代へタイムスリップする感動の物語。
え、感動?
別に感動はしなかったけど。
どうしてこの手の少年は「それやったら明らかに窮地に陥るでしょー」と思われる様なことをやって読み手をイライラさせるのが得意なのでしょうか。
上手いもんです。
犬のウィニーと豚のスポットの可愛らしさに免じて、不問に付す。

挫折を知らない女?

2007年08月08日 20時43分14秒 | 
今日は会社をおさぼり。
夏バテか?それとも限界か?

本日のブックレビューは『「身の丈起業」のすすめ』です。
私に起業欲はほとんどないので、熱い気持ちで読んではいない。
でも、好きなことを自分のペースで仕事にできるんだったら、こんなにいいことってないよね。

この本の中で一番衝撃を受けたのは、ロフトワークを創業した林千晶さんの話。
就職氷河期に多数のライバルを蹴落として花王のマーケティング部に華々しく就職。
しかし数年後、自分がやりたいことが分からなくなって、花王を退社。
次はジャーナリストを目指してアメリカへ留学します。
その後、共同通信社の現地法人に就職。
それでもやっぱりジャーナリストは違うなーと思って、ロフトワーク設立へ。
今じゃ、年商10億の会社ですか。
なんなんだ、この女。
自分のやりたいことを次々と達成して、そして簡単に捨ててしまう。
この行動力と変わり身の早さにびっくりよ。
こういう人もいるんだねー。
・・・なんて羨んでないで、まさに「身の丈」の幸せと目標を目指すべきなのでしょう。

反省、そして三島由紀夫

2007年08月07日 21時32分02秒 | 
先日、姉に「ブログ書いてないでしょ」と言われました。
はい。

この放置主義を反省し、一転、毎日書くことを義務づける!
・・・とは思うものの、さてどうでしょうね。

最近は株もすっかり投げてしまってブログ同様、放置主義。
私のかかりつけの歯医者さんも、よほど大物の虫歯でない限り滅多に削らない放置主義。
放置って好きよ。
放任より信頼と愛情と暖かみが感じられるよね。
気のせいかしら。

さて、その放置主義を反省して、今後はブックレビューに力を入れて行きたいと思います。
それくらいしか書くことないんだよね。

本日は由起夫。
『三島由紀夫「残された手帳」』について。
三島由紀夫って存在そのものが不思議ですね。
三島由紀夫とは何者だったのだろう?彼の自決はなんだったのだろう?
この本を読む前はさっぱり分からなかったけれど、読んだ後もやっぱり分からない。
三島が目指したものは、国の仕組みを変えようというものだったのだろうと思う。
それは日本という国の定義から発して、それを規定する憲法を作り直すことだったようだ。
憲法改正がホットな話題である今、三島の思想を知るのは議論のひとつの材料になると思う。

それにしても三島由紀夫の写真ってインパクトあるよねぇ。
私がこの本を読んだのって、半分以上は表紙の写真の三島に読めって言われたようなもんだよ。